家の周りの散歩コースの途中に、GT-Rが停まっているお家があります。
R32GT-Rです。
V Specとあるので、特別な一台なのかな。
青空駐車で普通に乗られているような感じなのですが、イイですねぇ。
考えてみれば、R32GT-Rのデビューは89年…
964とは同級生ですね。
ツインターボに電子制御4WDシステム、スーパーHICASと言う四輪操舵システムと、当時のクルマに注ぎ込めるハイテク技術の限りを搭載した夢のようなクルマだったのですね。
ポルシェ959と比べても一歩も引かないような、それでいて新車価格450万円ちょいとは、やっちゃったんですねぇ、日産さん!
大きさが小さいところも、同級生の964に通ずるところがありますね。
964の多くが、すっかり「クルマの老人(笑)」になっちゃっているのに対して、こちらは今でも現役で十分に通用する個体が多いようです。
こんな凄いクルマには縁がなかったワタクシではありますが、このクルマが現行品だった頃に、一度だけ助手席に乗せていただいた思い出があります。
ちょっとしたストレートを加速してくれたのですが、まさに内臓が口から出るかと思った記憶があります。
これがGT-Rなのか!
これがツインターボの加速なのか!
いやはや、驚きでした。
オーナーは職場の上司だったのですが、GT-Rを選んだ理由は、「止まれる」からなのだそうで…
ブレーキが効かないクルマは怖い、このクルマはちゃんと止まれる、だから怖くないのだと…
まだ若かったわたすの心にずっと突き刺さった言葉でした。
それから幾星霜…
964に乗ろうと思ったのも、ポルシェはブレーキがしっかり効くと思ったから…
幸いなことに、ポルシェのブレーキの効きを思い知るような決定的な場面には出くわしていませんが、一度、一瞬他のことに気を取られて前方の車が停止していることに気付くのが遅れ、隣に乗っていた山の神がちょっとビックリする程度に強めにブレーキを踏んだことがありました。
髪を後ろから引っ張られるような…
着艦フックに引っ掛かったような…
走っていて髪を後ろから引っ張られたことも空母に着艦したこともありませんが、この時の減速感は、これまでに乗り継いできた何台かのクルマとは明らかに違うものでした。
R32GT-R…
今乗っても、きっと素晴らしいクルマなのでしょうね。
縁があったら乗ってみたいクルマの一台です。
Posted at 2017/05/06 14:50:37 | |
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