さて後編です。
よく書いた!感動(ry
さてVolvo V40 D4試乗記ですが、東京からは定番の日帰りテストコース、箱根ルートです。
時間制限があるので、高速メインです。
車詳細とライターさんのインプレはこちら↓
http://www.motordays.com/newcar/articles/v40-d4-volvo-imp-20150904/index.php?page=2
私より多様な車を乗っていらっしゃるライターとは印象が違う部分もありますが
ご容赦を・・・
<一般道~高速>
午前10時。ディーラーで手続きを終え、1 Day試乗開始。
本来であれば父も乗せたかったが、都合が合わず断念。
10分ほどの試乗は別途していたものの、慣れない車で借り物である事を念頭において出発。
ディーゼル独特の音は社内ではほとんど聞こえない。
これはエンジンルームカバーの恩恵もあると思うが、
室内の機密性の高さからだろう。ドアもフロントライトの目尻からリアまで
一直線に伸びるラインの厚みは国産車の上級セダン並みかそれ以上に厚い。
横からドカンとぶつけられても、乗員は助かる、と視覚的に思える。
クリープでソロソロと狭い路地を抜け、幹線道路、そして高速に向かう。
インテリアは、決して華美や高級感といったものを前面に出しているわけではなく
車体価格の割にはシンプル、というか地味にいいもの使ってる、という感じ。
「ディーゼルだからトルクフル」、とメディアは囃したててます。
数値を見る限りそうなのだけれど、体感としては、良い意味で「普通」。
低速域ではローギアードなのか、いわゆる「エコ運転」のような
ジワッとしたアクセルの開け方では、むしろ低速ギアを引っ張るような感じで、
「そうじゃない」とディーゼルエンジンだけが唸っている印象。
踏み方の問題で、低速域での扱いにくさは全くなく、
悪く言えば「これがディーゼル?」という拍子抜け感がありました
チョっと踏んで、巡航。この車の乗り方はきっとそうだろう。
<主要機能>
高速に入り、あれこれスイッチ類をいじる。
ACC(=アダプティブ クルーズ コントロール)はハンドル(左親指)で決める。
順序としては、
1)ACC 準備セヨ
2)何きろデ走ル?(準備開始時のスピードがデフォルト設定になる)
3)車間ドウスル?
4)OK!(ズドン
これだけ。On状態ならいつでも、速度も車間も変えられる。
先進安全装備は、マニュアルでアナログな自動車しか乗ったことのない私としては
半信半疑どころか「信用ならん!」という思いは拭いきれません。
Onにしてしばらく前走車を追走するとどうでしょう、
前が減速を始める”前に”、V40も減速する”準備”をします。
「あ、加速が弱くなったな」といった情報をカメラ、レーダーから分析して
「減速するかもしれない」という準備を自動でやってます。
これはメーター(ディスプレー)で分かるのですが、さすがに走行中に写真は撮れません。
実際に前車が減速し、相対距離が少しでも縮まると自動ブレーキが作動し、車間を保ちます。
前者が加速し離れると、こちらも自動アクセルで加速して車間を保ちます。
もうね、帰りの高速はほとんどペダル操作してませんwww
しかしこのACCでも2点ほど課題が挙げられました。
・高速で大きくカーブするような場所で、自車の直線上に別レーンの(カーブ中の)走行車が差し掛かると反応してしまう。
・高速で追い越しを掛けようとウィンカーを出すと、車間保持の優先度が下がるのか加速(設定速度まで回復しようと)する。
ではLKA(レーン キープ エイド)はどうだろうか。
こちらはシンプルで、走行中、白線を(不注意などで)跨ぎそうな場合に
ハンドルの微修正、および振動でドライバーに気づかせてくれるという代物。
こちらはセンターコンソールにオン/オフのスイッチがあります。
こういった周囲へのレーダー系の恩恵は多分にあり、各社導入が始まってますが
左右ミラーや後退するときの、死角から接近車輌をランプやアラートで知らせて
くれたりと事故を未然に防いでくれます。
高速のSAでいざ出発!バックしたいけど隣の車が邪魔でゆっくりと・・・
というシチュエーション、良くあると思います。
リアモニターでも写らない死角からでも接近車両の警告をしてくれます。
(試乗でも一度お世話になりました)
<走行性能>
結論から書きます。
「ほとんどのシーンで苦労しない」
この一言です。
2L ディーゼルターボなので、動力という面では十二分。
8速ATはグッと踏んでいるとリズミカルにシフトアップするものの
4000rpm過ぎからレッドゾーンなので、伸びというか吹け上がりを楽しむ車ではありません。
スポーツモードでのシフト/パドル操作は、いずれもストロークが短いものの
操作感はしっかりしています。ただひじ掛け(小物入れ)があるので、シフト操作を
ガシガシするよりもパドルの方が個人的に楽ですね。
アイドルストップもよく制御され、再始動の時のショックや音は小さいし、
ちょっとだけ進んで止まる、ってシチュエーションでもストップしてくれる。
ターンパイクでは少し頑張ってもらった。
大トルクの恩恵か、登り坂でも平地と変わらずグングン加速するし、
そのまま突っ込んでいっても、難なくクリアする。
どうしてもフロントヘビーなので、回頭性という部分では
決して優れているとは言えないけれど、幅が1.5車線の
うねうねした峠を攻めるような車でもないので^^;
また、リアタイヤハウスのクリアランスが結構大きく、
前のめりに見えるのでオーバー傾向と思いきや、
登りはパワーとトルクにフロントタイヤが負けて
下りは重量に負けて?アンダー傾向が強かったです。
足回りは個人的に非常に良い印象です。
縦の入力では、高速の継ぎ目といった小さいショックはほとんど感じず、
かといってふわふわ柔らかいわけでもない。
横の入力では、さすがに入力に応じてロールはするものの、スッと落ち着く。
前代のクラウンアスリート(純正)を少しハードにした感じ?
ハンドル自体はEPSで、実は操作感も変更もできてしまうのです。
最も軽い設定で、ZC31と同じくらいでしょうか。
国内乗用車と比較したら、少しだけクイックな印象ですが、スイフト乗りは違和感ないと思いますw
ブレーキについては・・・日常域ではむしろ効きすぎるのだけど、
高速や下り坂での制動では、ちょっと心配な印象。
え?ただのオーバースピード?・・・ちょっと
OHANASHIしようか★
内装ではセンターコンソールに目が行きますが、
アームレスト(小物入れ)にはシガーソケットのほか、USBソケットが標準装備。
実はコンソールの裏にも小物入れがあったり((サングラスをおけるサイズ感)。
特筆すべきは後席フルフラットでしょうか。
この車格で、段差ができない後席フルフラットは珍しいかと思います。
比較的疲れにくいシート(疲れないとは言っていない)にはシートヒーターがあり
今の時期は重宝しますね。むしろ眠くなる危険性がwww
細々とした点で個人的に「これは・・・」って点もあります。
・ナビがタッチ式じゃない
・ドアハンドル(内側)部が小物入れ兼用じゃない
・思ったよりも収納性はない(ハッチ部は2重底だが、深さ5センチ程度)
・謎の冷蔵システム(助手席側ダッシュボード内)
・左ハンドル設計の為にPブレーキレバー/ボンネット開くレバーが助手席側
なお、当日の燃費は20㎞/L。平日とはいえ市街地では混雑し、
テストと称してエゴ運転(環境に対して)もしてます。
流石にハイブリッドの比ではありませんが、良好といえるのではないでしょうか。
なお、給油はオートストップ推奨なので、この場合、燃料メーターはMAXになりません(実話)
■雑記■
この日は風が非常に強く、横風をうけたら多少はふらつくだろうって思っていましたが
杞憂におわりました。この安定感は長距離ドライブで真価を発揮しますね。
他、色々と機能面で話もあるんですが、詳しくはVolvoディーラーに足を運んで
聞いてみてね!!(宣伝)
【マタンゴカレー】
ターンパイク終点の大観山のレストランにて。
食べたかったわー あーこれは(ネタ的に)オイしかっただろーなー(棒)