当事者であるという事。
ロードスターの最大規模イベント、軽井沢ミーティング。本年も
1100台以上の参加という超大規模にて行われたそうです。
開催後、そのサイトに
このような文章が掲載されました。
一部を抜粋すると(クリックで原文リンク)
『今年の参加車に、明らかな違法改造車の数が増えたことです。最低地上高が明らかに不足している車両、車体から大きくタイヤがはみ出している車両、排気音が著しく大きい車両など。他の参加者の方々からも、放置していいのか?主催者は違法改造を容認するのか?仲間と思われるのがいやだ、など、たくさんの指摘を受けています。』
これだけの規模のミーティングともなると、
なるほど、いろんな問題が出てくるものですね。
が、これはこのミーティングだけの話とは思えなくなったので、ひとつ文章をば。
思うのは、
「悪い事をしているという意識が薄れているのではないか」
という事と、
「糾弾する事に快感を覚えているのではないか」
の、2点。
みんカラなどでもこの話題でランキングに上がってきているもの数件を読みましたが、この傾向を強く感じました。
まず、
違法改造は悪です。これは
言い切ってもいいです。
なら悪であれば
すべてダメか?という話になると、それこそ「石を投げる資格」という話にまで発展すると思います。
ただ、自分がその違法改造であるという自覚は、もちろん”クルマ好き”であるのなら、解っているはずです。
もう一度書きますが、
違法改造は悪です。
悪い事をしているのに、ドヤ顔で公の場にいる、権利を主張する、というのは、それは間違っているだろう、と。
悪い事は、コソコソやるべき、であると自分は考えます。
自分の快楽の為に。なるべく他人に迷惑にならないように。
そういう意識が薄れてきているのでは無いかな、と。
そもそも、違法改造云々は
法が変われば合法と違法が入れ替わる曖昧なものです。
だからこそ、そこに一番必要なのは
「それが誰かの迷惑になるのではないか」という疑問をつねに持つ意識と、「現行の法で違法であるのなら、目につかないようにコソコソやる」という罪の意識、であると思います。
同時に、それらに対して批判をする側も、
加減というものが必要になると思います。
先にも書いたとおり、法が変わればいつどの車両も違法になるかもしれないような曖昧なものでもありますし、そしてノーマルですら各部品の劣化で基準から外れる事も当然あります。
さらにこれも先に書きましたが、「石を投げる資格」であるクルマにまつわる様々な法規を、今までただの一度も破らず完全クリアしているという人がいるなら・・・それはハッキリ書きましょう、
「公道において極めて迷惑な存在」である事でしょう。
まぁかといってあからさまな違法改造を認めろ、という気はこれっぽっちもありません。
問題は、
その注意をする本質がどこにあるか、です。
これ、最近本当によく見かけるのですが、
問題というのは解決してこそ意味があるものであり、それが唯一の目的であるはずです。(白黒ハッキリ付ける、という意味ではなくね)
ところが、その問題を解決するという気配は全く見えず、
ただただ相手を糾弾・罵倒する事だけで「俺は正しい」を連呼する事に一生懸命になっている人を最近、多く見かけます。そこに問題解決の意思はなく、批判する快感に酔っているだけ。
これらは、
問題解決を遅らせるだけの、それこそ違法改造と同じく、悪です。
誰でも
大なり小なり、当たり前に道路を走れば交通法規は破っていると思います。
ならば、そこに
あるべき基準は何か。
やっぱり基本は
「迷惑をかけない」であると思うんです。
その迷惑の基準も、また人それぞれではあると思いますが、それを
雰囲気として構築するのが、
ミーティングに参加する資格のある人間では、と思います。これは
主催者側の責任ではなく、参加する側の資格です。
この雰囲気というのは道路の流れ同様、
自然発生的に出来上がるもので、その出来上がったものに違和感を感じるのであれば、そこから
さっさと離脱すれば良いだけの話。そう、
自分でそういう雰囲気のミーティングを立ち上げればいいだけの話です。
自分はこの話題を見て
強い違和感を感じたのは、この参加者側に、
どこか他人事のようなイメージを感じたから、です。
だからこそ、
違法車両が堂々と居座れるわけですし、文句も言いっ放しなわけです。
参加者は全員例外なく、
当事者です。
解決するのは、当事者一人一人。
これは一つのミーティングの事だけではなく、
クルマ趣味すべてに、いやさ交通すべてに関わる事なのではないかな、と。
ハンドルを握れば、
全員が当事者。
お客様は神様でも他人事でもなんでもなく、当事者。
そういう意識、大事だと思います。
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Posted at 2014/06/05 12:11:14 | |
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