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イイね!
2013年02月02日

偉大なるチューナーPOPヨシムラ伝説!②



1970年代末から80年代にかけて空前のバイク・ブーム!

そしてレース・ブームとともにヨシムラは大活躍する。


※現代に甦った ヨシムラ Z1 (byドレミコレクション)



※D・アルダナとGSX1100S(ホモロゲマシン)



以下、80年代の8耐の概略と動き

1980年 8時間耐久レース2度目の優勝。サイクロン・マフラー発売。大人気となる。
1984年 エンジン=ヨシムラ、フレーム=モリワキの最強タッグで8時間出場。
       しかし、途中リタイヤ。株式会社ヨシムラ・ジャパンに改組。
1985年 ケビン・シュワンツ8耐参戦。3位入賞。
1986年 ケビン・辻本組8耐3位入賞。DUPLEXサイクロン発表。更なる性能向上を果たす。
1987年 グットフェロー・高吉組8耐2位優勝。
1988年 ケビン・ポーレン組8耐2位入賞。
1989年 秀雄氏は会長に就任。取締役社長に長男の不二雄氏が就任。


毎年の8時間耐久・4時間耐久レース参戦はもとより、全日本ロードレース選手権TT-F1・F3クラスへの参戦(辻本聡氏のF1クラスの連続優勝には、心が躍った)。アメリカ・デイトナのスーパー・バイク・レース参戦(1987年、辻本が2位に入り、当時日本人として過去最高の成績)、国内・海外のレースでのスズキ車のエンジン・チューン、etc。
レースでの活躍とともに、集合マフラーをはじめとするヨシムラの送り出す数々のバイク・パーツは高性能と耐久性が約束され、売上も伸び、一大ブランドとして確立していく。
吉村・ヨシムラの歴史は、日本におけるオートバイの発展とレース・シーンの中で単なるアフター・パーツ・メーカーの域を超えた地位にあり、我々ユーザー、ファンに多大な影響を与えた。
そしてそれは、現在も継続中である。





その活動・活躍は雑誌・書籍等で現在も数多く紹介されているし、近年某国営放送の人気番組で氏の生涯が紹介されたことは記憶に新しい。この放送を切っ掛けに吉村氏のことを知った方も多いだろうし、あらためてその壮絶な生涯に感動をした人は多いように思う。

放送内容は小さなバイク・パーツ工場を営む氏が、自分の強い信念のもと家族の助けを借り、苦難を乗り越え大メーカーにレースという場で勝つというスジ立てとなっていた。
オートバイエンジンの性能を上げ、レースで勝つことに自分の人生の目的を見出し
時に家族のことを省みない事も多々。数々の苦難と苦悩、成功と挫折を繰り返す日々。

しかし、レースの時はどんな悪天候でも終始ピットの最前列で陣頭指揮をとり、自分の送り出したマシン・選手の状況を見守った。
勝てば満面の笑顔で喜ぶ。リタイヤすればマシンの出来が良くなかったと言って、選手にその責めを問うことはしなかった。
それは終戦間際、特攻隊の先導をするという任務に就き、若いパイロットの死を身近に体験した苦い経験があり自分の作り出したものに最後まで責任を持つという強い思いからである。
気骨で頑固で情に厚い、まぎれもない「POP(ポップ)=オヤジさん」

この「オヤジの信念」を家族が支えた。婦人が息子が娘が、そしてその人となりに“惚れた”多くの人々が氏のもとに集い、これを慕った。
出演した森脇南海子・森脇護夫妻が、熱く、オヤジさんのことを語っていたのが印象的で、はからずも最後には涙が溢れた。



番組では触れられなかったが吉村氏が渡米中、日本でのヨシムラを守ったのは南海子・森脇護夫妻と次女の加藤由美子夫妻。パーツ制作は森脇夫妻が行い、由美子さんは販売を担当した。由美子さんの夫、加藤昇平氏はヨシムラのレース・ライダーで将来を嘱望されていたがテスト・ライド中に事故に会い1981年に死去。また由美子さんも心不全で、1993年に亡くなっている。お二人の息子、陽平氏は現在ヨシムラ・ジャパンのレース監督として活躍している。



「一人の偉大なバイク乗り」


名チューナーとして知られる吉村氏は、まぎれもない「バイク乗り」だった。
かつては自分のチューンしたバイクで自らレースにも挑んだ
そして、生涯自動車免許を取得しなかったそうだ。



人間は“何に感動”するのだろう?
自然の風景以外では、“人間は人間に感動”する生き物だと思う。
悠久の遥か昔より、人間は様々なモノを生み出してきた。
美術・工芸品、建造物、物語(伝承・伝説・小説・映像・映画等)、生活用具、工業製品、オートバイ。
苦心と苦悩と様々な物語を経て人間が生み出したものは、人間自身を感動させるのだと考える。


それは 生み出した人間の“魂”が宿るから!




1995年3月29日 吉村秀雄永眠。享年73歳。
吉村秀雄というバイク乗りは、伝説として語り継がれるのではない。

紛れも無い一人の人間として
我々の中で生き続けるべきだと思う。






最後にオヤジさんが皆に残した言葉を紹介したい。

「神明はただ平素の鍛錬に力め戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授けると同時に
一勝に満足して治平に安んずる者よりただちにこれを奪う。故人曰く勝って兜の緒を締めよと」




おしまい





ヤベェ・・・ 書いてて涙出て来た(T▽T)ノ~~
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2013/02/02 12:00:15

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この記事へのコメント

2013年2月2日 15:33
こんにちは!
コメント失礼します!
ヨシムラはレースの実績に裏付けされた確かな製品なんですね!
私もオヤジさんの魂の片鱗でもいいので、感じてみたいです。
私は今、猛烈にヨシムラが欲しいです!!
コメントへの返答
2013年2月2日 15:52
ちなみにw

単身ZⅡに乗りアメリカに渡った美藤定さん(現在はビトーR&D代表)はレース場で人出が足りなく困っていたオヤジさんから「お前バイク弄れるんならウチ手伝え」と言われその日からヨシムラのメカになったそうです!
すごいシンデレラボーイですwww

あと、OVER racing の佐藤代表はモリワキエンジニアリングで修行した方です!
(当方のバックステップはオーバー製w)

両方ともヨシムラ魂を受け継ぐメーカーさんです♪
2013年2月2日 18:17
オヤジさんの熱い思いが廻りの人々をも引っ張って今の業界の発展に繋がってるんですね~
う~ん・・・熱いですね!!

最後の写真の帽子のロゴのヨシムラ・・・今も変わらずってのが良いですね!
コメントへの返答
2013年2月2日 19:40
すごいですよね!
「ウチの秘伝はレンチの使い方でも旋盤の回し方でもねぇ!それは諦めない不屈の精神だ!」
激熱ですw

ヨシムラの情熱は今も受け継がれてます
なので例の当時物モリワキの集合を買っちゃいましょうwww
2013年2月2日 19:22
あの永遠のライバル、ホンダの宗一郎さんの息子さん(名前は失念しました)も弟子入りしたそうですね!神の様な存在だったと・・。あの無限にもポップスピリッツが流れていたんですよね!

ポップのCBとZのエンジンの評価が極端で、やっぱりホンダへの執念が伺えます。RCBを破った第一回の8耐は格別な思いだった事でしょう。

あの黒い集合管はやっぱり憧れですね!
(//∀//)
コメントへの返答
2013年2月2日 19:53
無限のシャチョー・・・ う~ん・・・ 名前が出てこない^^;
やはりH社もヨシムラを認めていたからこそ息子を弟子入りさせたんでしょうね!
確執が残っていたにもかかわらず受け入れてしまうオヤジさんの懐の広さに乾杯ですw

その格別な8耐しかり、スーパーバイクしかり、そこで走っているバイクがまたユーザーに身近だったというか・・・ 観てる方も燃えましたよね♪

POPの手により作成された当時物欲しいですね♪
もちろん飾りとしてじゃなく実用品としてw
2013年2月2日 21:14
こんばんは~

最初に所有したSRX4に装着したのが「ヨシムラ・サンパー」でした。
カッコ良かったなあ・・・金型を火事で焼失してしまって作れなくなってしまったそうです。

現在のX4用にドラッグサイクロンを入手しましたがまだ装着していません。

おやじさんはSUGOで何度となく拝見しましたがオーラを感じました。
コメントへの返答
2013年2月2日 21:59
コメありがとうございます~♪

なんと!あの火災ですか!?
しかもオヤジさんの雄姿もご覧でしたか~!
羨ましい限りです…
ゴッドハンドの作品一度使ってみたいですw
2013年2月2日 21:51
最高のブログです

POPヨシムラ素晴らしいチューナーですね

初めて買った集合管がステンレスサイクロンでした

あこがれのヨシムラをつけたゼファー400は最高の音を奏でてくれました

とてもうれしかったです

現在のゼファー750にも付けたかったんですが手に入れられずPMCモナカとなりました

ポイントカバーなどの小物でいいので再販されないかなと願ってます
コメントへの返答
2013年2月2日 22:13
ありがとうございます~♪

やはりヨシムラには思い入れのある方が多いですねw
またそれだけ影響力があったんでしょうね!

願わくば手曲げ管が欲しいですね!
再販されるかもですよ!何故なら吉村不二雄さんはテイストオブツクバのモンスタークラスに随分興味をお持ちのようなので♪
2013年2月3日 0:24
こんばんは!!

今月のロードライダーがカタナ特集で

ヨシムラ1135Rが載っていましたが

いつ見てもかっこいい!!

出来る事なら1000カタナをさりげなく

乗りこなしたいもんですうれしい顔
コメントへの返答
2013年2月3日 8:09
おお~!ロードライダー読んでみます♪

確かに1135R格好良いですねw

カタナはキリンのようにノーマルで乗りたいですwww
2013年2月3日 0:52
・・・・・・・特攻は統率の外道であります・・・・・・・

プライベーターでワークスに勝つ・・・・狂喜ですね♪




コメントへの返答
2013年2月3日 8:12
○カイダに通ずるものがありますね・・・
殉教・・・なのかもしれません・・・

スーパークロスではプライベーターが勝つという快挙がいまだにあるそうですよw
2013年2月7日 5:22
あの番組は本当に泣いてしましたー!
コメントへの返答
2013年2月7日 12:36
こんにちは

確かに泣けましたね~!

また観たいですw

プロフィール

「91時限目 第2弾!カントク冒険隊! 神の湯へ http://cvw.jp/b/381698/45694253/
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