車・自動車SNSみんカラ

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2016年12月03日 イイね!
エンジの真田紐
さて、そろそろ狩りに行くか!


陸釣りじゃーーい!♪



………。。(〃_ _)σ∥






ども。ダークサイドに堕ちつつあるむらっち2です…








はい。エンジ色の真田紐が届きました

さっそく鞘の栗型に結びます



おお~~!イイ感じ







とりあえず下げ緒を縛っておきます










そして、まだ未完成だけど大三段に置いてみる



ちょーカッケーぞ( ☆∀☆)














一段落だねw

でも大三段の台座の材料が届くまで間があるので

違うクラフトも手掛けるか!




鉞(マサカリ)とかねw

闇の古美術商から入手しましたwww 大変古い物だそうです
手彫りで銘が刻まれてますね!

《土佐 盛輝 長運斉》 だそうです… 有名なのかな?
















あとは神威號もチョイと手入れ

アーシングしときました!



相変わらずですが、新しいクルマに施工しても効果がよく分からんw
でもコレやっとくと、厳寒期にバッテリー上がりしなくなるので
それなりに効果は有るんだろうね(^_^;)


ちなみにその昔、AE86に施工したらワイパーの動きが速くなって
死んでいた電動ミラーが動き出してビックリしたなwww















さて、ドライブでもして気晴らしに行くか!












あっ











ガソリン代無いんだった…











ごめんなすって






Posted at 2016/12/03 23:52:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 狩猟 | 日記
2016年12月02日 イイね!
White  grenede 第二話











      


長い長い冬が明けた。北海道の春は良い。一斉に芽吹く新緑の若芽は、山一面を美しいライムグリーンに変えるのだ。たぶん 『 新芽を楽しむ 』 というのはこういう事なんだろうな。
私は泥の上に寝そべり、どこまでも蒼い空と素敵な白樺の木を眺めながら、現実逃避をしてしまった。




「オラーーー端野ぉーー !! 休むんじゃねぇーーー !! もっと掘れぇぇぇぇぇ !!! 」

メガホンを通した電子的な響きで、社長の怒号が飛んできた。




「は、はい~…」

疲労なのか、心が折れたのか? いうことをきかなくなりつつある自分の身体に、社長の喝が重く響き渡る。
で、いま何をしているのかって? ふふ、それは穴掘り…。 スタックした自分のジムニーJA22のタイヤを掘り起こしているの。




Traffic Eagle (トラフィック・イーグル) の社員は、月に一度の総合訓練というものが義務付けられている。普段は代わり順でお休みを貰っているんだけど、月に一度だけ、会社自体に休日を設け、社員全員で…あ、全員っていっても6人だけど、みんなでオープンエリアに集まり 『 どんな状況下でもジムニーで生き残る訓練 』 なるものをやっている。

この帯広市郊外にあるオープンエリアは、オフロード走行のドラテク(ドライビングテクニック)を鍛えるのに最適な場所で、加藤社長が独自に設定した、フラットダート、クロカン、ガレ場、泥濘などのコースを走るんだ。勿論、社長のタメになる講習もセットでついてくる。たとえばウィンチやチルホールの使い方とか、滑車の使い方とか、ロープの結び方とか…えーと、えーと、その他にもいろいろ。

ちなみに、個人で貰うお休みの日も、一人でココに走りにきている。どうも私は、同世代の子たちと同じように、ショッピングをしたり、お洒落なカフェでお茶をしたりとか、そういうのを楽しめないんだよねぇ。 そんな事より今は、私の新しい相棒になったロックさん(ジムニーJA22)と走っている方がずっと楽しい。本当に充実した日々だよ。
で、今は泥濘にはまってしまい、脱出させるのに、うちの会社で積載が義務付けられている、折り畳み式のスコップ、通称・自衛隊スコップを使い、一生懸命に泥を掻き出しているの。

そうそう、ロックさんの名前は、私の好きな海外ドラマ 「ロスト」 の ジム・ロック から頂いたんだ。JA22の角ばった男らしいフォルムにぴったりの名前でしょ(笑)いかにもサバイバーって感じ。




ああ、いけない…また現実逃避しちゃった…掘らなきゃ…。

私の隣では、元自衛官だった城ケ崎(通称ジョー)さんが、凄いスピードで穴を掘り、自分の SJ413 ( 輸出モデルのジムニーSAMURAI ) を、あっという間に脱出させた。さすが穴掘りにかけては、30分で塹壕を作れる!と、豪語するだけのことはある。

でも、私はコレが一番苦手…。まいったなぁ…。 もう腕が自分のものじゃないような、そんな錯覚を覚えるくらいに…
ああ… ダルい…。













      


朝の9時から始まった訓練も、お昼休みに入った頃には、もうヘロヘロだった。泥にまみれ、チカラを使い果たし、精も根も尽きてしまいしたよ。だけど、お昼に皆でやるジンギスカンだけは別格だ。どんなに疲れていても、この独特の味と匂いは、身体の奥底から元気を湧き起こしてくれる。ああ、やっぱり私は道産子なんだなぁ、と思う瞬間でもあった。しかも、今日はとっても美味しい、生ラムが山盛りだ。




炭の火加減に注意しながら、肉の世話を焼いている専務の住谷(通称スミさん)さんがおもむろに呟いた。

「タカさん、ミホちゃんは女の子なんだから、もう少し手心というかさ」




「ちょっとスミさん、タカさんはやめてよ。俺の名前は加藤鷹一(かとうよういち)なんだから、せめてヨウさんとかにしといてよ。タカさんなんて、まるで “ カトウ タカ ” みたいじゃないか」




なんだかよく分からないが、社長は赤い顔をして 『 タカさん 』 というあだ名に反論していた。私はタカさんって、とっても良いと思うんだけど。




「まあ、いくら女だからってねぇ、訓練を甘くしたら訓練にならないんだよねぇ。ウチに入ったからには、ちゃんとこなしてもらわないとさ」




「ええ、ええ。充分わかっていますよタカ社長」

私はきちんと納得し、タカ社長の意見に頷いた。そうじゃないと 『 どんな状況下でもジムニーで生き残る訓練 』 の意味がない。そう、あの時の感動は忘れない。




「端野ぉ、てめえまで “ タカ ” と呼びやがったなぁ~」




うん?どうしたことか、タカ社長の言葉は怒気をはらんでいた。ああ、それにしても生ラムは美味しい。私は幸せいっぱいの顔で、焼けたお肉を、思いっきり頬張った。




「くっそ、てめぇ~~」




タカ社長は何を怒っているんだろう?














  
   


昼からの訓練はお手のものだ。アップダウンを含んだ、フラットダートをひたすら駆け巡るんだ。これは言ってしまえば、一人耐久レースだ。ひたすら滑る路面をコントロールしながら、ただただ走り続ける。

ジムニーのペダル配置は、前まで乗っていた、アルトワークスに似ていたことから、そんなに苦労はしなかったが、このシートの着座位置と、車高の高さは少々慣れがいる。普通に走っている分には、何の問題もないのだが、いざ、ドリフトさせるようなスポーツ走行では、途端に不安な気持ちになってしまうからだ。

大きなRの右コーナーが迫る。そしてすぐ後ろには、この会社で一番のテクニシャンと言われている、吉野(通称ヨッシー)さんのジムニーJB43(1.3L国内仕様)も迫ってきていた。
ブレーキングでしっかりフロントに荷重移動し、ステアリングを切りスライドを開始する。充分スピードがのっているから、リヤが出る前にカウンターを当てて、コーナーへの進入となる。が、Rが深い。途中、スライドを維持させるため、私はクラッチを何度か蹴った。











『ガガーー…』 突然、積載している無線機が鳴った。

「ヤッホーみんな聞こえる?」 エリの声だった。




私は会社から支給された、ラリー用ヘルメットに設置されている、10W無線機のマイクに叫んだ。

「ちょっとエリ、いきなり変なタイミングで話しかけないでよ」




コーナーリング中だったので集中が乱れた。それにヨッシーさんは、私以上に乱れたらしい。ルームミラーに映るJB43は、距離が少し離れていた。




『ガガーー』 また無線機が鳴る。

「ごめんごめん。でも皆走りながら聞いて。今日の午前中に納品になった、この新しいGPSシステムはすごいよ!」

エリは少々興奮気味だった。

「皆の位置が、かなり正確に表示されるんだよコレ!すぐに実践投入したくってさ、タカ社長に断って持ってきちゃった」




やっぱりエリは興奮していた。それも無理はない。Traffic Eagle でのエリの仕事は、全員のナビゲーションなのだ。会社内で指令台の前に座り、目的地を目指し走っている皆に、渋滞情報や、迂回ルートから割り出す到着時間まで、すべて細かい指示を出すのだ。それに集荷の受付や、各種伝票整理をはじめとした事務全般も、専務のスミさんと二人でこなしている。そんな、なんでもやってしまうエリ。彼女もまた、私と同様、O広T産大学に在学していた時は、親に獣医の道を薦められていたが、それを躊躇いもなく捨て、この会社に入ったのだ。

みんな 「 信じられない。意味がわからい 」 なんて言っていたけど、私達は微塵の躊躇いも後悔もない。それは、ココが “ 私達の目指したいゴール ” なのだから。




「いいよ~ミホ。そのままペース保ってね。次は左30Rだよ。ヨッシーさんもそのままでいい感じ。あっ、ジョーさんはもっとペース上げて。ヨッシーさんから50m離れてるよ」







エリは本当に張り切っていた。それに彼女の声を聞いたら、なんだか元気も出てきた。私も頑張らなきゃ。アクセルを踏む足に力が入る。すると…




『ガガーー』 「よ~~し、良いぞ~~お前ら。そのまま1時間走り続けろ!」

突然タカ社長から血も涙もないような、鬼の指令が飛んできた。




えっ嘘でしょ!もう30分も走り続けてんだよ !? そろそろラストじゃなかったっけ?
無線でそう伝えようとした時、タカ社長の笑い声が聞こえてきた。

「ふふふふははははは。俺の名前は加藤鷹一(かとうよういち)だぁ~~」




「あ~あ、社長怒ってるよ…」

次にはヨッシーさんの声が入ってきた。う~ん。タカ社長は何が気に入らないんだろう?やっぱり私にはわからない。
















つづく



2016年12月02日 イイね!
 Def busta 第二章 ~recovery line~ 第四話












        


レース終了後、コース脇に設けられている駐車場で成海は着替えをしていた。もちろん更衣室などシャレたものは、こんな所には存在しないので、青空生着替えが通常なのだ。しかしながら、いかに成海といえど一端の女子である。そこは男並みの事はできないので、タオルケットで作ったポンチョに身を包み、その中での着替えを行う。そしてあおりを倒した軽トラの荷台に座り、不機嫌そうにオフブーツを脱ぐ。その近くには七菜香の姿があった。




そこへ、MXジャージを着たままの岩野がやってきた。

「どうっスか成海ちゃん。足回りのセッティングの奥深さが分かったっスか?」




などと痛いところを付いてくる。ふくれ顔の成海は、コンバースオールスターハイカット履く。
一息吐きながら、『やれやれ』 といった表情の岩野。




「ナルちゃん、そんなに怒らないで」

七菜香が心配そうな表情で成海をなだめる。




「いや別に怒ってなんか…。ただ下村さんが観てたのに…ブツブツブツ」

更に心の中でもブツブツ呟く。

『あんな邪魔さえなければ…。いや、違う。こんなんじゃダメなんだ。もっと速くならないと !! そうじゃなきゃ、下村さんに喜んで貰えない…』




その時だった。妙な雰囲気の上場見がフラリと現われ、少しラリった様子で横から声をかけて来た。




「おうコラ、このクソアマァ~、人の目の前をチョロチョロとウゼェ走りしやがってよぉ~」




上場見に視線が集まる。明らかな敵意であった。しかし成海は、少しも臆することなく、凛々しい表情で上場見を睨みつけた。




「お~お~怖ぇ~なぁ~」

ヘラヘラとした表情を一変させ、凶悪な蛇顔となる上場見。

「俺のバイクまで壊しやがってよぉ」




その言葉を聞き成海が喰ってかかった。

「ふざけんな ! あれはアンタがアタシに向かって突っ込んできたんだろ !! 」




またヘラヘラとした表情に戻る上場見。

「まあいい。テメエは無理だろうけどよぉ、そっちのメガネのお友達に修理代を払って貰おうかぁ~。あん !? 」




そう言うや否や、上場見は蛇のように素早い動きで、スルスルと七菜香に詰め寄り、右手で彼女の胸を鷲掴みにした。

「ひゃうっ」

七菜香の身体が硬直する。





「ひっひっひ。お前がウチの店(デリヘル)で働けぇ。俺が直々に仕込んでやっからよぅ~」

上場見が、ハ虫類を連想させる細長い舌をベロリと垂らした。




「いやだぁやめてーー ! 」

抵抗する七菜香。しかし上場見はこれ見よがしに胸を揉んできた。




その時、成海の中でブチッと何かが音を立ててキレた。 弾かれた様に身体が動き一瞬で間合いを詰め、間髪を入れずに上場見の右手首へ前蹴りを放った。濡れタオルで叩かれたような音が響く。そこで纏っていたポンチョを脱ぎ捨てながら、怪鳥の鳴き声にも似た気合を一閃いれる。

「シャラーーー !! 」



しなやかに引き締まった、成海の上半身が露わになった。黒いスポーツブラを着用はしていたが、小振りながらも形の良い乳房が見て取れる。

七菜香から上場見が離れ、その間に成海が立ち塞がる。左構えのオーソドックススタイルを取った。




「こおのクソアマがぁ~ !! 」

凶悪な蛇顔に戻る上場見。




「クソは手前ぇだぁーー ! ゲスヤロー !! 」

成海が吼えた。




そんな成海の気合いに呼応したかのように、岩野が上場見に飛び付いた。後ろから抱きつく形となり、左腕を後ろ手に取り押さえる。

「もうやめるっスよ ! 」




「ひっひっひ。なんだぁ~オイ !? 」

上場見はその体勢から、平然と体を右に捻り出した。奴の左腕から岩野の手に “ゴリゴリ” と骨の軋む感触が伝わってくる。そして間もなく、上場見の左肩が嫌な音を立てて外れた。




「何考えてんスか !? 」

岩野は思わず手を離してしまう。




今度は正対した上場見が、岩野のこめかみの辺りに、勢いよく右肘を打ち込んできた。

「グッ」

驚きと意表。まともに肘を食らった岩野は片膝をつき、上場見を見上げた。
左腕はだらんと垂らしたまま、奴はヘラヘラと笑っている。




「痛みを感じてねーんスか !? 」

「ひっひっひ」

更に下卑た笑いをする上場見。




その場にいた全員に冷汗が流れた。が、その時だった。とてつもない威圧感と共に、下村が現われ、成海と七菜香の前に立ち、上場見を睨みつけた。

「何してんだ上場見」

下村の低音の声には相当な凄身がある。




そこで上場見は急に態度を変え、慌てた様子で答えた。

「あっ、いやいやいや下村さん。別にSANTANAと事を構えようなんて気はサラサラ無ぇーんですよ」




下村は更に睨みつけた。

「…じゃあナンだ !? 」




口元を吊りあがらせる上場見。

「いやただね、手ぇ出されたらこっちだって降りかかる火の粉は払いますぜ」




それを聞き “カッ” ときたのは成海だった。

「ふざけんなぁーー ! お前が先に…」




言いかけ、後ろ手に成海を制する下村。

「文句があるなら俺に言え」




ヘラヘラと笑いながら答える上場見。

「SANTANAに文句なんてありゃあしませんぜ。しかしそっちのお嬢ちゃん達は別ですがね ! ひっひっひ」




「なんだと !? 」

一歩前に踏み出す下村。それを見て後ずさりする上場見。




「おお~~怖い怖い。俺ぁさっさ退散しますわ」

左腕をだらんと垂らしたままの状態で、奴は成海を睨み付けた。

「じゃあまたなお嬢ちゃん達。ひっひっひ」




そう言い上場見はそそくさと退散していった。




しかしながら下村は、そんな奴の後ろ姿を、なんとも寂しそうな表情で見送っていた。

「バイクは良い腕してんのにな…。どこであんなんなっちまったんだろ…」




うずくまる七菜香の肩を抱いていた成海は、複雑な気持ちで下村を見上げていた。









    


その夜。ペンション輪道のガレージで、成海はKX500の整備をしていた。オフ車用レーサースタンドにバイクを載せ、リヤサスのプリロード調整を行っていた。やはり岩野の言葉が成海には響いていたのだ。
だがそれ以上に、『もっともっと速く走れるようになりたい』 そんな気持ちが成海を突き動かしていた。

しかし、そんな衝動とは裏腹に、近くに置かれたラジオからは流行りのラブソングが流れ、なんともゆっくりしたメロディーを奏でている『~♪』

そして甘い2ストオイルの香りが充満するガレージ内には、KTCの大型工具箱、その他にアーク溶接用酸素ボンベ、フライス、旋盤があり、壁にはチャンバーが4本ぶら下がっている。その殆どは源三にしか扱えない代物だが、それなりに知識のある者がその気になれば、かなりの重整備が可能なガレージであることが見て取れる。

成海にとっては心落ち着くスペースであるのと同時に、祖父・源三と、堅い絆が結ばれたガレージでもある。幼い頃からここでたくさんの事を教わった。祖父は本当にあらゆることを伝えてくれた。それは妹の七菜香も同様で、彼女にとっての思い入れのある場所とは、ペンションのキッチンであろう。

両親を失っている彼女達にとって、祖父はあまりにも偉大であった。時には厳しい父親であり、また時には優しい母親のような存在。それに成海にとってはバイクの師匠であり、空手の先生でもあった。

一人で作業をしていると、様々な事が頭を過る。 そんな時であった。入口付近に七菜香が現われた。少し様子がおかしい。




「ナルちゃん…」

少し脅えていた。か細い声で成海を呼ぶ。




異変に気付いた成海が七菜香に歩み寄る。

「どうしたナナ?…まさか胸痛むの?」




パジャマ姿の胸元に、赤くなった痣が見えた。

「ううん…そうじゃないけど…なんだか怖くて…」

言うや否や、七菜香は目に涙を浮かべながら成海の胸に飛び込んだ。




「わたしナルちゃんが羨ましい。強くてたくましくて、バイクに乗るのが上手で…わたしは何にも…」

最後の言葉を遮るように成海が言う。

「ううん。そんな事ない。アタシはね、逆にナナが羨ましいよ。アタシはガサツだけど、ナナは優しくてカワイくて料理が上手で。ナナはお母さんによく似てるよ」




そう諭しながら、幼い記憶に残る、とても優しくて綺麗だった母の姿を思い浮かべていた。それから2人はきつく抱き締め合った。少しの間、七菜香は声を殺して成海の胸で泣き続けていた。
   














        


次の日の朝。そこにはいつも通りの日常があった。








パイプを吹かしながら濃いコーヒーを飲む源三の姿と、朝食の用意をする七菜香の姿。成海は寝ぼけ眼でそんな風景を見ながら、“ホッ” とした気持ちになっていた。

しかしその穏やかな朝とは裏腹に、テレビから強烈なニュースが流れた。それは指名手配となった上場見のニュースであった。




テレビ 『昨晩午後9時、道警は売春防止法違反の疑いでデリヘル店経営の店長「上場見顎(25)」容疑者を全国に指名手配しました。現在上場見容疑者は逃走を続けており、道警は行方を追っています。その他にも麻薬取締法違反の疑いもあり、逮捕後には容疑を固める方針です』





女のキャスターが硬い表情でニュースを伝える一方、平静を装う七菜香ではあるが、動揺は隠しきれない様子だった。手が細かく震えている。 が、成海は無表情にテレビを見つめながら、努めて興味無さ気に呟いた。

「アイツはもう終わりだね。ナナも気にしなくていいよ。どうせどっかにトンズラして、この辺になんか居やしないんだから」




無言で頷く七菜香。しかしそんな成海も少なからず動揺していた。身体の中で小さな不安が一つ脈を打ち、机の下では脚が一瞬 “ブルッ” と震えた。










つづく



Posted at 2016/12/02 20:26:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | Def busta≪デフバスタ≫ | タイアップ企画用
2016年11月29日 イイね!
久々に工作
どーも。鴨を捕りに行こうとしたら、鳥インフルエンザに

気を付けてね! などと言われ慎重になってしまった

むらっち2です! 別にビビってねーし( ̄^ ̄)







さて、久々の木彫で叉鬼山刀用の鞘を新調してました

今回は昔ながらの手法で、セオリー通り朴の木を使用します



こういったものは、フィールドで長時間持ち歩く事になるので、軽量であることに越したことはありません。なので限界ギリギリまで鞘を削り、その補強として籐を全体に巻きつけ強度を上げていきます。その他にも桜皮や鮫皮などを貼り付ける方法もあるのですが、そんなものは手に入らないので、安価な籐を選びましたw
栗型も色々考えた結果、少しでも軽量化するため、タコ糸を三重に巻き付けて作成








で、ウレタン系のニスを何回も重ね塗りをして、鞘の保護は勿論ですが、糸の栗型にもタップリ染み込ませ、頑強に仕上げます!

ちなみに上の鞘が今まで使用していた物です
比べると、今回の新しい鞘がいかに細く軽量化されているのかが分かると思います





刃物の根元部分、ハバキに当たる部分で調整してあるので、カタカタ遊ぶ事も無く、かつ、ナガサを反対にしても抜け落ちる事はありません。無論、鞘の内の刀身も中空になっていますので、錆を呼ぶ事も無いでしょう







しかし、もう一工夫! 安全ピンも設け、抜け落ち防止策も取ります









んで、完成♪

腰に下げるとこういった具合になります





イ~イ感じ(o⌒∇⌒o)








あとは栗型に結ぶ真田紐を購入すればOKです





次はエンジ色にしようかなw


楽しみ楽しみ♪









ごめんなすって





Posted at 2016/11/29 23:27:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 木工・彫刻・刃物 | 日記
2016年11月26日 イイね!
Def busta 第二章 ~recovery line~ 第三話












     5


そこは旭川市郊外、下村の経営するショップ「Garage SANTANA」だった。主にアメ車の中古車を取扱い、トランスポーターとしての偽装などを手掛ける。が、当然バイクのカスタムも行っている。
ここへKX500の改造をするため、バイクを運んできたのである。もちろん他の目的が無いわけでもないが…。










『Garage SANTANA』の室内整備スペースには、Snap on大型工具箱が並び、下村の愛車Z1000MkⅡと、ここでメカニックをやっている岩野のSUZUKI DR-Z400改450SMヨシムラ仕様も置かれている。

その横で岩野は、KX500をいじり始めた。今回はKX500に、17インチスリックタイヤ付きスポークホイールを取り付け、富良野市郊外で行われる「FURANO SUPER MOTO」に出場するための改造を施しているのである。




「いよいよ来週っスねFURANO SUPER MOTO」

メガネレンチを手に成海に話しかける岩野。




「うん。いよいよレース常勝軍団SANTANAに挑戦だよ ! 」

成海はにこやかに答え。右拳を岩野の前に突き出してみせた。

「でも手加減抜きで走ってよね。そうじゃないと本気で怒るからね ! 」




「もちろん ! でなきゃ社長… いやいや下村さんに怒やされちまうっスから」

同じく右拳を突きだす岩野。




それから程なくして、ホイール取り付け作業が終わり、岩野は右腕で額の汗をぬぐいながら、急に違う話題を成海に振って来た。

「ぶっちゃけ聞くっスけど、成海ちゃんて下村さんの事が好きなんスよね?」




急に後ろに向きを変え、KX500を点検し始める成海。顔が真っ赤になってしまったが、声だけは冷静に答えた。

「別にそんなワケじゃ…ただウチのおじいちゃんの代りに、アタシが下村さんと走れればなんて思ってるだけで…」




今度は成海の背中越しに語りかける岩野。

「その下村さんなんスけど、今度のレースは観戦に来るって言ってたっスよ」

体がピクリと反応する成海。




「なんせ成海ちゃんは、レジェンド・サードアイ輪道のお孫さんっスからね~。かなり気になってるみたいっスよ」




成海は真っ赤な顔を更に赤く染めあげ、嬉しそうな表情でKX500を見つめる。

「へぇ~そうなんだ」

しかし後ろを向いたまま、つれない態度で興味が無さそうに答えた。




『ふふふ。後ろを向いてても、耳まで真っ赤っスよ(笑)』 岩野は心の中で微笑ましく成海を見つめていたが、急に気になっていた事を付け加えた。

「あっ、そうそう ! 足回りのセッティングは自分で考えながら出すっスよ ! そうやって少しずつ速くなれるんスから」




ヘルメットを被る成海。聞き流すように空返事をする。

「ふ~~ん…」





「成海ちゃん、いいっスか…」

岩野がそう言いかけた時、成海は勢いよくキックを踏み下ろしエンジンをかけた。無情にも岩野の声が途中で遮られる。それどころか、周りの音すべてを掻き消すような、KX500の炸裂音が響き渡った。アクセルを吹かす成海。FMFサイレンサーから勢いよくスモークが吐き出される。

それからKX500と共に勢いよく外に飛び出し、その場でフロントタイヤをロックしたまま、右にリヤタイヤを滑らせ円を描く。新品のタイヤは激しいスモークを吐きだし焦げ付いた匂いを辺りに振り撒いた。

そして今度は左に向きを変え、更にタイヤを滑らせる。成海は一瞬でタイヤの皮むきを完了させ、ヘルメットの中で “ ニコッ ” とほほ笑み、次の瞬間にはウイリーしながら走り去ってしまった。





茫然とする岩野。

「ふう(ため息)。 たしかに…。あんなじゃじゃ馬ムスメを扱えるのは、下村さんくらいしかいないっスね」




汗をかきながら、苦笑いで遠くを見つめた。













      6


それからあっという間に一週間が経ち、FURANO SUPER MOTO当日を迎えた。




スタートラインに並ぶ15台のバイク。既にスイッチの入った成海の顔は、一見冷静を装っているが、心の中では緊張と興奮と高揚と闘争心が入り混じり、自分自身を押さえつけているのが大変なくらいだった。







その時、オフィシャルがフラッグを構える。横一列、すべてのバイクが一斉にエンジンをスタートさせた。
高鳴る鼓動、そしてバイクに乗るという闘争心。誰の心にも『はやく走らせろ』そんな思いが渦巻く。
回りで煩いくらいに響くエキゾーストノートは、既に聞こえなくなるほど集中していた。アセファルトの陽炎に揺らめくフラッグを、今か今かと待ちわびる瞬間の緊張感がたまらない。成海は、腹の底からゾクゾクと湧き上がる、アドレナリンの感触を楽しみながら、全神経を左手のクラッチレバーに集める。

そして運命のフラッグが振られた。

FURANO SUPER MOTOレーススタートだ。





2ストロークと4ストロークの混走レース。まるで地鳴りのような音が、腹の底に響いてくる。色とりどりのMXウェアー姿のライダー15人が、一斉にスタートを切った。
大混乱であった。だが、ターマックの第一コーナーを抜け、第二コーナーを回った頃には、概ねの集団グループが出来上がる。トップグループは3台のマシンに絞られ、レースを牽引する体制ができていた。




トップはチャンピオンマシンの、ゼッケン#1岩野DR-Z400改450SMヨシムラ仕様。 続く2位は、ゼッケン#9成海KX500。 少し離れた位置には、3位ゼッケン#5上場見。KTM450 EXC SUPER MOTO仕様。がつける。

三つ巴でコースを周回。成海と岩野は僅差のデットヒート。そして少し離れている上場見は、虎視眈々と二台の行方を見つめる。

観客スタンドの中には、源三と七菜香の姿があり成海を応援している。また違う場所には、異彩を放つデスペラードジャケットを纏う下村の姿があった。




3台ともターマックではブラックマークを残しながらドリフトし、グラベルでは必要以上に滑るタイヤをコントロールしながら走る。
一番安定した走りの岩野。それに必死に食らい付く成海。だがKX500は、ターマックにおいてアクセルオンでリヤが沈む姿勢変化を起しており、コントロールが上手くいかずアンダーステアを出していた。





そこで3位上場見の走りが変わった。勝負どころを見極めたのだろうか。荒々しいライディングで各コーナーを攻め出した。

タイヤスモークの焦げた匂いと、泥埃が舞うFURANOサーキット。順位に大きな変わりはなく、いよいよ大詰めのレース終盤に差しかかる。 ゴール間近のグラベル20R左コーナー。そこで岩野が魅せた!お手本のような綺麗なドリフトで、スピードをのせたままRを描き、コーナーを駆け抜ける。







だが成海も負けない。岩野にピタリと張り付き、僅差でコーナーリングする。その時、何かを確信したように、ヘルメットの中で、口元に笑みを漏らした。

「イケる ! ゴール前で差す !! 」




が、そんな成海の企みとは裏腹に、一つの危険が迫っていた。それは3位の上場見だった。スピードを落とさず成海めがけてイン側へ突進してきたのだ。

上場見は、イン側から成海を抜きにかかると同時に、オーバースピードを相刹するため、スライドしながら、リヤタイヤアタックをKX500のフロント部へめがけて敢行してきた。




“ドッ” と湧く観客達。

不安そうに見つめる源三と七菜香。
下村は腕を組みながら、非常に厳しい表情で事の成り行きを見守る。





突如成海の脳裏に、電気信号のような感覚が走る。それは直感だった。上場見のアタックを間接視で捉えたのだ。一瞬で身体じゅうから“ドッ”と汗が噴き出た。
そこからは、まるでスローモーションのようだった。上場見の動きを視界の端でしっかり捉え、次のアクションを起こす。自分の鼓動さえゆっくりと聞え出す。




『ここだ !! 』 コーナーのバンクが見えた。

渾身の力でフルブレーキを敢行。そしてバイクの向きを変えるのと同時に、車体の動きを一瞬だったが無理やり止めた。

重力や慣性、それに摩擦。そんな物理の法則にストップをかけるような、力技の強行はその身に受ける代償も大きい。あらゆる負担が身体に重く圧し掛かる。が、そんな事は全く意にも介さない。彼女には鍛錬による蓄積がある。膨大な時間の走り込みが、技術と自信に繋がっているからだ。




『なんだ !? 』 血走った眼を見開く上場見。アタックを成海に交わされた形となり、勢い余ってコース外へ飛び出してしまった。




「はっ ! 」

事なきを得た成海は、肺に溜まった熱い空気を一息吐き、再びアクセルオンで走り出したのだが、その目に映ったのは、岩野がゴールの大ジャンプをFMXライダーの様に車体を斜めにして跳んだ瞬間の映像だった。







「あっ…チクショー…」

その姿を見た成海は、小さな声で一つ悪態をつき、少し遅れてゴールの大ジャンプを跳んだ。





つづく





プロフィール
「エンジの真田紐 http://cvw.jp/b/381698/38950718/
何シテル?   12/03 23:52
☆カービート北海道支局長(ドシロウトの作家モドキ)です   ハンティングしながらマンガの原作や小説なんかを書いています   目指すはヘミングウェイ! ...
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物語を創造するのが好きです。

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