• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2010年10月30日

また、いつの日か。必ず――

また、いつの日か。必ず―― あれは、今からちょうど半年前。

冬に起こした追突事故による2ヶ月の入院生活。それからようやく復活したMR2と共に、霧島は初めてツーリングと言うものに参加しました。

桜が咲き誇り、暖かな春の風と柔らかな陽射の中に集まったのは、6台のスポーツカー。

集合時間よりも早くに着き過ぎて、少しばかり時間を持て余してしまっていた霧島とMR2の目の前に、一台のクルマが現れました。

グリーンのボディのNA6CE “ユーノスロードスター”。そして、ドライバーの名は、お気楽どらちゃん さん――それが、初めての出逢いでした。

最終的に集まったのは、4台のNA。1台のNC。そして、霧島のSW。

どらちゃんさんのロードスターを先頭に、そして2番手に霧島が付き、そのツーリングは始まりました。

霧島は。一人であっちこっちドライブすることは多かったのですが、実は集団で連なって走った経験がありませんでした。

まぁそれでも、この台数ならゆっくり流して景色を楽しみながらの、のんびりドライブになるんだろうと思いこんでいたのですが、その想像はあまりにも甘いと言わざるを得ませんでした。

霧島、ツーリングに慣れていないと言うことで、2番目の位置に入れてもらったのですが……。前のどらちゃんさんが攻める攻める……。いや、たぶん御本人にとっては欠伸が出るぐらいだったのでしょうが、霧島が想定してたより20kmは速く、そして霧島が普段『流している』速度より10kmは速い……!

正直、ツーリングを楽しむ所か、目の前を走るロードスターに追従するのに必死でした。それどころか、その途中の峠の登り道。霧島とMR2は、前方の緑のロードスターに完全に千切られてしまいました。

伊賀の細い、曲がりくねったコーナーの連続を、駆け抜けてゆくロードスター。その姿は、もはや頭文字Dのワンシーンを実写で見せつけられている気分でした。

カーブ一つ抜ける度に開いてゆく車間。目の前でステアが切られる度にチラリと覗く、アルマイト加工された、ホイールの赤いリムが憎たらしいぐらいに恰好良かったです。

あちらはテンロクのFR。こちらは2リッターのMR。明らかにパワーもトラクションもこちらが上のはず。本当に、本当に悔しかったです……

それからと言うもの。霧島は足しげく、峠やワインディングを走るようになりました。

やがて、スピードレンジも格段に上がり、少しずつ“走る”ということがどういうものかが見えて来た気がするようになりました。

そして何よりも。豊かな緑と、明るい日差しの中。風を切って走る楽しさというものを知りました。

今ならば、あの人に。あのクルマに着いてゆくことが出来る――!

しかし、そう思っていた矢先、

霧島は事故を起こし、MR2を失ってしまい。そして、その人――どらちゃんさんも諸事情から、ロードスターを一時的に降りることになってしまいました……


そして本日。

どらちゃんさんのお誘いにより、遠く離れた地へ旅立ってゆくロードスターのラストランに付き合わせて頂くことになりました。

霧島はあの日。伊賀の峠にて。右へ左へと鋭く切り込んでいくユーノスロードスターの後ろ姿はハッキリと今でも覚えております。

そしてあのクルマがどういったクルマであったのか。どういうクルマであるのか。自分のクルマとは何が違うのか。そしてオーナーさんであるどらちゃんさんが、どんな想いであのクルマと共にあろうとしていたのか――?

SW20型MR2も。そしてユーノスロードスターも。同じく平成元年に登場し、共に絶対的な速さを追求したクルマではないけれども、それぞれがそれぞれのやり方で、『小型で小回りが利いてキビキビ走るクルマ』。そして『クルマを運転する楽しさ』、『クルマと共に走る喜び』というものを追求したクルマでした。

ですからロードスターには、MR2に通じるものを感じますし、可能ならば年月をかけてじっくりと、その哲学と魂とを感じてみたいと常々思っておりました。

そんな中、ついにナビシートにて、その一端を勉強させて貰える機会に恵まれることが出来ました。

コースは、柳生~布目ダム~針。そこから長谷~桜井~奈良というルート。

……つまり、霧島がよくMR2と共に走り、そしてまたMR2を事故で失った道でもありました。

で、いざ走りだしてみると――うん、怖い(笑)

スピードメーターをチラリと見てたら、前を走っているクルマにつっかえているということもあり、霧島が走っていた速度とそんなに変わらないハズなのに、スピード感ありまくりです。

自分でドライブするのと、横乗りではこんなにもスピード感覚に差が生じるとは……そりゃまぁこないだ仕事先の先輩を横に乗せたら怖がるワケだ(笑)

柳生の、アップダウンの激しい、コーナーの連続を駆け抜けるロードスター。基本的な運動特性の違いや、ドライビングテクニックの絶対的な差はあれど、霧島との一番の大きな違いは――ラインでした。

基本的には、充分にブレーキを踏んで減速。キッチリ素早くクルマの向きを変えて、クリッピングを奥の方に取って、出口へ向けてアクセルを踏んで行く――

霧島も、自分ではキチンとラインとタイミング考えて走っているつもりでも、やはり、コーナーの奥までブレーキをを我慢して、結局は突っ込み過ぎてしまい、結局アクセルを踏みきれない、トラクションを活かしきれない――

もちろん、ラインだって、ここで見れば2メートルも3メートルも違うワケではありません。しかし、数十センチのラインの差、数度のボディの向きの方向の差が、最終的には数キロ、10km/h単位での差として現出し、それらが積み重なって結果的に遅くなってしまう――そんな感じでしたね。

『ラインさえきっちり取れば、自然とペースは上がる』

確かに昔、どらちゃんさんから教わったハズだったのですが、やっぱりまだまだですね(汗)

シンプルなコーナーならともかく、S字の切り返しなんて、どらちゃんさんと霧島では、全然ラインもスピードも段違いでございました……

改めて、本当に勉強になりました。て言うか良く考えたら、上手い人の横乗りさせて貰ったのって初めてでございました。

でも、それ以上に。季節は初頭。雨上がりの夕暮れ。少し肌寒い中を、オープンにして駆けて抜けてゆく心地よさ――

なんと素晴らしいものであることか――!

ワインディングを駆けながらも、どらちゃんさんとは多くのお話をさせて頂きましたし、そして多くの事をお教え頂きました。


霧島、ロードスターに乗った経験はあまりありませんでしたが、それでも、ロードスターが世界中で愛され続けている理由と、そして、どらちゃんさんのロードスターへの想いと愛情とが痛い程に伝わって参りました。


どらちゃんさんのロードスターはこの先の数年間。誰も乗る者も無く、長い長い眠りにつくことになるそうです……。

そのことを語るどらちゃんさんの横顔は、本当に悔しそうで悲しそうで――。失礼な話、今にも泣き出しそうにも見えたのは気のせいだったのでしょうか――

霧島も、このロードスターの背中を追い続けて、MR2と共に走って来たのであり、いつの日にか、霧島とMR2とがその“前”を走って見せる!、と。

そういう気概を持っていただけに、あの日、霧島と、霧島のMR2を華麗に置き去りにしていった、あのロードスターが、何年も草地に不動状態で放置されてしまうのは、霧島としても本当に残念であり、クルマも可哀そうに思えてなりません……

共に走った時間は、決して長くは無かったけれども、その時間は本当に充実したものであり、本当に楽しい一時でありました。


別れ際にクラクション一つ――

この離別は、永遠では無い――

絶対に戻って来ると、そう信じています。


また一緒に走りに行きましょう――

何年先かは分からないけれども、

その時には、霧島と、霧島の新たな相棒とが、“貴方達”の前を走れるぐらいになってみせる――!

それが、それこそが “我々” なりの感謝と御礼。そして歓迎と祝福のかたち……


いつの日か、必ず、必ず。
ブログ一覧 | ツーリング | 日記
Posted at 2010/10/30 20:57:16

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

根付?
どどまいやさん

「ミサイル…ぼくにはまもれませんか ...
おくジュ3R*さん

🌴もうすぐ30万キロ😆💦AP ...
もっちゃん#445さん

【TAKUMIオフィシャル走行会】 ...
TAKUMIモーターオイルさん

撮影快調!
ハッピークロイツさん

2017/09/20◆十六
pom☆さん

この記事へのコメント

2010/10/30 21:54:25
ありがとう。
「最後」じゃないことを約束する。
コメントへの返答
2010/10/31 09:28:01
霧島に、スピードとクルマとスポーツカーとを楽しむと言うこと。

クルマと共に楽しむということを教えてくれたのは、間違いなくどらちゃんさんと、どらちゃんさんのロードスターでした。

本当にありがとうございました。

またいつか走り出せる日まで、御家族とお幸せに!
2010/10/30 22:44:09
初代ロードスターか~



発売当初のバックオーダーで何ヶ月も納車待ちして手に入れた、私が初めて新車で買ったクルマでした。
ヒラリヒラリと軽快に走るクルマだったなあ~

思い出に残るクルマです。
o(^-^)o
コメントへの返答
2010/10/31 09:31:49
あれま、中佐さんもNAに乗っておられたんですか!?

こんなにも楽しいクルマが新車で買えた時代があったなんて……うらやましい限りでございます。

絶対的な速さは無いかもしれないけれども、超軽量で小回りの利くライトウェイトオープンスポーツ……どこかに安く転がってないですかねぇ?

……あ、ビートなんてのもありますね(笑)
2010/10/31 00:25:03
うんうん
うんうんッ!


もぉボロボロ(涙)
コメントへの返答
2010/10/31 09:37:08
例えそれがどんな形であれ。

やはり、長年連れ添った愛車との別れというのは寂しいものです……

鈴さんも、色々とあって大変なご様子ですが、是非とも深雪さんを大事にし続けてあげて下さいな!
2010/10/31 02:56:20
NAもSWもマツダやトヨタでなければ成し得なかったであろうパッケージなのでどこか似通う部分があるのかもしれないですね。
一時的とは言え、お別れは寂しいでしょうが、楽しみな約束が出来ましたね。



>ライン
パイロンジムカーナ、ラインの勉強にはオススメですよ (ボソ)
コメントへの返答
2010/10/31 09:43:57
180SXにR32フェアレディZ、R32スカイラインGT-R。

それにSW20にユーノスロードスター……本当に平成元年は、個性的なクルマが生まれた記念すべき年でしたね~。翌年発売のNSXが発表されたのも、元年でした。

そんな中でも、軽くて小回りが利くライトウェイトと言ったら、SWとNAだけで、今では最早存在しない、傑作のスポーツカーですね!

また、共に走れる日が楽しみでございます。

※いやもう、安全の為にも、ジムカ、サーキットは真剣に考え始めたですよ……あぁでもお金がorz

2010/10/31 11:15:03
ロードスターは同い年であります(笑)

NAとNCは試乗しましたが「人馬一体」という言葉は嘘偽りはありませんでした…

NC欲しいな…
コメントへの返答
2010/10/31 16:42:52
あ~。そう言われてみれば同い年ですね(笑)

あの頃は、ホント色んな魅力的なクルマがありました……

ロードスターなら、個人的には、1.5リッターのエンジンを搭載し、車両重量1tを割り込むと言う次期=ND(?)も楽しみですね~!

でも、ホンダならアレがあるではないですか。VTEC搭載のピュアオープンスポーツが……!(笑)
2010/10/31 17:35:17
すごく感動する日記ですね(T-T)
俺も前、壱四前期乗っててそんな感じで事故ったんで霧島さんとフラッシュバックして泣きそうになりました(;o;)

俺も新しい相棒、エムツーで頑張ります!!
コメントへの返答
2010/10/31 18:32:43
やっぱり皆さん、一台は愛車を失った経験がおありなんですね……

MR2は、特にⅠ型はなかなかに手強い相棒かもしれませんが、これを乗りこなすことが出来れば、間違いなく超一流のMR2&スポーツカー乗りですよ!

是非とも頑張って下さい!
現在価格を調べてみる

おすすめアイテム

 
 

プロフィール

「MBSで放送されているLEADERS。トヨタ自動車の黎明期を描くドラマですが……やはり自動車はロマンですね……」
何シテル?   03/20 19:55
こんにちは。基本的にはぐれ者です。 一般に広く受け入れられて支持を得ているようなものよりも、マイナーなものや、世の中から認められないもの、あまり人気のない...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2017/9 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

リンク・クリップ

17万kmを超えて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/04/30 22:55:21
アスク・スポーツ 
カテゴリ:チューニング&パーツショップ
2011/11/07 17:09:24
 
トヨタテクノミュージアム 
カテゴリ:トヨタ
2011/09/24 22:39:02
 

お友達

現在、基本的にお断りすることが多いです。余計なトラブルを避ける為です。他意はありません。
50 人のお友達がいます
シャオシュンシャオシュン * 悪魔のRとZ(龍剛)悪魔のRとZ(龍剛) *
たく造たく造 * 高山の(秋)山さん高山の(秋)山さん *
瓶坊瓶坊 正岡貞雄正岡貞雄

ファン

143 人のファンがいます

愛車一覧

トヨタ MR2 トヨタ MR2
〓詳細〓 ・車種:トヨタ MR2 ・型式:SW20 ・年式:平成10年5月登録 (Ⅴ型 ...
トヨタ MR2 トヨタ MR2
〓詳細〓 ・車種:トヨタ MR2 ・型式:SW20 ・年式:平成8年4月登録 (Ⅲ型) ...
その他 その他 その他 その他
弟の東京土産……って言っても、普通に奈良でも売ってる一品。 日記用の画像保管庫です。

QRコード

QRコード
このブログを携帯でご覧になれます
ヘルプ利用規約サイトマップ
©2017 Carview Corporation All Rights Reserved.