どうしても欲しいってわけではないのだが、冷やかし全部(半分ではないw)でモニター募集に応募してみた。前の愛車に乗っていた頃は、結構「燃費向上グッズ」にお金をかけていたことを思い出し、当時の自分を嘲笑ってみようかというのが動機である。我ながら、捻くれているなあ。
サニーには色々な燃費向上グッズを投入したっけ。静電気を除去して燃費向上させる「IDATEN」、好きな長さや本数に加工できる「NAPOLEXグランディングワイヤーキット」、燃料タンクに投入し二度と摘出できなくなった「バイオエッグ」、特殊コアによるノイズ吸収効果を備えたアースケーブル「アーシング革命R」、コンデンサチューン「コンカー」「ダイレクトパワーシステム」「雷神」「Speedex」「疾るんです(分岐ソケット型)」、真空負圧吸引流力で出力と燃費を向上させる「JVCS」、その他、怪しげな添加剤の数々…。だが、「これは効果があった!」と断言できるモノは、残念ながら一つも無かった気がする。もちろん、自分でお金を出して購入し取り付けたということで、満足感は高かった。
しかし、これだけ多くのオカルトっぽいグッズを愛用した割に、オカルトグッズの雄である「SEV」には手を出していないのな。さすがの私もあまりの胡散臭さに手控えたのだろうか。否、高すぎて買えなかっただけw
閑話休題。今になって冷静に考えてみると、自動車メーカーが多額のお金をかけて設計している車に、コンデンサだのアース線だのを個人レベルで追加しただけで体感できるだけの変化が出るとは思えない。よく「コスト削減のため、自動車メーカーでは純正採用されないのだ」なんていう言い訳も聞くが、コンデンサだのアース線だのを付けるだけで燃費や出力が向上するのであれば、絶対にメーカーからの引き合いはあると思う。採用されないのは「効果が実証されていない」「価格と効果が釣り合わない」「生産量がメーカーの要求を満たせない」等の理由からなのだろう。
その手のグッズを扱うサイトの掲示板を見ると、にわかには信じられないような記載が多い。「いつも通りアクセルを踏んだら体がシートにめり込む感じ!」「いつもより強烈な加速が!」「速度が出過ぎるのでアクセル開度を控え目にしたら燃費が向上!」等々。若かった頃の私は、素直にそういう記載を信じ、自分の車でも効果を体感できるのでは…と思って購入+装着していたっけ。冷静に考えれば、「いつもより強くアクセルを踏んでいる」「コンピュータの学習がリセットされた」「アクセル戻せば燃料消費率は下がるのが道理」ってこと以上でも以下でもないんだけどね。
そもそも、商品アピールをユーザーの「体感」に頼っているところが胡散臭い。本当にエンジン出力が向上するのなら、シャシダイにでも載せて計測すればいい。「有意な数値が出ないが体感は出来る」なんてことはないだろう。あるとすれば、それは「プラシーボ≒気のせい」ってこと。怪しげな通販番組と同じで「個人の感想であり、商品の効果を保証するものではありません」っていう逃げ道を作っているのかも知れない。
…とまあ、こんなことを書き連ねたのだから、絶対モニターにはなれないだろう。誤解のないように書き添えておくが、私はその手のグッズを売る業者や信者さんに対して敵意を抱いてはいないし、馬鹿にする気もない。冒頭に書いたように、かつての自分自身を嘲笑したいだけなのだ。
Posted at 2018/02/25 13:51:21 | |
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