近所のジョイフル山新で胴の太めな単4電池3本使用するパワーLEDの懐中電灯が500円と安かったので買ってきた。
そもそもなぜいきなりそんな物を買ったのかというと、秋葉原に行ったときにラジオデパートの2階で自転車に取り付けるクリップ式の懐中電灯を固定する物と、単4電池3本使用する砲弾型9LEDの懐中電灯を合わせて600円で購入したのだ。今まで使っていた1LEDのライトでは夜の田んぼ道が暗くて側溝に落ちそうだったので購入を決意した。しかもクリップ式なので取り外しは楽で、自転車のハンドルに固定するだけの物では盗まれる可能性が非常に高いので、駐輪場にとめた時に簡単に外せる物が以前から欲しかった。ただ一つ欠点があった・・・クリップのサイズにその懐中電灯の太さが合っていなかった。懐中電灯の胴回りが細くてグラグラするのでクリップにシリコン系の接着剤を塗りたくっていたが、何度も取り外しすると接着剤が剥がれてくる。これでは定期的に接着剤を塗らないといけない。最初の写真に載っているラジコンのボディー補強でお馴染みのシューグー黒を買いに行ったついでに購入してみた。
早速家でどんなものかみてみた。
まずはLEDのスペック
日本製らしい。
明るさは
45ルーメン。
ただし、出力は1Wとある。
安いだけあって低スペックだ。
電流の制御方法は
抵抗??
DC-DCコンバータではない・・・
LEDを見てみると
なんか見覚えのある形・・・
早速電流を測定してみた。
まずは新品のアルカリ電池。電圧4.76V、電流0.265A。
合計1.26Wだが、この時のLEDの電圧3.29Vで0.87W。熱損失0.39W。
1/3が熱に変わっている・・・しかもLEDの出力1Wに届かない。。。。
次に充電して使用していなかったニッケル水素のエネループ。電圧4.06V、電流0.158A。
合計0.64W、この時のLEDの電圧3.18Vで0.50W。熱損失0.14W。
出力が半分!!!熱損失は少ないが・・・・
ここで、以前に購入したスピンテックのモーターランモードでLED単体のスペックを調べることにした。この後とんでもないことに。。。
スピンテックのICCはモーターランモードは2.5Vから7.2Vまで可変できるのだが、まずは2.5Vで電流を測定してみると約1A。
ん??なにかおかしい・・・ふとダイヤルを回してみたら突然LEDが消えた。
げっっ!!死んだ・・・・・・・・
あっという間の出来事だった。
しかもこの教訓は生かされずにまたトンでもないことをしてしまった。
以前にUltraFireのWF-502Bと18650サイズのリチウムイオン電池2種類を買って、電池の種類別に電圧、電流を測定していた。
購入したバッテリーはプロテクトなしのサンヨー製の2600mAhとプロテクトありのUltraFire製2400mAh。
UltraFireのWF-502Bはヤフオクで買ったのだが、うたい文句が怪しかった。
LEDはCree社のXM-L T6ランクだがデータシート上ではIF=3000mAで約900ルーメンだった。
しかし、説明文にはリチウムマンガンバッテリーなるものを使用し、8ゲージの電線とクランプ式テスターを使かって電流5A流れたから1500ルーメンです。と・・・
たかが5Aの電流を測るのにわざわざ8ゲージの電線とクランプメーターを使うなんておかしい!!
それに、出品物が同じなのに全て流れる電流が異なっていたため、DC-DCコンバータの個体差があるみたいだ。
クランプメーターは通常10A以上をはかるときに使用するものだし、8ゲージ(8sq.)の電線は50A位電流を流さないと意味がない。しかも5A電流が流れたからと言ってもDC-DCコンバータを使用しているから、LEDに5A流れたとは言えない。必ず損失があるはず。
とまあこんな感じだが、とりあえず落札した。
リチウムマンガンバッテリーは大電流を流せるらしいが、高価な上に容量が少ないので購入は控えた。
肝心の電流だが、電流計は一般的なデジタルマルチメーターを使用し電圧測定には別のデジタルマルチメーターを使用した。
WF-502BはHi,Mid,Loモードと点滅、SOSの光信号(モールス信号のような物)がある。
測定はHiモードで。
サンヨーセル4.15V時2.73A、UltraFireセル4.15V時2.07A。
とても5Aなんて流れない。
おそらくバッテリーの電圧低下しているから電流も少なくなっているので、リチウムイオンバッテリーの満充電時4.20Vのときの電流が知りたかった。
そこで、スピンテックを机に出したついでにこれも測定しようとした。
まずは、バッテリーがどのくらい電圧低下しているか電圧を変えながら各バッテリーを使用したときの電流が流れた時の電圧を測定した。
1.97A時は3.6V、2.7A時は3.7V。
サンヨーセルは0.45V,UltraFireセルは0.55V電圧が低下していることがわかった。
次に4.20V時の電流をはかるのだが、なぜかバッテリーを接続してみた。
そしたらLEDが点灯しない。セルの電圧を測ってみたら3.8Vちゃんとある。
おかしい・・・
いくらつなげなおしても光らない。
試しに、スピンテックのモーターランモードでつなげたら光った。
光るなら壊れていない。
でも、バッテリーの場合だけ光らない。
LED側の端子に電圧計をつなげ、バッテリーをつなげると3.8Vとでる。
もしかしたら壊れた????
モーターランモードで負荷をかけていない時の電圧を測ったら、設定が2.5Vなのに5V以上ある。
2つの違いといえばつなぐ前の電圧。
試しにバッテリーを2セルつないでみたら少し光った!!
もう、懐中電灯の制御回路は完全に壊れたことがわかった。
そうなのだ。
モーターランモードで、出力側が開放されているときは、ディスプレイの電圧と実際の電圧は異なるのだ。
おそらく、開放時の電圧が高いのはモーターが低電圧でもスムーズに回り始めるように設定されているためだと思われる。
電圧に敏感な電子回路を動かすようには作られていないのだった・・・
ようするに、開放時の電圧でLED制御回路は壊れてしまったのだ。
今日買ってきた懐中電灯に続き、3千円以上もした懐中電灯も壊してしまった。
スピンテックのバカ野朗(涙)
ふと、ここでWF-502BのLEDが今日買ってきた懐中電灯に使えるのではないかとひらめいた。
まずは500円の懐中電灯の基板のサイズを測定
約20ミリ。
WF-502Bに使われているバルブはsurefireの懐中電灯のP60という規格のユニットと互換性がある。
それがこれだ
LEDが見える。リフレクターはボコボコしている。
外形が20ミリ以上あるから、もしかしたらLEDの基板が20ミリかも!!と淡い想いを抱きながら分解することにした。
写真のアルミ色の部分と真鍮色のところはネジが切ってあってねじ込まれている。
このネジがまた固いこと固いこと。。。
大きなプライヤー2つではさんでやっとこ回せた。
分割すると基板側とアルミのヒートシンク側に別れた。
白いシールをはがすと
LEDの基板が見えたがちょっと小さい・・・
サイズをはかると約16ミリ。。。。
残念、無念。
ついでに制御基板も拝むことにした。
まずLEDから配線をはずし、LEDの基板を剥がそうとしたが剥がれない。
何かでくっついているみたい。
制御基板はバッテリー側が半田でくっついている。
ハンダ吸い取り線でハンダを吸いドライバーで突っついてみたらみごと剥がれた。
オクトパス(8本足)のICが2匹もいる。
あとの3本足はFETかな??
制御方法は知識がないため全くわかりません・・・
LEDの付いている基板を後ろから押すと剥がれました。
白いのは固まるシリコンかな??
それにしても塗り方適当。
ちゃんと放熱できるのか??
これは中華品質に間違いありません。
ということで、20ミリ基板のユニットとP60のユニットを買わなければいけなくなりましたとさ。