「第28回ツール・ド・八ヶ岳」に参戦してきました。
全前日まで天気予報では雨の予報で、どうなるか?と思っていました。
前線がすぐ太平洋側に横たわっていて、高気圧が日本海側から太平洋側へ突っ切ると言う予報でしたが、そうは問屋が卸しますか。
高気圧の強さと前線がどこまで粘るか?で天気はだいぶ変わるだろうと思っていました。
さてその結末は!?
先ずはしゅっパーツ編ですが、下山用に装備を潤沢にそろえていたり、
車載用に工具を満載したりで、結構な装備になりました。
しかし、これだけ持っていった甲斐が有り、装備面で困ることは有りませんでした。
八千穂高原スキー場へ着!
結構雪が残っています。
今年はまだまだ滑れそうです。水まいてがちがちにしたらレースには良いのでは!?
監督気分で(笑)
「集団まで7分ある。二人で回して行け。」
宿着です。
受付でパイオニアのペダリングモニターの試乗と題してローラーで足を回すことができましたので、この日のトレーニングは必要ありません。
その代わり、宿の回りを散策してきました。
ペンションのすぐ下はスキー場になっていて、ゲストハウスがあります。
どうも夢の跡。というようなこのさびしい感じが良いですね~
曇り交じりの空模様のおかげで、モノトーンな絵です。
モノトーンと言うので、いっそ白黒へ。
デジカメって楽しいっ!
上の写真もワインボトル手にしながら千鳥足で撮影って訳でもないですが、
静かなリゾート地でワインを楽しんだり、温泉を楽しんだりで前夜は過ごしました。
朝、装備のチェックと、昨日車載のために外したサドルのチェックのためペンションの回り、小梅リエックスの敷地内で試走しました。
この通り、雪やら霙交じりの天気で、路面状況は最悪。
ちょっと走っただけでこの通り、バイクの前面が凍り付く模様。
この時、レースは短縮されると確信しました。
あまりにも危な過ぎます!
さらに、標高1500mにあるペンションから、800mにあるスタート地点までの下りは過酷でした。雪、霙、ヘビーウェットな路面。1100地点にある駐車場までの下りで下半身びしょびしょ。指の感覚は既になく、この時はどうなるかと不安でした。
DNSを決めるにしても、タグを返しに行く必要があります。
とにかくスタート地点まで下ることにしました。
最初、あまりにもウェッティな路面と寒さで、DNSを真剣に検討しましたが、下界に降りると路面は乾き始め、暖かくなってきました。
これならいけるかもしれない。。。
短縮されているであろう。と思っていたのですが、なんとそれはありませんでした。
どうなっても知らない!
と思って荷物も預けてしまいまいた。もう上に上がるほか選択肢はありません。
スタート地点で西千葉店のチームメイトの姿を見かけ、
コースの状況を話したのですが、彼らが泊まっていたコース中間地点のスキー場付近はドライでまったく問題ないとの事。
??
我々がいたところ、小梅リエックスだけ天気が違っていたのだろうか?
半信半疑でしたが、もう荷物も預けてしまったし、なるようになれ!というものです。。
昨年の反省点を踏まえ、
スタートまで行動食を口にしたり、アミノバイタルを飲んだり、準備は万端でした。
ただ、私の回りに知っている人がいないのが昨年と違って寂しいです。
昨年はzeroさんとlumoさんが近くにいてくださったので、モチベーションもあったのですが、どうも一人ぼっち。。。
いつもと違い、緊張感などない状態でスタートを切ります。
例の通り、先頭集団は速いですね。
パワーは270w近辺、心拍は175とちょと心拍上がり気味。
心拍を抑えるため集団から離れて自分のペースに持ち込もうと思った矢先、
lumoさんが抜き際に挨拶してくださりました。
もしかして、大人クラスかな?と思っていたのですが、lumoさんを見かけてテンションMAXで付いていくことに(笑)
しかし、ここからそうも行きませんでした。
ペダルを踏み込もうとすると、ハムストリングが痛いのです。
痛いというか、痛ったいのです。
ここまでの下りで足はとっくに痙攣していましたし、寒さで体がガチガチにかたまっていまい、思うように動きません。
心拍には随分余裕があったので、まだまだパワーは出せるはずですが、パワーを出そうとすると、とにかく足が痛くて痛くて。
足が痛くてパワーが出せないなんて初めての経験です。
というか、まだスタートして間もないのに、足がつりそうな気配がありました。
なんで足が痛いのか?さっぱりわかりません。
そのうち、パワーメーターは250wを下回るようになり、230wくらいになりました。
経験上、ガーミンは寒くなるとパワー値が下がるのは知っていたのであまり気にしませんでしたが、徐々に下がっていくのを目の当たりにして、もう笑うしかありませんでした。
そのうち、ペダルが回せなくなっていきます。
たったの8%で24Tがきつくなっているのです。
踏もうとしても、足が言うこと利きません。
どうもスターと地点までの下りと寒さで、体が硬直していると気付きました。
お尻の筋肉を使うこともできず、体の姿勢も変えられず、体が寒さで固まってしまい、そこからチョコチョコと足を回している状態。
「やってしまえ・・・」
そのまま踏み込もうか、悩みました。
でも、それをしたら、この痛さではすまなくなり、
肉離れとかになるのではないか?
そう思うと、もう今日は完走できればいい。という考え方にシフトしました。
しかし、あの寒さでパフォーマンスを出せる方はどのようなトレーニングをしているのだろう?と不思議に思いました。
そもそも、我々はスタート地点に立つための下山で、既に体を冷やすどころか、下半身をびしょびしょにぬらしてしまっていたので、そのさもあるのかな?と思いました。
温度計を見ると、-0.2℃
まだ中間地点にも達していないので、麦草峠は-3~4℃くらいでしょうか。。。
後はもう、ファンライドです。
心拍は余裕の165。でも、ガスの中なので景色ははっきりわからず、それがまた自分がどこを走っているのかわからなくさせていて、淡々と漕げばよいのね?という気持ちにさせてくれました。
嗚呼
もうここまであがってきたのね?
と思うも、ゴール地点まであとわずか。
昨年はこの数km手前で力尽き、マトリックスパワータグの安原監督が付きっ切りで介抱してくださったのは記憶に新しいです。
監督は今回のレース挨拶で、ハンガーノックの危険性を説いていました。
昨年、私が監督から直接おしかりを受けていた内容で、ちょっと歯が痒くなる挨拶でした。
あの時迷惑をかけてしまった安原監督や、私のためにホットココアをもって急行してくださったパワータグの選手へのお礼を含め。今年はノートトラブルで完走する必要があるのです!
その点、途中の補給も完璧に消化し、麦草峠まで空腹感ゼロで乗り切ることができました。
えと、麦草峠の雪の壁はホントに夏の姿からするとビックリです。
最も、夏でもここは寒いです。
荷物の受け取り場所でlumoさんはけーん!
お疲れ様でした!
お声掛けいただいて、モチベーションあがりました!ありがとうございます。
一時DNSに傾いていたのですが、登ってみて、今となっては良かったです。
良くぞ登りました~
しかし寒さで足は壊れてました。
踵を上げただけで足がつってしまい、それ以来足が痛くて痛くて。。。
ツール・ド・八ヶ岳
ツールド
否
どちらかというと、ジロ・ディ八ヶ岳でした~