やっとHPが回復してきたグル万です、こんばんは!
事前の上海出張が結構効いてたみたいッス~。
さて、遅くなりましたが、RFAN初のサーキットイベント「ラリー・ヤーメラレマッカイナ」のレポートをお届けします。
「初」というと、「ラパレナスがあったじゃん!」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
でも、主催者にとっては単走か混走かが一番大きな違いだったりもするわけでして…
グラベルもラパレナスも基本的には単走。
氷上は複数台がコースインしますが、基本的には追い越しは無いわけです。
が、今回はバリバリの混走。
もちろんコース上の至ることろで追い越しが…
主催者としては走ってる方以上にメッチャ緊張するわけです!!
正直、午前中終わった時点では「二度とサーキットではやらん!!」と固く誓ってたほどで…(笑)
でも、一日終わってみて、もう少しやり方を工夫すればまたやってもいいかな、と思い始めております(←懲りない!!)
RFANとしての一つの回答は周回走行をやめること。
単走まではいかなくても、周回走行をやめればある程度コース上でのクラッシュのリスクは回避できますし、30秒程度間隔をあければ初心者の人も心おきなく走れるかな、と。
単純計算ですが、今回のように7時間走れるとすると420分。
SS2本で60分取られるとして、残りは360分。
30秒間隔で走れるとして720台分。
エントラントフィーをリーズナブル(13,000円)に抑えるとすると30台弱のエントリーが必要。
720台を30台で割ると、24本。
主催者がパニクったリしてタイスケが遅れるリスクを考えて、ざっと20本/台走れる計算になります。
これが皆様にとって十分か少ないか?
今回のような混走であれば、実質的にはもっと走れるわけですもんね…
また、周回をやめると、ストレートから1コーナー飛び込みの一番スリリングな部分がなくなってしまうというネックもあります。
ただ、エントラントの皆さまのご意見として、SS2のレイアウトをもっと走りたかった、というご意見もありましたからね~。
正直、主催者としても単走メインの方が気持ちはずっと楽だったりもして。
単走であれば、例えば、コースをパイロンで半分に区切ってメインストレート上でのフルターンとかを入れても面白いかもしれません。
ジムカーナにならない程度にクネクネ走れたら楽しそうですもんね♪
ま、この件に関してはゆっくり悩むとしましょう!
皆様のご意見もお待ちしております~!
さて、ということで、前段が長くなりましたが、いよいよ「ヤーメラレマッカイナ」レポートです!!
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とても梅雨時期とは思えぬ晴れ間が広がる長野県は伊那サーキットに集まった「ラリー・ヤーメラレマッカイナ」エントラントは総勢24台。
FR、FF、MR、4WDとバラエティに富んだ車種がエントリーしているのも楽しい限りである。
今回のSS設定は午前1本、午後1本と少な目ながら、RFANでは数回の企画倒れに終わっていたレイアウト変更にチャレンジするという意欲的なもの。
午前中は11:30からのSS1スタートに先立って、8台ずつ3グループでの2セットのフリー走行が行われた。
主催者の脳力不足によりゼッケンは申し込み順と言ういささか荒っぽいグループ分けとなったが、奇しくも車種がほぼ均等に振り分けられたのは、天の配剤というよりは単なる数学的確率論的幸運であったろうか。
かくして幕を開けたフリー走行第一セッション。
いきなりの波乱は、ラリー・ヤーマラレマッカイナの裏番でもある東海うねうね会会長のREUGEOT選手が、会場に向かう道中の電気系トラブルによりリタイヤとなってしまったことであろう。
1997年のF1オーストラリアGPでのデーモン・ヒルをほうふつとさせるこの事件が、波乱のラリー・ヤメラレマッカイナのプロローグであったことはまだ知る由もない。
AグループはSaxoのシモジマ選手、らくたろう選手、106のt408選手、mori選手、K井選手、そしてミラアバルト駆るグルB選手、エボⅣのよんごう選手の7台。
まず勢い良くコースインして行ったのはシモジマ選手、続いてt408選手、mori選手などの106勢が続々とコースイン。
そして、この序盤の流れはK井選手のコースインから劇的にヒートアップする。
1コーナーに豪快なブレーキングドリフトで飛び込んでゆくK井選手に触発されたのか、t408選手、mori選手が一気にペースアップ。
それに呼応するようにコースインしてきたらくたろう選手もインリフトしながら1コーナーに飛び込んでいく豪快な走りを見せる。
さすが熱帯育ちのインドネシアタイヤ、高めの路面温度にはベストマッチなのか?!
さらに、ターマックサーキットは初めてと言うシモジマ選手も愛妻・愛娘の見守る中、ラインを確かめるようにしながら徐々にペースアップ。
そこに100dbってなんですか?といわんばかりのバックファイヤー音をとどろかせながらよんごう選手も参戦!
静かに動向を見守っていたグルB選手も、遂に1~2コーナー大外ノーブレーキという不思議ちゃんラインでのマキシマムアタックを開始する。
朝も9時だというのに異様な盛り上がりを見せるグループA。
嵐の予感を内包したまま25分間のセッションはあっという間に終わりを迎えた。
続くグループBはマッキー選手、くるぱん選手、kiku選手、kocho選手、巌鉄選手、ピロナンデス選手、Akio選手、にゃんぱら選手の8台がコースイン。
8台中3台がターボ4駆という過激なグループも、kiku選手対kocho選手の追走対決でのっけからテンション高めのセッションとなった。
kocho選手の後方からジリジリと前を狙うkiku選手、その「帝都のパニッツィ」を自称する豪快な走りは観る者走る者の心に火を点けずにはおかなかった。
マッキー選手も破綻の無いいぶし銀の走りで徐々にペースアップ。
深いロールでコーナーを舐めるように駆け抜けていく巌鉄選手の145も、ビバンダム君の頭部を削りながらのアタックを重ねていく。
更に、独特のボクサーサウンドを炸裂させながらコーナーを攻め込んでゆくGC8のくるぱん選手、温厚な佇まいからは想像できないほどのブレーキングドリフトでエコスリック作製にいそしむ同じくGC8を操るピロナンデス選手、足車にMOTECという贅沢三昧で抜群の加速力を見せるシエラコスワース4X4のにゃんぱら選手などのちょい古ターボ4WD勢もまだまだ元気丸出しである。
そして一つ目のドラマはここで起こった!
Akio選手のAE86のストレート通過後に微妙な表情で近づいてくる伊那スタッフ!
嫌な予感シンクロ率400%なので気がつかないふりをする主催者!
壮絶な精神戦の最後に運命の一言が!!
「あの~、あの86の方、若干騒音規制に引っかかるかと…」
な、な、何ぃ~!!!
禁断の一言をいともあっさりと言ってのけるとは、おぬし血も涙もないのぅ!!
ここでAkio選手、ひとまず緊急ピットイン。
しばしの作戦会議の後、ホーム、および裏ストレートでは若干アクセルを抜き気味で走ってもらうことで万事オッケーとする方向でピットを飛び出していく。
それ以後、ストレートを駆け抜ける86の排気音に若干の哀愁が漂っていたことは言うをまたない。
ここで熱く切ないグループBの走行も終了し、最終グループCのセッションを残すばかりとなった。
最終グループCはさながらバトルロイヤルの様相を呈していた。
ラパレナスに続いてS2000で参戦のitsumo選手は、毎周回1コーナーでのレイトブレーキングでテールを振り出しながらそのままアクセルを緩めず2コーナーに向かっていく姿が強烈な印象を残していく。
そのitsumo選手に密かに対抗意識を燃やしているクリオRSのヘナチョコ選手も、付かず離れずの全開アタックでS2000を追い掛け回す。
はるばる北陸からやっとご参加いただけて感慨深いですのプジョー106は蒼零選手は、ジェントルながらスムーズなライン取りでのラップを重ねてゆく。
さらに、こちらも前戦からの連続参戦でNSXを持ち込んできたH選手も、ラパレナスでのバンバンさんレッスンが効いているのか序盤からハイペースで飛ばし、友人のT田選手も、Kei Worksで小排気量ながら元気のいい走りを見せる。
さらに、ハブベアリングを労わる気持ちはどこへやらのまっちゃん選手は1コーナーで左足ブレーキの特訓中、紅一点ながらレーシングスーツからグローブまでどう見てもやる気満々のGun-megaさん奥様も徐々にペースアップしながら次回の奥様対決が楽しみになってくるペースで周回を重ねてゆく。
これだけのバラエティに富んだマシンに様々な経験値のドライバーが乗ってなお大きなトラブルが起こらないのは、まさに大人のクルマバカ集団「RFAN」の面目躍如である。
(以下、怒涛のSSタイムアタックの模様は後編に続く!)