ワタクシ、昔の学芸レコード(学校放送・行事用)を収集しておりまして、「学趣会〜レトロな校内放送」というブログを細々とやっております。
このほど永年探していたレコードをオークションで発見、無事落札いたしました。
小学校向け「音楽鑑賞レコード」コロムビアのモノラルEP盤です。
1959年から62年くらいに第1集から第4集まで学年別に出ていたようです。ワタクシが放送委員をしていた頃、既に鑑賞教材落ちとなったこれらのレコードが放送室に多数配備されていました。音楽の授業ではあまり鑑賞をしなかったので給食の時間にかけて補完をするような方針だったのかな!?
鑑賞(3年)EE-114 59.10
オークションは複数枚をまとめて…という出品でしたので個々の曲目などは書かれておらずジャケット画像で判断するしかありませんでした。
曲名は見えませんでしたが、この船の絵でピンと来ました。鑑賞教材でこの絵とくればおそらくアレだろうと。
収録曲は4曲。
A1 組曲「アルルの女」第2からメヌエット
ビゼー作曲、ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
フルートとハープで演奏されることもありますがこちらはオーケストラです。ワタクシ的には給食開始の音楽ですのでコレを聴くと腹が減ってきます。
A2 楽しいそりあそび イエッセル作曲、松尾健司編曲、山本正人指揮 東京芸術大学吹奏楽研究部
ステレオ盤ですと松尾健司版(教芸3年)と横山菁児版(教出2年)の演奏があります。松尾健司編曲の物も演奏者は三石精一指揮コロムビア管弦楽団の演奏です。横山版よりもスピード感があるように思います。このレコードで指揮をしている山本正人はこの時東京芸大助教授なんだそうです。
B1 小鳥のセレナード ペリー作曲、松尾健司編曲、コロムビア管弦楽団
これは知りませんでした。小学校にこのレコードはあったはずですが給食時にかけた記憶も聴いた記憶もありませんでした。ジャケット裏面の解説には組曲の一曲だとかいうことも書いてありませんでした。まるでTVCMやBGMに使われるライブラリ音源って感じがしました。
まるでSP盤のようだと思いました。探してみましたらありました。AK-533 1957年 同じ音源かと思います。
B2 波とうを越えて ローザス作曲、陶野重雄編曲 コロムビア管弦楽団
手配解除!!!! やっと見つかりましたこの曲この演奏。ステレオ盤になると東京ロイヤルの演奏にかわってしまったので入手に難渋しました。曲自体はよく知られたものですので珍しくないのですが、冒頭の部分が省略されていて程々の時間になっています。
ワタクシが入学した頃、昼休み終了清掃予告の音楽としてこのレコードが使われていたことがありました。
今回改めてモノラル盤を聴きますと、音があまり響かない部屋で演奏者のすぐ間近で聴いている様な感じがしました。校庭のトランペットスピーカからとはいえ最初に聴いたこの曲がこの演奏でしたせいか個人的にはこれが今でももっともしっくりきますな。
限定公開で載せてみました。
オークション出品のなかにさらに同じ系統のレコードが二枚混ざっていました。なにしろ50年は軽く経っているというモノですし、通常のレコードと違いほぼ学校での所有しかないようなものですので滅多に出てこないんです。鑑賞教材やフォークダンスならまだしも、日常生活用のレコードは日々酷使されて廃棄されてしまうのでまずお目にかかりません…。
トルコ行進曲のさいごの部分が針飛びしていて再生不能でしたがそれほど珍しい曲でもないしまぁヨシとしましょう。
こちらは既に所有している物でしたが、若干程度が良く、ペラ紙の解説書も付いておりました。放送委員当時からこのシリーズではこれが一番のお気に入りでしたのでこれが見つかったときは感動したものです。
レトロな校内放送関連はココログ「学趣会」で細々とやっております。ほとんどの方が検索で来られるみたいですな。
Posted at 2015/07/23 22:57:20 |
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