先日はBMWのディーラーで「クリーンディーゼルキャンペーン」をやっていたので、グッズのお菓子につられて出掛けてみました。
LCIモデルのX3-20dや、新型のX5-35dに乗ってみたかったのですが残念ながら試乗車がなく(爆)、久し振りに320dに乗ってみる事にしました。
以前にも乗った事があり、その時は4気筒のALPINA D3 Biturboとはかなり差があるように感じましたが、今回乗ってみるとアイドリングの音質が変わったのか割と静かに感じました。
8速ATも微妙にセッティングが変わったのかそれとも学習したのか、それほど回さなくてもかなりの加速感を伴ってダッシュする感じで普通に乗る範囲では瞬時に太いトルクが呼び出せるディーゼルの利点を改めて確認しました。
今回乗ってみると低速から力強くかなりのダッシュで充分以上に速かったですが、それでもミドリーヌ号に比べるとトルクは低回転では細めで、高回転の伸びも一歩追い付かない印象がありました。改めて320dの8速ATの優秀さとF30の進化を思い知った感じでしたが、差は明確にありました。
でも、小さな改良の積み重ねでしょうか、320dで特に不満を感じませんでしたので色々な装備を考えるとミドリーヌ号よりかなりコストパフォーマンスが高いモデルだなぁ、と思いました。今自分が買うとしても、320iよりも320dを選ぶと思います。
もう1台試乗させていただいたのは
116i。西伊豆では素晴らしく楽しかったですが、街乗りで試乗するとやや線が細い印象がありました。もちろんエンジンを回せば「16i」とは思えないほどパワフルなので、ある意味これで充分満足出来る車ですね。
ただ、320dと比べると街乗りの状態から加速する時に呼び出せるトルクの太さが段違いなので、体感的には320dが倍ほどパワフルに感じたのも事実です。ガソリンエンジンは後から吹けあがりによるパワーが付いてくるのでこちらの方が気持ち良いかもしれませんが、山道を走らなければ「楽して速い」320dに軍配が上がるかもしれません。でも、コンパクトな割には上質な乗り味は魅力的ですね。
そういう意味では
i3が瞬時にモーターのトルクが全開になるので体感的には一番速く、街乗りでは非常に気持ち良かった気がします。
BMWのディーラーさんの帰りに、メルセデスの新型Cクラスを見物したくなって今度はメルセデスのディーラーさんに寄りました。なんか今まで敷居が高くて行った事が無かったのですが、駐車場で誘導してくれた方がなんと!!BMWでミドリーヌ号を買った時の担当の方でした。おかげでいきなり打ち解けて(爆)、新型Cクラスも試乗させていただく事にしました。
ディーラーの中には黒のC200と白のS400が並べて置いてありましたが、ぱっと見では見分けが付きませんでした(爆)。どちらも格好良くて好みです。
試乗車はC200のエアサス装備車でした。乗り込むとウッドパネルが上品なのとコンソールの造形がBMWとかなり違うのでちょっと新鮮です。リアシートに関してはほんの少し3シリーズの方が広そうですが、これで充分です。
運転席のシートアジャストはフル電動でしたが、調節レバーがドア側に付いているのでやや操作しにくかったです。でもシートポジションのメモリーが3人分あって贅沢です。ステアリングの調整もフル電動で高級感がありますね。でも、なぜか助手席はハーフ電動でした。フルにするにはオプションのようです。
シフトレバーはコンソールには無くて日本車のウインカーレバーの位置にあったり、細かいボタン配置が多くてBMWとは全然違うのでとまどいましたが、慣れの範囲でしょうか。
シートポジションはしっくりきましたが、低い位置にするとハンドルを切った時にコンソールに左肘が当たる!(まるでクラウンみたいで一瞬怒りました)ので、少し高いポジションにしたら大丈夫でした。
試乗コースの前半は「comfort」モードで走りましたが、さすがにエアサスのせいか乗り心地は良好でした。荒い路面ではほんの少し揺すられる感じはありましたが、空気バネのサスペンションよりショックの角が取れている感じです。路面の細かい凹凸は意外と伝えてきますが、ランフラットタイヤ装着のせいでしょうか。
それよりも気になったのはステアリングの軽さで、ほとんど手応えが無い感じでした。それでもFRなので交差点では気持ち良くステアリングが切れるのですが、切り過ぎてぐいっと曲がり過ぎる印象もあり、個人的には慣れませんでした。
「sport」モードにするとステアリングはやや重めになって、個人的にちょうど良い位になりました。これだと違和感は全然ありません。エンジンもちょっと元気になりましたが、BMWのエンジンほどには回していっても盛り上がり感が薄く、忠実に仕事をこなしている感じです。これはメルセデスがあえてこういう味付けにしているのだろうな、と思いました。
それと「indivisual」モードというのがあって、サスの硬さやステアリングの重さ、エンジンの制御などの各項目を個別に自分の好みで設定出来るのがありがたいな、と感じました。 comfortモードの乗り心地も魅力的ですが、ステアリングの軽さはさすがに好みではなかったのでありがたい装備ですね。
さらに、ステレオカメラとレーダーを駆使した安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」ですが、車速も車間も自動でコントロールされた上に手放し(もちろん条件付きですが)でもステアリングの自動操作できっちり車線をキープしたり、始めはおっかなびっくりで運転しましたが信頼出来るようです。
コーナリングなどをしっかり試した訳ではありませんが、BMWのような「駆け抜ける喜び」までは追求していないものの実直に仕事をして安心感に包まれるタイプの車、という印象でした。これはこれで乗っていてストレスが無いので気持ち良いです。
C200の4気筒ダウンサイジングターボはBMWに比べるとやや無味乾燥な感じはあるので、320dと比べるならエンジンや加速では320dに軍配を上げますが、その他の装備全般もトータルで考えると新型Cクラスはかなり魅力的ですね。ほとんどEクラスと変わらない感じもしますので、サイズを考えると積極的にCクラスを選択したくなります。BMWでは5シリーズと3シリーズでそれなりの差がありますが、Cクラスからはあまりそうした印象は受けませんでした。
ただ、動力性能を考えるとC200くらいの性能は欲しい気がしました。ディーゼルに慣れていると、ガソリンの街乗りの低回転域は単にパワーが無くてもっさり感じでしかありませんし、街中でがんがん回して乗る車でも無さそうですので。
来年になると待望の4気筒ディーゼル(C220になるのでしょうか)が導入されるらしいので、その時点になったら多分Cクラスのディーゼルが欲しくなる気がします。C250(204ps/500Nm)ならもっと良いですし、それにモーターが追加されたディーゼルハイブリッドのC300ブルーテックだったら完璧ですね。
ブログ一覧 |
試乗インプレ | 日記
Posted at
2014/09/08 17:46:25