リアドアのスマートエントリー化 その3 - 既存配線への接続確認・ピンアサイン確認編
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リアドアのスマートエントリー化 その2 - 部品の準備編 からのつづきです。
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その1 その1 - 配線図と配線の概要編、その2 - 部品の準備編 で Z1 や、IF1 などのコネクター名を記載していますが、具体的にそのコネクターがどこにあるのか…というのはぱっと言われてもわかりませんよね?
そこでトヨタの資料をもとにしてコネクターの位置を表示してみました。
図は、初代後期の配線艤装図です。
赤で反転して示しているコネクター IF1 と JF3 が今回重要な部分で、リアドアハンドルの配線を割り込ませる部分です。
ここにエレクトロタップで割り込んでも良いのですが、割り込む数が多いこととスペース的に厳しいのでできれば後述のコネクターたターミナルを購入して割り込み用の自作ハーネスを作成されることをおすすめします。
あと、難関として Bピラーのジャバラ、コネクター部分をどうするか…という難関もあります。
ここは実車がないので説明が難しいのですが、8ピンのコネクター (カプラ)があり、空きが2ピンあります。
配線の2本だけは端子を付けて中に通しても良いと思いますし、端子を付けずに2ピンの穴に電線を通す…という力業でも良いかと思います。
問題はのこりの4本 (または3本) をどう通すか…ここが一番の難関になるかと思います。
強者は、コネクターに穴を開けて通すという人もいるようです。
隙間もある程度あるみたいなのでそこを通す…という方法もあるようです。
ちなみに水色の反転は特に意識する必要はありませんが、その1の配線図で記載したフロントドアの既存コネクター (カプラ) の部分です。
動作原理を知る上では知っておくと良いかもしれません。
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運転席足元にある IF1 コネクターのコネクター情報です。
その2 - 7番で示したものを図示するとこうなります。
配列は端子側 (電線が生えていない) からみた場合です。
コネクター自体は助手席側の JF3 と同じ物ですが、一部…オレンジの部分のピンアサインが逆になっていますので注意してください。
その2 - 7番に記載した品番のコネクターと対応するターミナルを購入して、自作分岐ハーネスを作成すれば、かちんと差し込むだけなので確実な分岐、省スペース、作業の簡略化が見込めます。
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運転席足元にある JF3 コネクターのコネクター情報です。
その2 - 7番で示したものを図示するとこうなります。
配列は端子側 (電線が生えていない) からみた場合です。
コネクター自体は助手席側の IF1 と同じ物ですが、一部…オレンジの部分のピンアサインが逆になっていますので注意してください。
その2 - 7番に記載した品番のコネクターと対応するターミナルを購入して、自作分岐ハーネスを作成すれば、かちんと差し込むだけなので確実な分岐、省スペース、作業の簡略化が見込めます。
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運転席側 Bピラーのジャバラ部分…ボディーとリアドアの配線を橋渡しする部分に設定されている KN1 コネクターのコネクター情報です。
配列は端子側 (電線が生えていない) からみた場合です。
パワーウインドウスイッチ (B,GND,MPX1,PCT)、パワーウインドウモーター (ACT+,ACT-)、スピーカー (RR+,RR-) が配線されています。
リアのスマートエントリー化するにあたって、極力配線の引き込みを少なくしたい場合、アウトサイドハンドルの TRG-、ドアエレクトリカルキーオシレーターの GND はこの部分の 1番 GNDに割り込むことで、ジャバラを通す配線を1本減らすことが可能ですが、その1で示した配線図ではあえて分岐をおこなっていません。
理由はエレクトロタップでの分岐があまり好きではないという理由からです。
ただ、どうしても6本通せない場合は、やるしかないでしょうね~。
ちなみに、リアドアのスマートエントリー化とは関係ない配線のことなのですが、次の図5 は左の助手席側 (LM1) なのですが、こちらとの違いはオレンジの部分が逆になっています。
このコネクターに対応している端子は、比較的大きめの 090型なので、端子がない空きの部分は割と大きめ。
端子を付けなければ AWG20 (0.5SQ)、AWG24 (0.3SQ)あたりの細線を使用すると、うまくいけば穴を2本ぐらいは通せるかも知れません。
通し方の工夫としては車体との固定、コネクター同士の嵌合に影響がなければ、角を削るとか、穴を開けるとかすれば、なんとか電線は通せるかも。
隙間も大きいようなのでそこまでいらないのかもしれません。
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助手席側 Bピラーのジャバラ部分…ボディーとリアドアの配線を橋渡しする部分に設定されている LM1 コネクターのコネクター情報です。
配列は端子側 (電線が生えていない) からみた場合です。
運転席側の KN1 コネクターと品番が同じなので、考え方は運転席と同じで
KN1 と同じようにパワーウインドウスイッチ (B,GND,MPX1,PCT)、パワーウインドウモーター (ACT+,ACT-)、スピーカー (RR+,RR-) が配線されています。
※ただし配線色は一部異なります。
こちらも、リアのスマートエントリー化するにあたって、極力配線の引き込みを少なくしたい場合、アウトサイドハンドルの TRG-、ドアエレクトリカルキーオシレーターの GND はこの部分の 1番 GNDに割り込むことで、ジャバラを通す配線を1本減らすことが可能ですが、その1で示した配線図ではあえて分岐をおこなっていません。
理由は… (^^ゞ
こちらも、どうしても6本通せない場合は、やるしかないでしょう。
同じくリアドアのスマートエントリー化とは関係ない配線のことなのですが、前の図4 は右の運転席側 (KN1) なのですが、こちらとの違いはオレンジの部分が逆になっています。
こちらも当然ですが右と同じで、このコネクターに対応している端子は、比較的大きめの 090型なので、端子がない空きの部分は割と大きめ。
端子を付けなければ AWG20 (0.5SQ)、AWG24 (0.3SQ)あたりの細線を使用すると、うまくいけば穴を2本ぐらいは通せるかも知れません。
通し方の工夫は、こちらも同じで、車体との固定、コネクター同士の嵌合に影響がなければ、角を削るとか、穴を開けるとかすれば、なんとか電線は通せるかも。
隙間も大きいようなのでそこまでいらないのかもしれません。
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ドアエレクトリカルキーオシレーター に接続する Z2 コネクターの情報です。
Z2 コネクターの名称は、フロント運転席側用なので、リアはあまり意味がありませんが…。ちなみに左は b2 です。
青で示している部分は、ドアハンドルへ続く配線です。
端子は025型を 8本。025型は細線を使用するので、電線の太さは AWG20 (0.5SQ)、AWG24 (0.3SQ) あたりになるかと思います。
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最後は アウトサイドハンドル に接続する Z1 のコネクターです。
Z1 コネクターの名称は、フロント運転席側用なので、リアはあまり意味がありませんが…。ちなみに左は b1 です。
青で示している部分は、ドアエレクトリカルキーオシレーターへ続く配線です。
端子は防水型の025型を 5本。ワイヤーシールも取り付けて水が浸入しないようにする必要があります。
また4番は空きで、防水用にダミー栓で穴をふさぐ必要があります。
025型は細線を使用するので、電線の太さは AWG20 (0.5SQ)、AWG24 (0.3SQ) あたりになるかと思います。
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さて、次はいよいよ (仮想) 取り付け編 (
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/288341/4458618/note.aspx ) です。
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