クラゴン親方のブログ一覧

そろそろひさしぶりにバーチャル稽古をやりましょうかね。

バーチャル稽古はこのクラゴンおぢさんが車載映像を見て、みなさんのドライビングをシバキ倒すという作戦です。いや、そこまでひどくはないです（笑）。

「クラゴン部屋を近くでやってほしい」という、ありがたい声をけっこういただいきつつ、なかなか開催できないということもありまして、申し訳ないので可能な範囲でのアレです。人数さえ集まるなら全国どこでも開催しますが。

あとすでに稽古にお越しの方で、どこかのサーキットに走りに行ったのをチェックしてほしいというのもナイスです。人もクルマも知っているとなると、より突っ込んだ指南ができるでしょう。

要するに誰でもＯＫです。マジメにドライビングを教わる気がある方なら（笑）。

クラゴン部屋は敷居が高いとウワサのようですが、敷居は高いけど出入りは自由です。今年入門した人もいるし、初心者だっていますよ。

安全に関しては厳しくしておりますが、指南そのものはビシバシかつ楽しくがモットーです。

楽しくないと上達しないから。



バーチャル稽古は１９日（木）の夜に受付にしましょうかね。

で、ちょうど筑波夏之陣の準備をしているところでして、今回は筑波コース１０００のバーチャル稽古にしましょうか。でも「どうしてもバーチャル稽古を受けたい！」という方は、どこのサーキットでもＯＫにしましょう。

エントリー方法については、また明日別の記事でアップします。先着５名予定です。

クラゴン部屋も楽しくアレしたところで、ブレーキの話でまだしてなかったヤツを行きましょうか。

ブレーキを「最初」に「ドン！」の理由として、ノーズダイブする前にリアブレーキを使うという話があります。

確かにノーズダイブしたらリアが軽くなって荷重が抜けます。その状態でリアブレーキが利かないと言われれば、確かにそんな気がします。

特にポルシェみたいにイニシャル状態でリアが重いクルマなら、ノーズダイブする前にブレーキを使うとよさげな気がしてきます（笑）。

が、２０１０年と２０１１年の２回、ニュルブルクリンクのＶＬＮシリーズでポルシェ９１１ＧＴ３レースカーに乗った結果、そういう事実はなさげでした。

ドンと踏むと、結局は荷重変動になってしまうから。

クラゴン部屋の春場所にお越しのみなさんはご存知の通り、ブレーキの踏み方ひとつでクルマの止まり方はけっこう変わります。

ブレーキを踏んでからノーズダイブするまでの時間よりも、フルブレーキング状態でノーズダイブしている時間の方が圧倒的に長いわけで、踏み始めでメリットがあるとしても、後半のデメリットでマイナスになってしまうんでしょう。たぶん。

確かにポルシェはリアブレーキが利くし、ドンと踏んでも破綻しにくいとは思ったけど、どちらかというとブレーキングの全域でリアを使えてるカンジで、最初が特に利くとも思わなかったな。



その意味では、空力マシンは「最初にドン」が明確に速かったです。

たまに出る、「クルマをフラットに使う」というのは、基本的にはブレーキ操作では不可能だと思った方がいいでしょう。

過度にピッチングをさせないブレーキは可能ですが、フラットではないです。だってロールをおさえるときはアシを固めるのに、ピッチングは人間が操作でやるってそら無理だべ（笑）。重心とか重量配分とかサスペンションジオメトリーとか、そういう話でしょう。

ポルシェのレースカーでもフラットなブレーキは無理だったので、アンチダイブジオメトリーがかなり上手く機能してそうなクルマでも、そんなに過度の期待はしないほうがいいです。数字で５％も違えばメカニズムとしては相当な差です。

だけど、ではその５％にあわせた操作をするとして、人間にとってはちょっとした差です。操作が劇的に変わるということではなさそう。

素の状態＋セットアップの両方が関係するので、それこそやってみないとわからないところです。

「クルマがフラットなうちに」「重量配分がうしろだから」「アンチダイブジオメトリーだから」などなど、思い込みでやるとアレなことがあるので、様子をみながらほどよくやってみてください。

筑波雨錬やってきたッスよ。

はい、予定通り雨降りませんでした（笑）。

この梅雨のド真ん中になぜかといえば、雨前提の稽古を企画したからでしょう。洗車の次の日に雨が降るのと同じパターン。まあこういうもんです。

大切なのは予定通りに行くかどうかではなくて、予定通りにいかないときでも困らないように準備万端にしておくことです。

今週のビックリドッキリメカ！（←違）



いや、散水車って１回乗ってみたくて。

せっかくの梅雨の晴れ間に、わざわざ水をまいてしまうという背徳感がたまりませんな。







雨が降ったらぜんぶウエット路面ですが、散水車を使うと部分的にウエットにできるんだよね。

そうするとドライ路面のアレとウエット路面のアレと、どうアレかがよりアレなわけです。油断すると、ウエット路面はとりあえずゆっくり走ればいいということにもなりやすいので、コレはコレでナイス展開になったと思います。

レースでもドライバーの良し悪しはウエットでの速さです。

もちろん無理をする必要はないですが、苦手なまま走らないというのもアレじゃないですか。何回か機会を作って、じっくり攻略していくのがいいでしょう。

あと、お越しになったみなさんだけのヒミツですが、路面の水量の見分け方やタイヤの話なんかもしたので、実践とあわせて、上手く役立ててください。

※例によってご自分の写真は転載ＯＫです。ブログなどお使いください。人の写真はダメよ。

明日のクラゴン部屋で雨のドライビングをやるんですよ。

雨というだけでテンションが下がりやすいのは事実として、本当に速いドライバーは雨でこそ速いというアレもあります。

中東の砂漠の中のサーキットなら、わざわざ雨の日の走らなくてもいかもしれませんが、日本は雨が降る国ですから、雨が降るたびにテンション下げてるわけにはいきませんので、むしろテンションを上げていこうという方向です（笑）。

といっても、バクゼンとやっても滑って怖いだけですから、そのあたり親方としての腕の見せ所です。



自分の車載映像を見ながら、ポイントになる項目を書き出していったら、とりあえず１５項目。

分類すると２０項目は軽く超えるでしょう。

もちろん具体的なドライビングもあるし、グリップする路面の見分け方なんかもあります。ドライビングはすぐには無理でも、見分け方は誰でもすぐに使える。

１年ぶりのニュルブルクリンクでよく知らないマシンで、雨の中バリッとタイムが出るヤツですから、ある程度の効果はあるでしょう。たぶん。

時間制限のある中で、取捨選択と具体的な指南のバランスがなかなかのアレです。

このあたり親方の話なので、弟子のみなさんはヒャッハーと楽しく走ってもられればOKです。考えすぎると難しいことに気付いてしまうので（笑）。ツルツルを楽しむのが一番上達します。

ブレーキの話は楽しんでもらえましたかね。

ブレーキひとつでイロイロあるんだから、ドライビング全部となると相当楽しめます。正しいとかアレとかではなくて、そういう面白いものだと思ってもらうとエエですかね。遊びは楽しくないと。


ハイランドの動画を忘れるところでした。

５月に開催した仙台ハイランドの親方模範動画です。



ミラージュで４年、シビックで１年やった東北シリーズは、この仙台ハイランドとスポーツSUGOの２つのサーキットを使うシリーズで、ハイランドは一番走りました。ナツい。

ハイランドの特徴はアップダウンもあるんですが、複合コーナーが連続するということですかね。

関東近辺のサーキットは、コーナーが独立している傾向があって、ひとつ曲がったら仕切りなおしてから次に行けます。

失敗してもコーナーひとつだし、クルマの姿勢も一度落ち着けてから次のコーナーに行けます。

だけど複合だと、まずコーナーの数が多いし、ひとつ失敗したら全部ダメだし、２つ３つとコーナーを通過するにしたがって挙動が大きくなったりもするので、また違う趣があります。

コーナーがいっぱいあるから取り返せるのではなくて、反対にいっぱいあるからひとつひとつをキッチリです。耐久レースと同じです。周回数が多いからこそ、１周の速さが大切です。



それでいてアップダウンもあるから一筋縄ではいきません。地元の人だけが知っているケモノ道があるというウワサも。

オレはあんまり得意じゃなかったです（笑）。SUGOの方が得意だった。

仙台ハイランドは今年９月で営業終了が決まっているので、あまり時間はありません。興味のある方はぜひ走ってみてください。オススメのサーキットです。