本日、近所のスバルディーラーに部品の発注等で行き、ついでにBRZに試乗させてもらった。
営業が出払っているとのことで、メカニックの若い人が同乗。
今回の個体はATでパドルシフト付き。
前回が本当に路地みたいな道ばかりだったのに対し、今回はディーラーが違うので試乗コースも違い、フル加速や中速でのレーンチェンジなどを試すことができた。
メカ君はエンジンパワーに不満があると言うが、峠道を軽快に走るにはこれぐらいでも充分。レーンチェンジでも体が予測するほどロールがない分、車がロールと反対の動きをしているようなと言えば言い過ぎだが、ハンドルを切るとロールをほとんどせず何の造作もなく車体がついていく感覚はなかなかすごい。
たしかにこういう車はスムーズに速く走れるので、満足度は高いのかも知れない。
コーナーの手前でしっかり荷重移動をさせる必要もなく、多少の無茶をしても車がその補正をしてくれる。速度が多少大きいまま1速に落としたとしてもエンジンを自動で吹かしてくれるので破綻なくシフトダウンできてしまう。
本当によくできている。
車重がちょっと重いのでは?と言う問いには、今の時代の車をハチロクの時代の車と比べると確かに厳しいと。
結構自由にさせてくれたメカ君は、ありがたかった。話していても本当に車好きといった感じ。「もう一台ピアッツァを持っている」というと、「あ、以前○○店に乗ってこられましたよね」と。別のスバルディーラーにピアッツァで行ったときにそこにいて、メカたちが皆で囲んで見ていたとか。
ホント車好きなんだねえ。
そういえば近所のスタンドのわかい店員君もピアッツァを見ながら、「またこういうデザインの車でないですかねえ」「今の車はみんな丸くなってしまって面白くない」とかと。その表情は本当に車が好きでたまらないといった感じ。
若い子たちにも、結構車好きはいるのだなあと、すこし嬉しくなった。もっとも車関係のピンポイントを見ているからであって、絶対数は少ないのだろうが。
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同じFRでもピアッツァと比べるとBRZの運動性能は雲泥の差(車重は同じ程度だがパワーもハンドリングも圧倒的にBRZの方が上……200馬力のBRZの最大馬力はかなり高回転で得られるがピーキーではない。トルクはピアッツァの方が大きく低回転で得られるがBRZのトルクの出方はかなりフラット)。
同じNAの水平対向でも重くて四駆のSVXとは比べにくい。BRZは安穏で振り回せる軽快なスポーツカー、SVXはどっしりと安定で長距離を駆けられるGTで随分キャラクターが違う。
ただ、1.5トンを超えるSVXが低ロールで安定して峠道を駆け抜けられることを考えると、SVXはスポーツカーではないとは言え絶対的な性能の高さはあなどれないものがある。ただ高速をゆったり走るだけでは勿体ない気がする。
一方、峠道では努力を要する足回りのピアッツァが楽しくないかというとそんなこともない。カーブの前ではしっかりブレーキを踏んで荷重を移動し、前輪のグリップを確保しつつハンドルを切ってアクセルを踏む。そういう事をきっちりやっていくのもまた『コントロールしている感』『頑張って操っている感』があって楽しい。絶対的な速さを求めていない自分には、こういうのが結構いい。
ハンドルをスパスパ切れば高次元でグリップして早く走れる今の車が、逆に物足りなく感じたりもする。
Posted at 2012/07/27 21:50:48 | |
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