2013年04月28日
多色型色覚の補足
朔日に導入部で少しは繋がりやすくなったとオススメ思いますので、本題である簡単な補足を。
一昨日?の4色型色覚、・・・・、 ・・・・12色型色覚、のような 多色型色覚ですが、「共感覚」のようなことが起きてないという仮定、すなわち脳みその構造が同じだったとして、下記のイメージになります。
まず、一般的な人間ですが、3色型色覚です。
RGBですね。Red Green Blue。 赤 緑 青。
人間が眼球内に物理的に3種類の独立した光センサーを持っていて、その色の組み合わせ及び光の強弱を脳に伝え、三次元を光の空間として実在するように見せている、ということになっています。左目センサーからの入力信号及びそれを処理する脳の部分、右目センサーからの入力信号及びそれを処理する脳の部分、この両者を合わせて、本来平面信号である二つの信号を処理して、「擬似三次元空間」を目の前にあるように再現する脳の処理。これらを正常な視覚信号処理ということになっているわけです。
だから、この理屈を少しひねると、センサーが全く正常に動作していても、脳側の処理方法が異なれば、空間は別のものになるということです。
こういう実験があります。生まれたばかりの子猫に目を空いてから最初の一月間一般的な外の風景を一切見せません。その代わりに、360度の一切が地球の重力に対して横方向の線しか存在しない空間に入れ、時間を過ごさせます。同様に縦の線しかない空間に入れて時間を過ごさせます。
これは、どういう実験かというと、光信号入力である視覚が正常に機能している(センサーが正常に機能している)のに、それを処理する脳の発達時期に脳はどのようなマッピングをするか、というものです。
どうなると思いますか?
その猫は、一生を通して、縦線か横線しか把握できなくなるのです。視覚センサーは正常なのにです。見えているもの全てには反応しなくなるのです。
それが、その猫の三次元世界になります。先のモーツァルトの例のように、ハードとしての脳のマッピングが普通と違う場合の例ですね。
脳科学というよりも、心理学的なケースもあります。
美術史にサンゼント輝く、ゴッホやムンクの歪んだ空間図は、見るものに強烈な印象を与えますが、このお二人、実際ああいう風に見えていたのではないか?、という話があります。
もしそうなら、これらの前提を元に、今あなたが見ている目の前のコーヒーカップ。彼らが描くとイキナリひん曲がっちゃうのは、彼らどこ見ても、道歩いてても、恋人の顔見てても、ああいう風に見えていた可能性もあります。
あくまでも空間認識の話ですよ。芸術家としての、筆力の話ではないです。
で、話を戻して、多色型色覚。
ブログ分けます
ブログ一覧 |
日記 その他 | 日記
Posted at
2013/04/28 13:27:02
今、あなたにおすすめ