えー...
またといいますか。
三菱自動車工業、カタログ燃費数値を露骨に盛っていた事がバレる。
4月24日現在の三菱自工の言い分+報道の内容では
・該当車種は日産向けにOEM供給した物を含め4車種以上。
・具体的車種は、ekワゴン、ekカスタム、Dayz、デイズルークス
・盛った数字は、5%から10%程度、
・すべて、保安基準には違反していない。
・排ガス規制も問題はない。
・現時点で、ミラージュ、D:5、アウトランダーPHEVは不正をしていない。
・i-MiEV、RVR、アウトランダー、パジェロ、ミニキャブ・ミーブは不正をしていた可能性が高い。
・エコカー減税の対象から外れる車種が出る可能性は高い。
※今後の調査により、なお不正が出る可能性は否定出来ない。
ということのようで、今回、うちの車はデタラメなカタログ燃費だったことになります。
保安基準に達しない状態を長年放置した、前回の「三菱リコール隠し」よりは現時点では、程度としては軽いのですが、問題はそこではなくて。
不正をして、嘘をついてあり得ない数字をはじき出してそれをカタログに載せ、優良誤認状態にして買わせたこと。
詐欺まがいの極めて悪質な行為です。
要は、消費者が情報を持っていないことにつけこんで、嘘デタラメを書いたことが問題です。
確か、前回の2度のリコール隠しがバレて、今回が最後だとやってきたはずです。
その間に、3G83エンジンのリコールを届けたは良いものの、手続き的に問題があって何度も同じ所にリコールを掛けるなどの件もありましたが、それはリコールを届けただけまだマシと贔屓目に見たとしても。
最後という言葉には、
「リコール隠しを次はしない」ではなくて、
少なくとも消費者は
「嘘偽りを言わない」ということを要求したはずです。
そこに出てきた今回の燃費不正問題。
どうも、認識が甘いとしか言いようが無いです。
そもそも、日本車の燃費数値は実燃費に比べかなり誇大表示に近い事が、慣例上ずっと続いてきました。
国土交通省も、燃費基準を変えるなどしていますが、
それにしてもなお、全メーカーの燃費数値が「盛られてる」という印象は拭い切れません。
そういう意味では、キッカケになったということで一定の評価は出来ますが、しかしそれにしても。
まして今回の不正がバレるに至った経緯が、
日産自動車からの指摘で初めてわかったということ。
メーカーでありながら、安全に直結しない燃費情報に関してすら、自社で責任持てないというところに対応のまずさを感じます。
該当車種ユーザーとして、一応であっても不正があったことを認めたことは評価しますが、それにしても、納車6ヶ月目で出たこの問題は、
非常に不愉快です。
閣僚からは、
「ユーザーはエコカー減税適用外となったとしても追い銭の負担は免れる(総務大臣)」とか
「エコカー減税適用外になった場合の差額は三菱から直接振り込め(総務大臣)」とか
「買取も含めて対応を検討せよ(国土交通大臣)」
などの意見が出ています。
うちはこれくらいだったら満額回答として受け入れましょうというのは。
・うちがかけている車両保険額分相当を三菱から各ユーザーへ払い、ユーザーは該当車を三菱に譲渡する。
※なお、ウチは現在、セゾン自動車火災と契約していまして、安い割に最高額の査定をしてくれたのですが、その数字の上限いっぱいで、180万円です。
この通り。
こちらが後付でつけた部品を、こちらのいいように摘出したあと、この額でうちのekを買い取るというなら、百点満点の回答です。
それを持ってうちは、他社に行って車を買い直します。言ってみれば、販売時の価格+慰謝料+手切れ金みたいなものです。
幸いにして、軽自動車税には変化がない状態ですので、それをしても別に問題はないのです。
もっとも、実際には
良くて燃料費系統の補助、最悪でも微々たるお詫び金と、該当車種のカタログ燃費の修正程度で終わりそうな感じがしますが、さてどうなることやら。
仮に180万円で62万5千台全てを買い取った場合、三菱の負担額は
1兆1250億円程度です。
もっとも、三菱グループの総売上高は、58兆円で世界一らしいので、こんなもん、鼻クソレベルの支出だと思いますけど。
ただ、
すべての自動車は型式認定がされているのですが、それを取り消すということになると話は、こちらの言い分を全て聞いて頂く必要がどうしても出てきます。
何しろ、
公道を走る権利を失いますから。
自動車は、
1.型式認定がある
2.保安基準に適合している。
3.ユーザーが税金を完納している(合法的に免除されている場合はその部分を除く)。
この全てが出来ていて、初めて公道を走る権利を得ます。
大元の前提条件が変わってしまえば、公道を走れないということになりますから、これは国交省の裁量次第の部分が否めませんが、最悪の場合はそれもありうるでしょう。
個人的には使い出して間もないせいもありますが、カタログ燃費に近づけるのは非常に難しい車だな、という印象は多かれ少なかれありました。
そりゃカタログ燃費が盛られていたわけですから、そう感じるのも当然ということになります。
日本の燃費計算法もまた、制度が何度か変わってきていますが、どうやっても叩き出せそうにない燃費数値を出しているメーカーもまた、あるのも確かです。
いずれにしても、
ウチを含めたお客に、しかもメーカーの故意でありえない数値を示して売ったというのは非常に不愉快です。
もっとも、販売店の担当さんを責めることは...出来にくいかな。
そういう情報は三菱自動車工業の中でまとまっていて、ディーラーの販売担当までは情報は下りてこないでしょうから。
もっとも、知ってて売ったという場合には、その営業さんにも一定程度の責任を負っていただかないといけません。
以上、取り急ぎ思いついたことを。
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Posted at
2016/04/24 04:14:05