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ゴールデンウイーク初日。天気もドライブ日和との予報。早朝から支度をし、自宅を出発。
やはり、皆考えは同じ。首都高では、渋滞の情報・・・。流れに身を任せながら首都高に別れを告げ、東北道へ。相変わらず前走車のテールランプを眺める我慢の運転が続く。コーヒーでもと考え、蓮田ＰＡで小休止。流石に混んでる様子で、女性用のトイレの前にも、長蛇の列が出来ている。こりゃ大変だ。
ＰＡを出発、本線に合流すると、少し流れだしたかな、と。程なく羽生へ入り、途端に大渋滞。ギアをＰレンジに入れ、溜息交じりに思い切り伸びをした瞬間、けたたましいサイレンとサイドミラーに写る赤灯。側道を２台の覆面パトカーがふっ飛ばして通過する。車体が煽られ、大きく揺れる。続いて、パンダパトが１台。消防の工作車が２台、高規格救急車が２台と続く。大事故か？車列を左側からのぞき見る。利根川にかかる橋梁上に、派手に回転する赤灯複数。大型車を含む６台の車両が、３車線の内２車線を塞いだまま、無残な姿を曝し、その傍には関係者と思しき人数名。大きな惨事には違いないものの、無事を願いつつ通過。自身も、この先道中の安全を心に誓う。
その後順調に走行し、宇都宮ＩＣで一般道へ。



Ｒ１１９日光街道を進む。杉の大木が誘導してくれる並木路。江戸時代に東照宮への参道に植樹されたもので、国の特別史跡・特別天然記念物にも指定され今に保存されている。緑の中を気持ちよく抜けて行く。オンボードの表示は、既に20度を越えている。ルーフを開け、自然の風を感じながらのドライブ。
渋滞が予測される市内を避けＲ１２１へ。この道も、自然豊かな山間の中速コーナーが続く気持ちの良いルート。鬼怒川温泉、川治温泉を経由。



こどもの日だなぁ。川治温泉では、大量の鯉のぼりに出迎えられ、町を過ぎるところまで。地元の粋な計らい、と感心。途中、レジャーを楽しむファミリーカーに遭遇するも、十分留意しながら制限速度を厳守しパス。後方には、Ⅴ３６スカイラインクーペ。双方で適度なマージンを保ちつつ、ランデブーを楽しみ南会津まで。市内を通過し、Ｋ３２９、Ｋ１３１（日光街道）で大内宿へ。



思いの外空いており、駐車場へもすんなりと。此処は、マスコミでもよく取り上げられる有名スポット。茅葺の家並みが続き、旧宿場町を文化財登録して守り続けている。１本のねぎで食す蕎麦が有名で、未舗装のメインストリート脇の側溝には清水が流れ、ラムネを冷やしている。会津の民芸品も販売されており、更に風情を演出している。



定番はやめ、少し捻って、冷たい月見とろろ蕎麦を食す。歯ごたえ十分、満足。
大内ダム湖畔を横目で確認し、クネクネを楽しみ、会津市内へ。長州生まれの自身の身を弁え、ここでは特に丁寧に、より安全運転を心掛ける。鶴ヶ城を抜ける際には一礼を手向けさせていただき、会津の町を後に。



首都高、東北道での渋滞が響いたのか、既に陽は傾きつつある。猪苗代の湖面に鮮やかな夕陽が映え、磐梯山を赤く染めている。福島の自然を堪能できた１日に感謝し、郡山の安宿へ向かい、翌日に備えることにした。

久しぶりの更新。

春の陽気に誘われて、B10をスタートさせる。オッサンならでは、早起き出発を考えていたが、インパネのデジタルは7時過ぎ。渋滞を気にしつつ中央道へ。見事に的中！　  八王子Ｊｃｔまで8キロの表示。いつものことかと諦めつつも、モタモタした自身に後悔の念も。

八王子料金所を過ぎ、全車一斉にハザード点灯。丁度、気持ちの良いシーズン。多くのバイカーが車線をトレイスしながらクリアして行く。一方で、我先に、と急ぐ車両がレーンチェンジを繰り返す。前方で繰り広げられる危ういシーンを懸念しながら、長い長い車列の先頭へ。早朝5時の事故が原因、とのことで、2車線ある内の追い越車線が封鎖されている。が、其処には事故車両と思しきはものは無く、何で未だこの状態？、と独り言を呟き通過。

渋滞明けは皆速い。こちらは走行車線を流れに任せながらのクルーズ。談合坂SAを過ぎ、程なくミラーにブルーなお姿。右レーンを通過するそのブルーな車両は、紛れもなくアルピナB10。それも、リアスポイラーの形状からしてV8ｓ。

 

アルピナブルーは、世の中で最も美しい青色（と私は思っている）。光線の入角で、紫に見えたり、紺に見えたり。手入れの行き届いたその個体を眺めつつ甲府までランデブー。幸せな時間は、あっと言う間に終了。外観は、リアスポイラーの形状が違うだけの2台。しかしながら、自身のそれとは大きく異なる強烈な心臓を備えたモンスターとの並走は、この日のメインイベントだった気がする。

その後、順調に小淵沢まで走り一般道へ。IC出て直ぐの看板に従い、吸い込まれるようにアウトレットへ（笑）。小休止を兼ね、小さな買物を済ませてから、K608で長坂方面へ。時間も丁度昼時。楽しみの一つ、蕎麦を堪能すべく目的の店へ。残念ながら、予約で1時間以上も入店できない、との説明を受け、落肩しながら次店へ。
 
 

負けじと、こちらも中々の店。満開の2本の枝垂れ桜が出迎えてくれ、建物正面の玄間上部には「明治病院」の木看板。140年もの前の建物だそうで、靴を脱ぎ客間へ。田舎の雰囲気を醸し出す店内は、ゆったりとした時間が流れ、蕎麦を待つ間は外の風景を黙って愉しむ。此処でいただく蕎麦も、これ又絶品。揚げ茄子のとろろ蕎麦に、デザートの蕎麦しるこを腹に収め店を後に。この店のもう一つの売りらしい専用駐車場（爆）からB10を出庫し、リスタート。  
 
 

甲府まで戻り、そこからはもう一つの目的である奥多摩のワインディングへ。R411青梅街道をスゥイッチトロニックに切り替えヒルクライム。バイパス化を目指す工事が随所に見られ、その頂きである柳沢峠まで。既に、区間の半分以上も完成しており、クネクネの楽しみも無くなるんだなぁ、と一抹の寂しさも。ダウンヒルでも、ステアリング裏のスゥイッチを駆使し、エンジンブレーキを使いながら、急坂を下る。対向してくる車両に注意しながら、この車の醍醐味でもある操舵感を楽しんだ。突然、「ボーン」。エンジンオイル残量チェックの警告。指定オイルのカストロールは、燃焼が早く、ほぼ1,000キロでこの表示が出る。分かってはいても、良い気がしない。
丹波山の道の駅に立寄ると、20台ものバイカーが休憩中。駐車場にB10を停め、丹波川の畔まで歩いて下りる。清流に掛る吊り橋を弾むように渡り、対岸の温泉施設「のめこい湯」を覗いてみる。入浴の誘惑に負けそうになりながら、睡魔を懸念して、此処は断念。売店まで戻り、閉店、と言うオバサンに交渉して作って貰った最後の濃いソフトクリームを堪能してリスタート。奥多摩湖・ダム公園まで。
 
 

日中暖かった陽もすっかり傾き、既に肌寒い。にもかかわらず、行楽客の姿は未だ多い。満開の染井吉野を愛でつつ、しばし休憩。
そして、帰路へ。

週末のドライブは、ストレス社会を一時的に忘れさせ、癒してくれるオアシス。その終わりを感じつつ、青梅街道を都内方面にB10を向けた。