ボディ錆穴FRP補修

愛車紹介に書いていたように、ボディに錆びて穴が開いてしまっている所がある。今回の連休を利用してこの穴を埋めようと以前から決心していた。

場所は助手席のお尻にあたる部分。穴は最初背板の部分だけだったのだが、その下の錆びもワイヤーブラシで落としている内、床板にもしっかり穴が開いてしまった。

補修に用いるのは主に写真の2点。錆止め塗料POR-15とホルツのFRP補修キットである。

作業手順はOld-timer誌特集号『レストア入門マニュアル』を参考にした。

まず錆びている部分全体にPOR-15を塗る。

ある程度乾いた所でグラスファイバーを貼り、その上から更にPOR-15を塗る。

…ここまでで疲れたので後は翌日に。POR-15の匂いは強烈で、隣家が臭いと言って窓を閉めてしまった。申し訳無い…。

翌日、下地が出来た所で今度は樹脂塗りである。

まずは1回目。ホルツFRP補修キットの欠点は、素材の配合比が書かれていないことである。レジンにパウダー（成分不明）とハードナーを混ぜて樹脂を作るのだが、その比率が書かれていない。

最初は遠慮がちに混ぜたのでやたら薄く、中々硬化しない（写真下の薄緑色の部分）。パウダーとハードナーを増やしてようやく使えるようになってきた（写真上の水色の部分）。

2回目。大体配合の勘が分かってきて、概ね良い感じに塗れた。

樹脂が硬化した所で、軽くサーフェイサーを吹く。これで色の違いが余り目立たなくなった。

外装だったら樹脂を平らにしてからサーフェイサーを吹いて更に塗装もしなければならないのだが、今回は内装なのでこれで妥協することにした。

朝から樹脂塗りをはじめて、この時点で既に午後も半ばである。昼食をすっかり忘れていた。

後は元に戻すだけなのだが、折角ここまで内装を剥がしたのだから定番のグラスウールを入れた。写真は運転席側だが、助手席側と両方に入れている。

グラスウールについて詳しくは、ルーフやドア内張りの断熱･遮音加工をご覧頂きたい。

作業完了後に軽く走ってみた所、マフラーの排気音がはっきり後ろに聞こえ、ロードノイズがタイヤから上がってくるのが分かるようになり、助手席の妻が良く眠るようになった。片側105円でこの遮音効果は儲け物だと思う。

肝心のFRP補修だが、多分いつか剥がれてくると思う。『レストア入門マニュアル』では「穴の周囲ののり代となる部分のサビや塗装をしっかりと落とすことも重要」と書かれているが、そこまでやっていない。

今回はとりあえずFRP補修の経験値積みということで、どうやって錆びや塗装を綺麗に落とすかは今後の課題としておこう。