
プジョーが再構築したブランドアイデンティティの立ち上げを全世界ほぼ同時に宣言したのは、2日前のことでした。
ルノー、シトロエンと並ぶフランスの3大ブランドのなかで、昨今のイメージとちょっと違って、かつて最もオーソドックスなクルマを生み出してきたのはプジョーでした。
例えば、シトロエンやルノーが逸早く前輪駆動を採用したのに対して、最後までフロントエンジンの後輪駆動、つまりFRのクルマを作り続けていたのがプジョーだったりとか・・・。
ところで写真のクルマ、といったってもちろん1/43のミニチュアカーですが、プジョーの何というモデルだか分かりますか。
ご存知のフランス車エンスーも少なくないと思いますが、1970年代の「104Coupe」、「クーペ」というより、フランス風に「クペ」と発音したくなるクルマであります。
今日の107の祖先である104は、1972年にまず5ドアのベルリーヌがデビューしたんですが、同年にルノーが送り出した5=サンクは、どんな小型車でも4枚のドアを備えているのが当たり前だったそれ以前のフランスの実用車の常識を破った3ドアとして登場、しかもそれが大ヒットしたのでした。
そこでプジョーが5ドア104発表の1年後にデビューさせたのが、この104クペだったのです。
クペはベルリーヌよりホイールベースを190㎜、全長を215㎜短縮したクルマで、ホイールベース2230㎜、外寸は3365×1520×1340㎜というサイズ、ミニチュアの写真からも分かるように、テールゲートを備えたハッチバックですね。
標準モデルのエンジンは945ccだったんですが、後に加わったスポーティモデルのZSは1.1リッターの66psエンジンを搭載、4段MTを介して車重780㎏のボディを、当時のこのクラスとしては速い155km/hまで引っ張ったのでした。
スタイリングに関していえば、デザインワークはもちろんピニンファリーナによるもので、ボディサイドにプレスの凹みが走っているところにピニンファリーナらしさが明確に表現されていますが、いずれにせよ5ドアではいかにも実用車然としていたスタイリングが、ボディ後半部をちょん切ったことによってぐっと軽妙な遊びグルマっぽい雰囲気を持つに至ったところが面白い。
道具としての便利さを若干失うことによって、自動車としての魅力が増したというクルマ、他にも色々ありますよね。
近年のプジョーでいえばCCシリーズだってそうだし、新しいRCZもその路線だといえます。
ルノー・サンクに対する苦肉の策だった、という背景はあるにせよ、お堅いイメージのプジョーが70年代にこういうクルマを生み出していたというのは、覚えておいていいんじゃないかと思います。
ところでプジョー104クペ、日本に正式に輸入されたかどうか覚えていないんですが、どなたかお持ちの方、あるいはお持ちの方をご存知の方、いらっしゃいますか?
もしも、「持ってるよ~!」あるいは、「持ってる人を知ってるよ~!」という方がいたら、ぜひコメントください、ま、たぶん日本にはいないだろうと思うケド。
Posted at 2010/01/10 17:30:56 | |
トラックバック(0)