本日、何年かぶりにBMW(3シリーズのツーリング)を運転しました。
エンジンは2リッターの4発で、シルキーシックスの感触は味わえなかったのですが、ドイツ車らしいしっかり感があって、全体の水準はとても高いものがあると思いました。
スイッチの節度感や全体的な操作性にどことなく懐かしさを覚えたのは、最近までBMW製のミニに乗っていたせいかもしれません。
とにもかくにも、まさに「駆け抜ける喜び」を体感させていただきましたよ。
そんな中で、高速道路を運転しながらぼんやりと考えたこと・・・
それはですねぇ。BMWは、前後左右の見通しが、964に比べたら今ひとつだなぁと。
これはBMWが劣っているわけではなく、964が優れているだけなのだと言いたい。
BMWの左右や後方の視界が、一般的な同クラスのそれと比べて特に劣っていると言うことはないでしょう。
でも、例えば高速で追い越しをかけようとしたとき、ルームミラーやサイドミラーから入って来る情報量が964とは全く違うんですね。
もちろん、慣れない運転だったせいもあるのですが、追い越し車線にでるかどうかを判断するのにちょっと時間がかかって、964と比べると少しまごついてしまうのです。
これが964だったら、それこそ瞬時に判断して、行動に出ることができるわけです。
繰り返しますが、BMWの見切りが悪いわけじゃない。
良く「ボディの四隅に手が届くような・・・」と形容されるとおり、964の視界は優れているんですよ。
先代ライツ号の納車当日、初めて964を、初めて左ハンドル車を運転したのですが、ウインカーレバーとワイパーレバーの位置が一般的な国産車と逆になっていることを除いて、ほとんど違和感なく、すんなりと運転できたのも、この視界の良さに負うところが大きいのではないかと。
そんなわけで、いったん964の見切りの良さに慣れてしまうと、ほかのクルマに乗った時に、ちょっと不安を感じて、次の動作に躊躇してしまうことがあります。
目から入って来る情報が非常にダイレクト。
これは、安全に運転するうえで、とても重要なファクターなのではないかと思うのですよ。
雑誌を読んで、空冷911に興味を持っている皆さん、一度運転席に座って、ドラポジを取って、ミラーを調整して、めくるめく情報量を体感してみていただきたいですね。
安全に運転したいから964に乗る・・・
こんな考え方があってもイイのではないかと。
衝突安全ボディなんて、衝突してから役に立つこと。
運転している間ずっと体感できる、「視界の良さ」と言う優れた性能、ホント、決して大袈裟な話ではないですよ~
Posted at 2013/07/21 21:58:19 | |
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