今年の夏は、特に出掛ける予定は無かったんですが、先日
思わぬ幸運が舞い込んで来た為、急遽其れを使って家族旅行に行って来ました。
今回選んだのは、新潟県の阿賀川から北、戦国時代までは、揚北(阿賀北)と呼ばれていた地域です。
最初に向かったのは、日本海東北自動車道荒川胎内ICから下りてすぐにある乙宝寺(おっぽうじ)です。
乙宝寺
天平年間(729~749)に行基が開山したと伝わる新潟県内屈指の古刹。
平安末期に発見されたお釈迦様の左目と伝わる左眼舎利は、民の信仰を厚めたが、室町時代に出羽の伊達氏に奪われたのを、領主の中条氏が買い戻したと云う。
江戸時代には、寺領100石を領していた。
境内に建つ三重塔は、国重要文化財に指定されている。
弁天堂
参道を歩くと、右側の池の中にある弁天堂。
小さいながらも、屋根が茅葺きで可愛らしいお堂です。
新潟県指定文化財になってます。
仁王門
仁王門と呼ばれる朱塗りの山門。
嘗て、乙宝寺は僧坊1000を数えたと云う大寺だったそうで、其れに恥じない立派な山門ですなあ。
独鈷水(どっこん水)
手水には、独鈷水と云う水が湧き出てました。
諸国修行した空海が、独鈷杵で附いた所、水が湧き出て来た為、「独鈷水」と名前がつきましたが、訛って「どっこん水」と呼ばれる様になったんだとか。
とても冷たくて美味しい、ありがた〜い水でした。
大日堂
本堂である大日堂ですが、昭和12年に火災にあって消失してしまった為、今では鉄筋コンクリート造りになってます。
他のお堂が風情があるのに、何か味気ないなあ。
此の時の火災で、国宝でもあった本尊大日如来像も消失してしまったそうで、つくづく勿体ない…
地下に宝物殿があって、左眼舎利を収めた塔も見れるそうですが、今回は行きませんでした。
三重塔(国重要文化財)
此の三重塔は、慶長19年(1614)に村上藩主の村上忠勝が願主となって建立されました。
木材の良さが表れていると云えば良いんでしょうか、良い塔ですなあ。
とてもいい気分なれて、此れから良い旅が出来そうです。
参考文献:新潟県の歴史散歩、現地案内板
本日は此れ切り。
Posted at 2010/08/31 22:58:16 | |
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