本企画の是非はともかく、私の思うところを書いていく。(長文です。最後までお付き合いください)
まず、公式サイトを開くと出てくる文章。
(以下、引用)
①トヨタは、クルマが大好きです。だけど近頃、みんなの気持ちがクルマから離れてきているような・・・
②どこからか「クルマなんて、なくたっていいじゃん!」そんな声まで聞こえてきたり。
③ハッキリ言ってピンチ。今みんなに喜んでもらえるクルマの魅力ってなんだろう?どこにあるんだろう?
④ゲームにマンガ、アニメ。ビジュアル系バンド、アイドル。コスプレも、カワイイも。
⑤世界を魅了し続ける日本のポップカルチャー。それらを次々に創り出す若い才能とクルマの掛け算で何かできないだろうか。トヨタはそんなことを思っています。
⑥新しい日本の才能でクルマのピンチを救ってほしい。
⑦クルマの新しい魅力をたくさんの人に広げてくれる、そんなクルマの救世主、探しています。
応募条件について
⑧クルマを楽しくする、面白くするような、何らかの関係性を持たせたもの
⑨各ソーシャルアプリプラットフォームなどの基準を満たすもの
⑩応募者もしくは応募チームが所有権を有するもの
⑪今後、いずれかのプラットフォーム上で公開する前提のもの
⑫コンセプトに沿っている限り、ジャンルは問いませんが、オリジナル作品であるもの
⑬PC向けアプリケーション、モバイル向けアプリケーション、スマートフォン向けアプリケーションいずれも可
⑭第三者の権利を侵害しないまたは侵害するおそれのないもの
⑮法令、公序良俗に違反する可能性のないもの
一つ一つ検討していきましょう。
①・②→企画者の主観的意思。検討に値せず。
③→「みんな」とは誰を指すのか。「クルマの魅力」とは何を指すのか。「どこ」とはクルマそのものなのか、それ以外(周囲・恩恵など)に魅力が存在しているのか。
④~⑥→新たな才能(若者)に本企画に参加してほしいと言っているだけ。検討に値せず。
⑦→「クルマの新たな魅力」…前述の「クルマの魅力」とはクルマの「新たな」魅力のことである。「たくさんの人」=「みんな」
⑧→「クルマの新たな魅力でもって」という前段と、「ソーシャルアプリを用いて」という前提が省略されていることに注意。
⑨~⑮→当然のことをあらためて述べているに過ぎない。検討に値せず。
検討終了。
以上を踏まえ企画者が
提起した意図(真意)を汲み取っていくと以下のようになると思料します。
クルマを楽しくする、面白くするような、クルマの新たな魅力をみんなに伝えられるソーシャルアプリを開発する。
ここで、上記の意図についてもうちょっと詳しく検討します。
「新たな」魅力とは
つまり、既存の魅力とは異なるということ。もしくは、クルマが本来有しているにもかかわらず見落としていた魅力をアプリを用いて再発見するということ。
「みんな」とは
①・②において、若者のクルマに対する関心が低下しているということ、⑦で「みんな」に魅力を広げてほしいということに言及している。つまり、企画者は若者のクルマ離れを危惧しており、その状況を打開するため、本企画を立ち上げたのであるから、「みんな」とはクルマへの関心が低い(無い)者も含んでいるということになる。趣味性の強いクルマが要素の一部として組み込まれていることから、どうしても興味のある者を対象としがちであるが、本件の対象者は「みんな」であるので、
興味の有無や、(場合によっては)クルマや免許の所有の有無すら条件としてはならない。ある意味、全年齢対象型のアプリである必要がある。
当然、
新たな魅力は誰でも享受できる魅力でなくてはならない。
極端な話、クルマに興味が無く、免許やクルマの所有を要件としても誰でもアプリの利用は可能。しかし、真意はクルマへの関心の回復(クルマ離れの阻止)であるので、結局のところユーザーが現実のクルマに興味・関心を抱けるようにしなくてはならない。そのためには、最終目的を見据えて新たな魅力を発見しなくてはいけないので、「誰でも」享受できる魅力である必要がある。
この新たな魅力でもって、
クルマに興味がある人はより興味を深め、興味が無い人はクルマへの興味の入り口となるようなアプリに仕上げなくてはならない。
アプリについて
対象を「誰でも」としたので、アプリ自体も「誰でも」利用したくなるような魅力的なアプリでなくてはならない。
また、最終目的である「クルマへの関心の回復」を達成するために、
アプリで始まりアプリで終わらせず、現実のクルマに関心がいくようにする必要がある。
以上が、検討結果となります。(応募するものはもっと詳しく記述していますが。。。)
まとめると・・・
誰でも利用したくなるようなアプリで、誰でも享受できるクルマの新たな魅力を発見する
ポイントはクルマの新たな魅力をいかに発見できるか、アプリと現実のクルマをいかに結びつけるかではないかと思います。
Posted at 2011/04/23 01:07:40 | |
トラックバック(0) | 日記