あまりにも残酷な交通死亡事故　小２女児の目の前で両親が犠牲に福岡でタクシーが病院に突っ込む

福岡市博多区の病院にタクシーが突っ込んだ事故に巻き込まれた花田盛幸さん（４４）、美佐代さん（４４）夫妻は、入院中の遠藤一行さん（５３）を見舞い、遠藤さんとともに犠牲になった。知人らによると、夫妻は小学２年の娘と３人暮らしで、家族は笑顔が絶えなかった。遠藤さんは他人に気を配る優しい人柄だった。

娘と手をつないで登校

　博多区の花田さんのマンション住人によると、夫妻ともに温厚で、いつも笑顔であいさつし、週末には家族そろって車でよく出掛けていた。

　６０代女性は「ごみ袋を両手に持ってエレベーターに乗ったら『僕が持ちます。いつでも言ってください』と盛幸さんが代わりに運んでくれた。心優しい人だった」と悼んだ。

　美佐代さんは毎朝、娘と手をつないで登校していた。近所の人によると、盛幸さんは病気を患ったため仕事に就かず、美佐代さんが十数年前から製薬会社に勤務。元同僚の男性（４８）によると、職場のムードメーカーで、煩雑な仕事もこなしていたという