昨日に引き続き自分流カッティングステッカーの作り方を紹介していきます。
昨日はカッティングシートにデザインの描かれた紙を貼り付けるところまで紹介しました。
これから写真のデザインナイフを使い作業を行う訳ですが、先ず注意したいのが昨日も書きました工作マットを敷くのを忘れない事と、カッターを入れる際切るのは一番上のデザイン紙とその下のシール部分のみと言う事です。
上の写真で説明するとカッティングシートは台紙とシール部分の二層になっていますが、その上にデザイン紙を貼り付けた訳なので上からデザイン紙、シール部分、台紙と言うふうに三層構造になっています。
これを切る時カッターを入れる力が強すぎると一番下の台紙まで切れてしまう事になり、ステッカーを作ると言うよりただの切り絵みたいな状態になってしまいます。(説明下手ですいません。)
実際やるとこの力加減が慣れるまで難しく初めの内は一番上のデザイン紙しか切れてなかったり、シール部分まで刃が到達しているものの完全に切れてなかったりと自分も始めた当初はかなりてこずりました。
ちなみに今回作った作品も久々の作業だったので腕が鈍っていて一部台紙を貫通させてしまいました。
こうなると後の作業に支障がでる可能性もあるので、こうなった際自分は裏からテープを使用して(手元のマスキングテープを使用しました)補強します。
こんな感じに。
台紙まで貫通させないよう微妙な力加減で線の部分にそって慎重にデザイン紙とシール部分を切っていきます。
切るべき部分をひたすら切っていき切り終えた後残ったデザイン紙をゆっくり丁寧に剥がしていくとこんな感じになっています。
写真のは尻尾と目の一部が無い状態ですが今回作るのは白一色ではなく他の色(ここでは紫色ですね)を加えるので、作業の途中色の違う尻尾の部分等は切り取った後一番上のデザイン紙を捨てずに取っておきます。(一緒に切った白のシール部分は今回不要になるのでデザイン紙のみを剥がした後は捨ててもOKです。)
取っておいた尻尾と目の部分のデザイン紙は今度は紫のカッティングシートに貼ります。(のりの粘着が弱ってる場合がありますので必要に応じてのりを付け足します。)
紫のシートに尻尾と目のデザイン紙を貼り付けたら今度はそれをなぞるようにカッターを入れて切っていきます。
切り終えたものは先に切った胴体部分の方の台紙に貼り加えていきます。(切った後はもうデザイン紙は不要です。)
このように。
この作業を行う時にピンセットを使います。素手でも可能ですがシール部分を台紙から剥がす際指でシール部分裏ののりになるべく触れないよう注意です。(その部分だけ粘着が弱くなるおそれがあるからです。)でもそれほど神経質になる必要はないと思います。現に今までの作品も何度かシール部分ののりに触れてきましたが、そこだけ剥がれてきたと言う事は今まで一度も無いからです。
あとは作る作品が大きくなるほどこの作業は困難になりますので、自分がこのような多色使いのステッカーを作る際はあらかじめ一人での製作が可能かどうかよく考えてからデザイン、大きさを決めています。
今回のは小さい作品なのでピンセットはかなり使えました。
そのまま作業を続け尻尾(目の部分も含みます)の部分の貼り加えが終了しました。
これで一応完成です。
この状態でステッカーにしたい場合あとは上からマスキングテープを一枚一枚少しづつずらしながら貼ればOKです。
気泡が入らないよう丁寧に。
これでステッカーとしては完成なんですが、今回は更にもうひと手間加えます。
そこで登場するのがまだ使わず残っている黒のカッティングシートです。
この黒のシートを背景にしたいと言う訳で先程完成したステッカーをこちらのシートの上へ貼り付けます。
まず完成しているステッカーのマスキングテープを剥がすとこのようにカッティングしたステッカーがマスキングテープに張り付いて台紙から剥がれます。(ステッカーがちゃんと台紙から剥がれマスキングテープに付いているか確認しながら剥いでいきましょう。)
剥がしたらいよいよ黒のシートの上へ貼り付けていきます。
この際も気泡が入らないよう焦らず慎重に貼っていきます。
ここで失敗するともうやり直しがきかず今まで頑張ってきた作業が水の泡になってしまう事もあるので、この作業は決して焦らず慎重に貼るよう心がけています。
貼り終えた状態がこれです。
マスキングテープを貼り終えたら念のためステッカーが黒のシートにしっかりと貼り付くようにまんべんなく上から押し付けます。
ある程度押し付け終えたらマスキングテープを再びゆっくりと剥がしていきます。(マスキングテープは再利用するので取っておきます。)
マスキングテープを剥がしていくと黒のシートがマスキングテープの粘着に負けてしまい一緒にくっついて台紙から剥がれようとしてくる時がありますが、そうならないようシートを押さえ付けながらマスキングテープを剥がします。
剥がし終えた状態です。
これで黒のカッティングシートがキャラクターの背景になりました。
更にここからは好きなように黒のカッティングシートを切っていき、背景のデザインを決めていきます。
今回は普通にキャラクターにそってカットしました。
これでカッティング作業は終了です。
あとはまたこの上から先程使ったマスキングテープを貼っていけば自作ステッカーの完成になります。
ではこの出来上がったステッカー。どこに貼るのかと言いますと…
自分のスマホに貼りました。
このように自分でステッカーを作れるようになると世界に一つしかない自分オリジナルなスマホに早変わりです。
久々のカッティング作業なうえ作るステッカーのサイズも普段作らない小さいものだったので、クオリティは低いものになってしまいましたが、遠目で見る分には十分満足できる作品にはなったかと思います。
今回使ったカッティングシートは屋外用のもので耐水耐光性に優れていますので車にも貼るのが可能なものです。
屋外用のものは値段が少々高いので自分は少しでも安くと屋内用のシートをしばらく使っていたのですが、やはり屋内用シートで作ったステッカーを車に貼ると始めは良いですがほんの数ヶ月程度で一部が剥がれてきたり、色あせが生じたりしました。
屋内で使用するのみであればそれで十分OKなんですが、車に貼るとなると値段が高くてもちゃんとした屋外用のシートを使った方が剥がれも少なく色あせの心配もほとんど無いので自分の経験からすると車に貼る場合迷わず屋外用のシートを購入されるのをおすすめします。
せっかく時間をかけて作った思い入れのステッカー。できるだけ長く貼っていたいですからね。
以上で自分流カッティングステッカーの作り方を終わりますが、どう説明したら良いか分からない点もいくつかあって、中には上手く伝わらない部分もあったかもしれません。
その点はお手数をおかけしますがコメントやメッセージを送っていただければできる限りお応えしたいと思いますのでよろしくお願いします。
最後になりますが初めてやって上手くできるとは限りません。自分もカッティングをやり始めた頃は失敗ばかりしてどれだけシートを無駄にしてきたか分からないです。
まずは練習あるのみです。数をこなせばそれだけ腕も上達しますし、次第に自分がやりやすい作業のしかたも自然と身に付いてくるので、これからカッティングを始めたいと言う方は是非頑張って自分が納得のいく作品を作ってもらいたいなと思います。
自信作とまでは言えませんが今までで自分が一番頑張って作ったのがこの仕様でした。
今では懐かしい仕様ですが改めて見るとちょっと恥ずかしい。
でもこうしてステッカーを自作して車を痛い仕様にするのもカーライフの一つの楽しみ方だと自分は思っています。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。