NA6CEロドスタ。
転職してすぐに友人の友人から購入。
12万キロ走行、平成2年式で5万円でした。
シルバーだったのですがガビガビだったので黄色に
缶スプレーで自家塗装。
前回紹介した968と並行所有。
ウェットでの危なさは闘魂ロッドの件などで書いちゃってるので今回はドライでの話。
まずはこのクルマの話の前に一番最初に乗っていたブルーバードバンの話から。
まあ、バンなので、ハンドリングもクソもないのですが、私なりの経験と、ロドスタへの繋がりを。
まだ運転も下手で、スポーツ走行なんて野蛮人のやること、なんて思ってた20歳でした。
高速のインターのずーっと続くコーナーがあるじゃないですか。
アソコです。最初の変化点。
タイヤが鳴くほどでもないがソコソコのスピードで走ってたんですよ。
でも、限界でもないのに、何故か走行ラインはイン側へ張り付き、そこから外へラインを少しでも
ずらすのに「怖くて」出来なかった。
若かりしなかおの経験不足&所詮バンということで、普通の出来事でした。
その後、そんなことはあまり気にせずに、130Z⇒911⇒968⇒ロドスタ、という感じで乗り継ぎ。
ロドスタで再発したんです、その恐怖感が。
もちろんブルバンの時よりは速いスピードではありますが、しかもロドスタはその後スピンモードに
なるという最悪な状況。
最初からロドスタに乗ってたら、こうはなりません。
ゆっくり走りますもんね、普通。
でも、その前にポルシェ乗っちゃってたんです。
曲がるクルマなのに限界が低く、とっても危ない。
で、ソコソコのスピードでは面白くもなんともなく、ブルバンと同じ領域でしか走れない。
15インチのG’グリッドは、まだ全然グリップが余ってるって言ってるし。
これ、スポーツカーじゃねーよ、って。
「ブッシュが原因」の対策である闘魂ロッド(フロント)に行き付くまでにやったこと。
①タイヤを195の15インチから185の14インチへ。
②フロントスタビを当時出たばっかのNB8用22mmへ。
③キャスター変更(増やしたり、減らしたり)
④バンプラバー&アッパーマウント&ダンパー一式をNB8標準車用に変更
などなど。
で、最後が闘魂ロッドです。
968との比較で色々やったのですが、結局改善されず、最後にブッシュを疑い、タイロッドと平行に
力の掛かるフロントロアアーム前側のブッシュの動きを規制する、そんな案を具体的に実施してみたら正解でした。
測ったことはないのですが、たぶん2、3mmは動いてます。
トー(タイヤの向き)が2mm動くと結構な曲がりになります。
それが「常に」起こってしまうのが、怖いと感じた原因だと。
真っ直ぐ走ってたってそうです。
1トンもの重さのものが100km/hで走ってたら相当な慣性を持ち、よほどの外乱がなければ、真っ直ぐ走るはずなのに、フラフラする。
タイヤの位置決めが甘いと上手く転がらずに、真っ直ぐ走らない、ということになるみたいです。
タイヤの位置決め、すなわちブッシュが影響します。
純正状態での直進性は、
キングピンオフセットなど、サスペンションのジオメトリーが影響します。
ですので、フェンダーツライチのタイヤ、ホイールに換えると、直進性が悪化したりします。
おっと脱線、今日は曲がりの話。
当時はまだサーキット走行なんて考えてもないので、そんな問題点に対し相談する相手もいなければ、ネットをやってる環境でもなかったので、全部自分の判断で実施してました。
車高も下げすぎず、バネはノーマル。
その条件での対策です。
前後に闘魂ロッドを付けてからは、968にも優る曲がりを見せ、軽量であることの意義を初めて感じ、やっと「いいクルマだな、ロドスタって」と思うようになりました。
後にNB8に乗ったら、最初からいい感じ、と感じました。ボディ剛性や、新しいブッシュなどの効果でストリートをそれなりのスピードで走る限りは危ないとは感じませんね。
最初に乗ったロドスタがポンコツのNA6でよかったなー、と思ってます(笑
曲がり。
良くなったおかげで、タイヤは15インチに戻し、それを使いきれるようなアライメントなどが見つかると、いい感じまでグリップが使えます(あくまでストリートの話)。
すーっとコーナーに進入し、ハンドルをクルッと回すだけでグイっと曲がります。
リアもベッタリ安定し、不安感は一切なし。
結果、フロントウィンドウの外の景色が横に流れ、目が追いつかない。
「クルマは余裕なのに、自分の目が負ける」
そんなクルマになりました。
今まで色んなクルマに乗りましたが、そこまで曲がるクルマに乗ったことがありません。
不要、と言われればそれまでですが、私のアタックマシンは全てこの方向性で進めてます。
そんな最初のクルマになったロドスタ、サーキットで試すことに快感を覚えるようになりました。
それまでは自分のテクニック向上や、クルマの限界挙動を経験するために走ったりしてました。
最近の178さんとの研究の結果から、その曲がりをさらに速くするには、「クルマの振動数」が
重要であることが分かり、それまでは硬いバネはそんなに必要なのか全く分からなかったので
テストすらしてなかったのです。
911では最終的に4k6k程度。
インプで16k10kになった理由はフロントスタビレスだけではなく、重心が高く、重いインプの動きを
なんとかして速くしたかったから。
で、硬いバネにすると、ストローク不足も発生し出すため、アシストが要る、そんな感じです。
現在のNB8では今のところ16k14k。
ラジアルでのバネレートなので、今後は上げていくことになると思います。
「曲がる」スピードを上げるために。
決して「曲げる」ためではありません。
ちなみに、曲げるためだけなら、ブッシュの強化も、硬いバネも要りません。
硬いダンパーでOKです。
この、曲がるクルマに乗ることのメリットは、横に流れる景色に慣れることであり、スピンした時の
余裕に繋がります。
速い速度でコーナーに進入し、スピードの制御を安全に覚えられます。
デメリットは、スライドコントロールが一切経験できないことです。
次回、私の提唱するステップアップ案を書く予定です。