運手が上手いと言われたい

運転が上手いということは楽しんでいただけましたかね。

ひとつの考え方ということで、そうだと思った方には参考にしていただければ嬉しいです。

鍛錬が進んで、ありがたいことに運転が上手いと言われるようになってきた親方ですが、誰に上手いと言ってもらえると一番嬉しいでしょうか。

実は、クルマにぜんぜん興味がない人です。

例えばサーキットを走っていて、ディテールがわかる人は、具体的な部分を見るじゃないですか。上手いヘタの基準もある程度はわかっている人も多いでしょう。

こういう運転が上手い、とわかっている人に評価されるのはもちろん嬉しいです。が、それ以上に、ディテールがわからない人に上手いと言われたら、それはかなりホンモノだと思います。

「よくわからないけど上手い」というのが、一番のほめ言葉かもしれません。

ということが実際にありましてね。

クルマ仲間の奥さんを乗せてニュルブルクリンクを走ったときのことです。

「クラゴン、運転うまいね！」

ええ、たまにニュルのドイツチームで乗れるくらいの評価と、日本ではクラゴン部屋という、ちょっと変わったドラテク鍛錬場をやらせていただいております。いやー笑った。

もちろんそのあたりはご存知の方なんですが、それでもポロッと出た本音ということで、すごく印象に残ってます。もちろん弟子のみなさんに喜んでもらえるのも、とても嬉しいことなので、どんどんほめてください（笑）。

ディテールがわかるのはある意味マニアの世界じゃないですか。

そこまで行かないとわからない世界も楽しいけど、誰でもわかる、それでいて尋常ではないところを目指したい親方でした。