発進困難なセレスピード不具合

数時間ほど走行して、各部が充分に温度が上がった状態になると、発進時のクラッチミート時にひどいジャダーに見舞われることが多くなりました。
また、半クラッチ→ミートへの移行ができずに、坂道発進などではガタガタ振動したまま発進できない、という事態に陥ったこともありました。

走り出した直後の冷えている時には、そのような症状はほどんど出ません。

上記の症状が発生する条件は、数時間程度使用したあとの高温状態なので、整備工場に預けて日数をかけて再現テストをしてもらいました。

我が家に納車されてから9000Km強を経ました。
納車時には規定量入っていたセレスピード用オイルが、250cc程減っていたそうです。セレスピードの油圧系統をくまなくチェックしてもらいましたが、漏れているところは無いとのこと。

となると、セレスピード用オイル減少の原因は、気泡でも入っていたのが使い続けているうちに抜けたのか、高温になったときにリザーブタンクの吹き返しホースから排出されたのではないか、と推測されるそうです。

いずれにしても250cc減っていたセレスピード・オイルを補充する必要があったので、これを足して、クラッチレリーズ・プランジャーの調整と、エグザミナによりキャリブレーションを実施し、適正オイル量に最適化する様、調整してもらいました。

その上で、さらに再現試験を継続。

半クラッチが下手くそだったのは多少改善されたものの、暖まってからの発進時のジャダーは治っていない模様。

この個体は、以前は長崎の街に生息していました。
細くて急な坂道だらけの街だったと記憶しています。

そういうところで使われていた履歴を考えると、走行距離の割にクラッチが傷んでいる可能性が考えられます。

147ツインスパークのセレスピードの場合、クラッチは通常８～１０万Km近くは使えると聞いていました。しかし、この個体は３万Km強でこういう状態になってしまいました。

幸い、クラッチの滑りは発生していませんので、ジャダーさえ我慢していれば当面使用することは出来そうです。

セレスピードオイルの量に気をつけながら、しばらく様子をみることにしました。

作業伝票

走行距離：36624Km
整備工場：デスティーノ

・セレスピード不調点検
エグザミナ接続診断テスト　エラー履歴なし
長期ロードテスト実施
市街地テスト及び高速ロードテスト
ハイオクガソリン：¥2,000

セレスピードオイル補充：¥2,756　(@5,512円*0.5L ）
※実際には250ccしか補充していないので、もう250ccを空き容器にいれてもらって、非常時に備えて車載することにした

若干温まるとジャダーが感じられます。
解消するにはクラッチのオーバーホールが必要です。

上記点検テスト一式工賃：¥7,350円

合計：¥12,106円（消費税込み）

2011年6月14日追記

別の電気系不具合（カーナビの電源が頻繁に落ちたり、情報ディスプレイがチカチカしてエンジン始動できないなど）の点検のため、コンピュータを取り出して、ブラックボックスも開けて基板のハンダ浮きなどがないか確認の上、元通りに取り付けしてもらう作業を実施してもらいました。

その結果、電気系の不具合は直りましたが、さらに発進時のジャダーも発生しなくなりました。セレスピードの制御系の接触でも悪かったのでしょうか？

意図しないところで、突然調子が回復しました。
ジャダーが出ないクラッチミートが可能ということは、クラッチパッドはまだまだ大丈夫というこでしょうか。

経過を観察したいと思います。