遅ればせながら東京ラリー観戦記です~。
翌日には書こうと思っていて早3日…
生活リズムが戻りにくいのは不摂生な生活のせいでしょうか…
さて、気を取り直して!
MSCC東京ラリーは関東近郊で唯一の全日本ラリー。
それも大好物のグラベルラリーとあっては、観にいくなという方がムリ!
いやー、予想通り楽しかったですよ~!!
二日間とも観戦できればリエゾンとSSを堪能できたのですが、今回は一日だけでしたので観戦したのは「三株牧野SS」という林道SSのみとなりました。
リエゾン応援マニアとしてはイマイチ不完全燃焼気味でしたが仕方ないところですね~。
でも、このSSのギャラリーポイントはなかなか気合が入っていて、登り坂の頂上の右コーナーを抜けてすぐの左コーナーから、続くストレートの「アウト側」が観戦ポイントになっているのです。
このレイアウトには心の中で拍手喝采でした!!
グラベルのコーナーのアウト側で観られるのは、なかなかシビれる体験でしたよ~!
マシンが最初の右コーナーを抜けてくるところから観られるので、ドライバーさんの腕とか癖がとても分かりやすくて勉強にもなりますし。
そのなかでやはり「うまいっ」と思えるのはゼッケン1番の奴田原文雄選手!
右コーナー出口を最短のラインで出てきて、そのままマシンは流れるような荷重移動でダンスを踊るように左に向きを変えます!!
ステアリングなんて1/8回転ぐらいしか回していないんじゃないかというぐらいの絶妙のマシンコントロールですが、それでいてマシンは左コーナーのインギリギリを狙っていきます!
そこから丁寧なアクセルワークでストレートのアウト側いっぱいまで膨らんで加速していくエボX!!
もちろんステアリングは限りなくゼロカウンター!
もう惚れ惚れしてしまいました~。
バッテリーを忘れていってしまって撮影が出来ないという大失態を犯してしましたが、そのおかげで肉眼で見れたから良しとしようか、と思えるほどのドライビングの美しさでした。
豪雨のあとの先頭走者ということで、路面も恵まれていたというのもありますが、ルーズなグラベル上での絶妙のマシンコントロールは優雅ですらありましたね~!
優雅すぎてマシンの動きがゆっくりにみえてしまうほどです!
もう、グラベルの魅力ここに尽きる、ってなもんです~。
それと対照的、かつ、これまた素晴らしかったのは、SS2番時計だった石田正史選手。
石田選手は最小のスライドでコーナーを抜けていくのがお好みとお見受けいたしました。
最初の右をカクンとぬけてきて、直線的にギャラリーに向かってきた後、きわめてニュートラルなステアリングワークで左コーナーをクリアしていきます。
マシンの性格の違いなのかもしれませんが、見た目は地味。
でも、タイムがほとんど変わらないところがカッコいいんですよね~!!
私にとってのグラベル競技の面白さっていうのは、「個性の許容範囲が広い」というところなのですが、まさにそういう感じでした。
例えばサーキットでの競技というのは、理想のラインは1本しかないわけです。
他車との駆け引きやマシンの状況などによりますが、基本的にはこの「レコードライン」にどう乗せていくかが肝なわけですよね。
ある意味ストイック、ある意味ツマラン。
ラリー(特にグラベル)にももちろんこのレコードラインはあるのでしょう。
でも、その太さが違うんです!!!
例えるならボールペンと毛筆の違いとでもいいましょうか。
毛筆の方がペン字よりも味がありますよね~!!
個人的には、ラリー走りもレースより味があると思えるのです!
レーサーはよく「綱渡り」に例えられますが、ラリーストはさしずめ「書道家」ですかね~。
とにかく、最速タイムの出し方はいく通りもあるし、もちろんその全てが正解であって、ドライバーの個性というのが観客にもビシビシ伝わってくるのがグラベルの醍醐味ですよね~。
奴田原選手のように右左のコーナーを流れるように繋いでも、石田選手のように直線的に抜けていっても、実際のSSタイムは1秒も変わらないわけです。
観てる方からすれば、こんなに面白いことはないですよね~。
で、選手が通過したあともしばらくは「なぜああいうラインで走れたんだろう」とか「なぜあのラインで走ったんだろう」とか考えられる楽しみもあるわけです。
今回のギャラリーステージにしても、ギャラリー側の土手にリヤをヒットさせる選手が沢山いましたが、そのほとんどは「リヤを当てないようにアクセル抑えて立ち上がりラインをコンパクトにする方がよいか、アクセル開けてリヤを当てて車のスライドを止めた方が良いか」を一瞬で判断して「当てる」方に決めたんだろうな~、とか考えてしまうわけです。
推測が当たってるかどうかは別にしてですが♪
確かにラリーは、競技車両が目の前を一瞬で通り過ぎてしまうという点では何回も目の前を通ってくれるレースに比べると面白くないというご意見もあるかと思います。
でも、一方でマシンの挙動もじっくり観察できるし余韻に浸ることも考えれば1~2分間隔というのは、実はちょうど良かったりするのですよね~。
なおかつその挙動が観客に分かりやすいグラベルラリー、刻々と変化する路面状況に一瞬で対応する力も求められるわけですから、観てて面白くないわけがないのですよ!!
そんな風に色々考えながら観戦していると1時間や2時間はあっという間です。
ターマックイベントも楽しいですが、やっぱり私はグラベルが好きですね~!
篠塚健次郎さんのトークショーも面白かったですしね!!
なるほど~、と思える内容が盛りだくさんでした。
屋台で食べた玉こんにゃくとなめこ汁も美味!
やっぱり地元密着型のラリーは良いですね~!!
ただ、残念だったのが、競技が終わってからの表彰式など。
タイム集計しているときにも続々と撤収準備は進んでいきますし、表彰式自体もなんだかバラバラ。
表彰された人は自分の番が終わると会場から出て行ってしまうという状況。
「流れ解散」的な、いまいちシマらない印象を受けました。
れっきとした全日本格式のラリーなのですから、最後までビシッと締めて欲しいところでした~!!
でも、全体的にはグラベルラリー、楽しんでまいりました!
林道SSは選手の走った後のコースを辿って帰るのですが、そこを走った結果、クルマは画像のような姿に♪
やっぱりレプリカーに泥がつくとカッコいいすなあ~。
そういえば、お約束でトラブルにも見舞われました。
往路の豪雨の中を走行中にアイドルが不調になる症状が頻発。
クラッチ切ると一気にエンストするんです。
上はふけるんですが、アイドルしない、と。
なんかゴルフでもそういう症状に陥った気がするなあ。
水かぶったのが原因かな~。
こんなことじゃ雨の丸和は走れないっすね~。
では!