【前後バランスと軽量化】
前回のブログでブレーキのチューニングについて書きましたが、デルタの車重の前後バランスとかをしっかりと調べた上でやって行かないとアカンところ、たまたま出物があったので飛び付いてしまった訳で、、、 順番からすると、軽量化して、バランス見て、今後のパワーアップ度合いを想定して目標点を設定して、見合った制動力を考えないとアカンかったのですが、、、悪いクセが再発です(笑) でもここは前後しますが、しかりと裏付けを取って自分のしたことを肯定したいと思います。
信頼できるデルタを作る
まず、デルタでレースをするに当たって、始めにデルタの重い車重をどうにかしなければならないというのは皆が考えること。 クルマって、少しでも軽い方が運動性能は良いのはアタリマエのことですからね。 車検証に記載のデルタのエボ1の車重は1350キロ。 これはサーキットを走る上でとてつもないハンデとなる。 もちろん重いのだ。 加速が遅いとか、そんなんはいいのだ。 ブレーキングからコーナリングにかけて、車重が重いととにかくタイヤとブレーキに負担がかかる。 デルタのシャシーダイナミクスは素晴らしいが、デルタにはアクティブなんちゃらとかの装備は無いので、ABSを外した今、クルマの挙動を安定させるものは己の腕だけにかかっているのだ。 サーキットを走っていて感じることは、どれだけデルタを信用出来るか!?で、速さは全然変わってくると言う事。 ちょっとでもブレーキに不安感あったり、タイヤに不安感あったり、タービンブローするのとちゃうか?とか、エンジンブローしないか?とか、、、最初の頃は本当にそんなことを考えながらアクセルを踏んで、ブレーキを踏み、ステアリングを切っていた。 これでは速く走れるはずもないよね。
なので、僕は信頼できるショップと、自分が手を入れることで(これが他人から見ると一番危ないんだけど、一番信用できる)、信頼して走れるデルタを作ることを目的としてチューニングしているのだ。 なので、僕のデルタのチューニングはややオーバースペックな部分が多い。 マージンを取っている感じ。 もっとギリギリで行けば速いデルタを作れるのかも知れないが、素人が手を入れると言う事で、その辺は理解して欲しいと思います。
デルタエボを軽量化する
ちょっと横道に逸れましたが、何が言いたいかと言うと、軽くすることと、ブレーキを強化することは、その信頼出来るデルタを作る上で、最も重要なことなんですよね。 ただ、パワーもさほど大きくないデルタにおいて、この1350kgという車重ってのはほんとなんとかしたい部分なのだ。 デルタでサーキット走るとブレーキが持たないなどと言われるのも、原因は80%が車重が関係しているのだと思う。 タイヤがキツイのも同じ。 そこで、快適にデルタを走らせる為にいろいろと考えてる訳だが、実際のところどのくらいの軽量化になっているのだろうか?? 韋駄天号の軽量化を整理してみる。
・エアコン1式撤去
・ABS撤去
・カーステ1式撤去
・内装、アンダーコート、天井、リアドア内張り、センターコンソール等撤去
・リアシート撤去
・運転席シートフルバケ(SP-G)、助手席ノーマル
・カーボンボンネット
・軽量バッテリー
・ステンエキマニ
・アルミインタークーラー
・アルミラジエーター
・インナーフェンダー撤去
・フロントバンパーインナーモール撤去
・ハッチバックトノカバー&内張り&リアワイパー撤去
・アンテナ撤去
・FRPリアスポイラー
・軽量ホイール
・アルミ倒立式車高調
あとなんだろ? 取れるもんは結構取ったからなあ・・・・ それでもまだ大物(ボンネットやフライホイールはこの時点ではノーマル)が残ってるからねえ、、、
で、後から付けた重量物
・ロールケージ11点
・ロアバー等の補強パーツ
・4点式シートベルト
・MDIとか追加メーターとか小物類
あとなんだろ? ステッカー?(笑) この状態でお世話になっているショップでコーナーウェイトなるものを計測して頂いた。 結果はこのとおり・・・・・
合計車重は1266キロでした(写真のデルタは16Vのミニカーで、本当は韋駄天号です)
その場に居合わせたノーマルのエボ2の車重は1317キロ。 エボってほんと、重い。 とりあえず50キロの減量でした(涙) ちなみに僕の車は計測時ガソリン満タンであったのと、ホイールが17インチ、助手席にノーマルシートが付いていたので、どうだろう・・ サーキット仕様の時の韋駄天号とノーマルとの差は70〜80キロってとこか。 うーん、これだけやってそんだけか、、と、肩を落としてたところにショップの社長が、「50kg以上の軽量化って凄いで!! それだけでだいぶブレーキにもタイヤにも優しいはずだ!」と言ってくれた。 そうか、そうだよな!! なんかやる気出て来た!!って単純なオレ(笑)
前後重量バランスは2:1!?
ただ、見て欲しいのは前後重量バランスだ。 フロントヘビーとは言ったものの、ここまでとはね、、 しかし、このバランスで良くあれだけ素晴らしい運動性能が発揮できるなと、、、 ランチア・デルタ恐るべしである。 ノーマルブレーキの前後のバランスも納得できるかな。 強化するのはフロントだけで、まずは十分という感じです。 リアを強化するとフルブレーキで間違いなくロックしますので、コーナーの入口でブレーキを残して加重移動なんて時にリアが出ますね。 これを利用して向きを変えて素早く曲がる!なんて技術があればいいのですが、僕の場合は条件反射でカウンターをあててしまいます。 普通に危ないですね。 デルタに限らずリアのブレーキの調整は本当に難しいと思います。 足が柔らかく、ノーズダイブする車両でリアブレーキを強化すると本当に危険だと思います。 なので、チューニングとしてはフロントのキャリパーは交換しても、リアはパッド交換で十分だと僕は思います。 サイド引くとか言う人は、これまた別の話ですが、、、
現実的には1250kgが限界?
軽量化に話を戻しますが、ケージが50〜60キロってのを考えると、外しまくったら120〜150キロくらいの軽量化になるはず。 でもやっぱ、もしもの時を考えたらサーキット走るならロールケージ等の補強は必要不可欠、なので1200kgを切るのはちょっと難しいかぁ、、、 窓をフロント以外アクリルにして、外装をカーボンにして、、、 ちょっと非現実的だな。 まあ、これでボンネットとフライホイールを軽量パーツに交換して1250kgってのがエボの軽量化の落としどころだと思います。
まずはフロント周りを軽くする
この後、この前後車重バランスを受けて、まず手を付けたのがボンネットです。 カーボンに交換してみました。 これは16Vの時にも体感済みだったのですが、大物ですね! しかも高い位置にあるのでコーナリング時にも影響してるかな。 とりあえず、そのまま付けてみたが、激しく似合わない(^^; 機会を見つけて塗らないとね。
この後、クラッチ交換の際にフライホイールをクロモリに交換しました。 フロント加重を少しでも減らせたのではないかな?と思います。 ちなみにクラッチはValeoのノーマルです。 軽量化はクラッチにも優しいですからね。 現在の状態でもノーマルです。
さあ、次は第6回に続いて『タービン交換でクルマを壊さない為にすること(その3)』です。
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Posted at
2015/09/15 12:29:22