最近の一番の大きな悩みは、次回のイベントのテーマなのです~。
(こんな人生、ある意味では幸せですが♪)
今回のラリーのテーマをどうするか…
雰囲気にこだわるRFANとしては、やはり、開催地の雰囲気を考慮してテーマを決めたほうが良いよなー、と。
WRCで、グラベルイベントといえば、「ポルトガル」「サファリ」「アクロポリス」「ニュージーランド」「アルゼンチン」「1000湖」「オーストラリア」「サンレモ」「コートジボアール」「RAC」などなど…
この中でまず外れるのは「サンレモ」。
Gr.A時代の「ラリーサンレモ」はターマックとグラベルのミックスラリーという貴重なラリーだったので、いつかミックス路面の走行会を開催するときのためにとっておきたいのですね~。
「アクロポリス」は丸和ですかね?
こういうと丸和の人に怒られてしまいそうですが、割と大きめな石がガレている路面で、サスペンションへの負担もかなり大きいところは丸和っぽくもあります。
もちろん、「悪路ポリスラリー」の厳しさは比じゃないですが。
「1000湖」はジャンプが特徴的だし、「RAC」は牧場とかグラベル林道の雰囲気で、これらもちょっと雰囲気に合わないんですよね~。
とかとか悩んでいるうちに、実は方向性は決まっていました。
ズバリ「サファリラリー」コンセプトです!
最初にお断りしておきますが、コンディションが「サファリ」なわけではないですので~!!
ヒツコイようですが、「オートランド野沢」さんはかなり路面がいいですから。
じゃ、何故サファリラリーなのか。
サファリラリーって、私の中ではすべてのラリーの中で一番ロマンチックなラリーなのです。
73年にWRCが始まってからずっと重要なイベントの一つに位置づけられていたサファリラリー。
70年代の日本車が、その性能を世界にアピールするために選ばれたステージのうちの一つもこのサファリラリーでした。
日産は510ブル、240Z、PA10バイオレットなどで優勝を飾っており、三菱もケニアの英雄「ジョギンダ・シン」のドライブするA73ランサーで優勝。
合計してみると、WRCに登録されていた’73年から’02年までの30回のサファリラリーのうち、日本車が20勝をあげているのですね~。
数あるWRCイベントの中で、ある意味では日本に一番身近なラリーだったと思うのです。
また、逆にランチア・ストラトスは一勝もできていませんし、Gr.B時代もプジョー205、デルタS4、037、アウディクワトロなどの花形マシンは勝てず、オペルアスコナ400のあとはセリカツインカムターボが3連勝しています。
’75年の結果を見てみると二台のワークスストラトスを抑えて優勝したのは、オベ・アンダーソンのプジョー504ですからね~。
ラリー専用設計のストラトスにさえ勝利を許さないサファリラリーって、人智を超越した気高ささえ感じてしまうのです。
ドライバーも、日産を駆り’79年から4連覇してしまうケニア人のシェッカー・メッタや前述のジョギンダ・シン、イアン・ダンカンなどの地元勢が、WRCのトップドライバーを相手にブイブイ言わせてましたしね!
どこでもローブvsヒルボネンになってしまった最近のWRCとは一味違いますね~。
また、2WD勢に最後まで勝負権が残されていたのはツール・ド・コルスでしたが、サファリラリーでも同時期までは日産200SXやトヨタスープラ、VWゴルフやオペルカデットなども優勝争いしていましたね。
速いけれど壊れる4WDに対して、スピードで劣るものの軽量頑丈を武器に真っ向から挑む2WDっていう構図が、たまらなくロマンチックでした~。
ある意味では両極端なコルスとサファリが、ともに2WD勢の最後の砦だったとは、なかなか感慨深いものがあります。
イベントとしても、総競技区間5000km、競技日数4日間と、他のWRCイベントとは別格の位置づけにありました。
そもそも、ヨーロッパ大陸から遠いところで開催されるのに加えて、独特のイベント内容であったためコスト面では大きな負担となっていました。
おまけに、一時期のワークスランチアなど、競技車輌1台にチェイスカー1台+サービスカー2台+ヘリコプター1機を与え、それとは別にサービスの大部隊を送り込んでいましたからね。
そんな性格が災いして、コストダウンを進めるFIAの方針と真っ向からぶつかった結果、2002年を最後にWRCのカレンダーからははずされております。
私にとってサファリラリーは、ラリーという競技がロマンチシズムだけで成り立っていた時代からビジネス重視に重心を移していく過程で、宿命的に排除されるべくして排除されたイベントだと思うのです。
そう考えていくと、記念すべき初グラベルイベントは、サファリラリーコンセプト以外にはありえないと思うんです、やっぱり。
もちろん、コースコンディションはまったく別物です。
が、RFANのコンセプト自体には、「サファリ」のロマンチシズムは欠かせないと思うのですね。
もう一つのサファリラリーをテーマにしたい理由は、サファリラリーってなんでもありのラリーだったからです。
メルセデス450SLCはオートマでしたし、他にもポルシェ911やレンジローバーなんてのも走っていました。
こういう良い意味での「ごった煮」感もまさにRFANコンセプトにマッチしています。
突き詰めていくところ、こういう「ごった煮」感こそがRFANの面白みですし、だからこそ敷居を低くする努力こそがRFANにとって最重要項目になっているわけですからね~。
もちろん今回も、グラベルではあるけれど極力ノーマルのクルマにやさしいイベントになるように努力しますので~。
…ということは、あとは雰囲気作りですなー。
雰囲気といえば、風景に音楽に衣装に料理。
アフリカ料理といえば、豆の煮込みにサモサにチャパティにチャイ!
ラリー終了後のBBQに、これはケータリングできそうかも!!
…どなかたアフリカ料理屋さんに友達がいる方とかいらっしゃいませんかね??
※「おぉ、栄光への5000km!!」とピンと来たそこのあなた!
RFANへのご登録はお済みですか~??