「素敵な金縛り」ご覧になりましたか? 暇だったんで見ちゃいました。11月20日付の週間興行成績で1位みたいですね。初めに言っちゃいますが、私の評価は星2.5(5点満点で)。年末・お正月映画が出揃う前の今だからこその成績だと思います、残念ながら。まあ、よく言えば期待を裏切らない三谷ワールド。悪く言えば期待を超えようとしないマンネリ。
まあ、へそ曲がりな私の言うことですから、聞き流してください。
そんな中でも幾つか見所はあります。
三番目は、唐沢寿明や佐藤浩一などの一流俳優がほんのチョイ役で登場すること。唐沢なんて「アレッ? これって唐沢寿明?」なんて思ってる間にいなくなります。
二番目は、あの「愛は勝つ」のKANを久し振りに見れたこと。この映画が裁判劇だということはご存知だと思いますが、KANは妻殺しの被告役で、結構重要な役。ま、演技力がいる役ではありませんでしたが。
そして、一番の見所は・・・・、実はロケに使われた名古屋市役所!
知ってる場所が映画に登場するってのは結構ワクワクするものです。
今日、たまたま名古屋市役所に行く用事があり、今回のブログの写真はそのときにiPhone4Sで撮ったものばかりです。iPhone4Sのカメラは800万画素。前に私が使っていた3Gのは確か200万画素でしたから、それに比べればかなり見られる写真が撮れるようにはなりました。
名古屋市役所の右には愛知県庁がありますが、どちらも戴冠様式と呼ばれる建築様式です。いち早く欧米の建築様式と工法を取り入れた日本ですが、軍事色が強まってくると建築にも欧米とは一線を画す日本独自の様式が求められるようになり、生み出されたのが四角い鉄筋コンクリートの建物の上に瓦屋根を乗っけるこの戴冠様式。愛知県庁は上部がお城の天守閣のようで、戴冠様式としてのまとまりは、愛知県庁の方が上だと思います。
学生時代の私の恩師は、自分の父親が職業軍人であったにも関わらず(職業軍人だったから?)、この戴冠様式を毛嫌いしていました。今年は真珠湾攻撃から満70年だそうですが、ま、70年も経つと冷静に見れるというか、逆にその重厚で豊かな装飾を肯定的に評価しようとする気持ちも芽生えてきます。そしてそれを生かした映画のロケ地にもなる。
名古屋市役所の正面玄関。映画の中では裁判所と言う設定ですから、裁判を終えて勝訴した主人公達がここに表れる場面があります。
重厚で凝ったデザインの階段。今、こんな階段を作ることはできないでしょうね。もちろん映画の中に何度も登場します。
大理石をくり抜いて作られた照明器具。
本題と関係ありませんが、奥の廊下の天井などが白トビしてますね。この辺が携帯のカメラの限界ですね。
階段横の吹き抜けの見下ろし。映画の中でもこの見下ろしが使われてました。
デコラティブな廊下。のっぺりとした現代建築の無機的な廊下に比べると何と豊かなことか。それに・・・深津絵里がここを歩いたかと思うと・・・ムフフ。
実は名古屋市役所でロケをした映画はたくさんあります。三谷幸喜脚本だと「笑の大学」(映画としてはこっちのほうがいい)、最近のだと「SP 革命編」、TVドラマでは「官僚たちの夏」「白洲次郎」「華麗なる一族」など時代モノの作品で多数ロケが行われています。
検索するとロケにエキストラとして参加した人のブログなども散見されます。私も名古屋市役所でエキストラ、やってみたいな。使ってくれないかな?
Posted at 2011/11/26 00:40:01 | |
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