Giulietta 1ウィークモニターキャンペーン(その4)

その4 まとめ
(その3はこちら)
車としては、総じて良くできていると思いました。
細かいところでGolfの方が便利にできていると思ったところも何箇所かありました。(バック時に左ミラーが下がるとか、空調スイッチのわかりやすさとか、ワイパーの設定のしやすさとか、ウィンドウスイッチの操作のしやすさとか)

営業さんのセールストークに、ドイツ車に負けないとか、Golfをターゲットにしたという言葉が出てきました。
そうしたくなるのは分かるし、自分もついつい比べてしまいます。

しかし、アルファロメオの魅力は何だろうかと、ちょっと悩んでしまいました。
車の出来は良いと思います。
では、アルファロメオらしさとは何か。
ハンドリングはクイックな味付けでした。エンジンはそこそこ回るけど、気持ちがいいほどではなかった。
楽しかったかと言われれば、操っている感はあったので、楽しかった方です。
期待値からすると、もっと楽しくても良いんじゃないかと。

イタリア車のイメージとして、エンジンは非力だったり、ボディ剛性はそこそこだけど、絶妙なバランスの上に成り立っていて、そこからにじみ出てくる、ああ楽しいとか、思わず頬が緩んでニンマリするというような魅力があると思ってますが、ジュリエッタはそういう感じではなかったかな。ドイツ車みたいに力ずくで、スピードをねじ伏せるみたいな感じです。(なんのこっちゃと言うような書き方ですみません)

同じイタリアのちょい古めのバイク、ドゥカティに乗っているわけですが、低速ではギクシャクするエンジンとフラフラするハンドリングが、スピードが乗って、エンジンは5千回転からのスィートスポットに入ると、とてもアクセルを開けるのが楽しいし、ハンドリングは難しいけど、うまくコーナーをクリアできた時の喜びは大きいわけです。
きつい前傾姿勢で長距離を走るのは苦行以外の何物でもないけど、ワインディングを走る楽しさのためなら我慢できるという、ダメなところもあるけど、それを大きく上回る楽しさがあるのが、イタ車の魅力ではないかと勝手に思ってます。

ジュリエッタもGolfを目指すのではなく、他には無い楽しさを追求して欲しいです。(昔は意識しなくても、楽しい車になっていた?)
この方向性では、Golfと比べられて、結局負けてしまうのではと思ってしまいました。

自分の腕だと、GTIは乗せられてる感じが強いし、何をしても、GTIの懐の深さに吸収されて何も起こらないとうことになってしまいがちです。安定感、安心感はいいけど、ちょっとつまらないなと思う可能性もあります。(あくまでも私の感想を強調した言い方にしてますので、ご容赦を)
ここがアルファロメオやイタ車が突くべきところではないかと思います。(Golfがいないところを目指すべき)
スタイルで選んでくれる人はいますが(それも重要なファクターですが)、それ以上はないかもしれません。

楽しいのは、もっとパワーのあるクワドリフォリオ ヴェルデなのか、もっと小さいミトの方かもしれないし、もしかしたらフィアット500や、アバルトなんかの方が楽しいのかもしれません。

ディーラーで見たアルファ75とか、ランチャ デルタとかの方にドキドキしてしまいました。

いろいろ好きなことを書きましたが、最後に、試乗の機会を用意してくれたディーラーの方々に感謝したいと思います。