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霧島のブログ一覧

2010年05月31日 イイね!

備忘録 13 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その3 ~トヨタ・222D 第2回~

備忘録 13 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その3 ~トヨタ・222D 第2回~ 1981年。FISA(国際自動車スポーツ連盟)は、1983年よりのラリー世界選手権を『グループB』に移行することを決定した。



『連続した12ヶ月間に20台の競技用車両を含む200台を生産すれば、20台の競技用エボリューションモデルを製作出来る』というグループBのレギュレーション。表向きでは、幅広いメーカーの参戦をうながすものであったが、実際には、それまで以上に高性能なラリー専用車の製作が可能となったのである。

結果。この、グループBカテゴリーにおいて、それまでの常識では考えられなかったようなマシンが、次々に登場することになった。世界中の自動車メーカーが、WRCに送り込んだマシンたちは、この規定を最大限利用し、市販車の領域を大きく踏み越えたものであった。

もはや、既存の市販車に改造を加えた程度のマシンでは勝てない。そんな状況の中、トヨタ、日産、三菱。これらWRCに参戦していた国産のメーカーたちも、このグループBの『モンスター』たちに対抗するべく、新型車両の開発に着手する。

『セリカ・ツインカムターボ』を以ってWRCに参戦していたトヨタは、WRC制覇の為のフェイズ2として、1983年。セリカに替わるWRCマシンの開発を決定する。

その名は、コードネーム『222D』。日本発にして初のミッドシップ4WDとなるはずだった、幻のクルマであった……

※画像は、イギリスのTTE(Toyota Team Europe)にてテストが行われた、第2次試作車の8号車『222D-8』です。ブラックのカラーリングは、ヨーロッパでテストが行われた車輛であることを示しています。(※日本国内でのテスト車輛はホワイト)


~グループBと222D~

極めてレギュレーションの緩やかなグループBにおいて華々しい活躍を遂げていたマシンと言えば、大馬力のエンジンをリアミッドシップに搭載した『ルノー5ターボ』や『ランチア・ラリー037』。そして、世界初のフルタイム4WDシステムを搭載し、圧倒的なまでの走行安定性と悪路走破性を誇る『アウディ・クワトロ』であった。

そして1984年には、プジョーが、ミッドシップレイアウトと4WDシステムの二つを併せ持つ究極のマシン・『プジョー205 ターボ16E1』をツール・ド・コルスより投入。ランチアやアウディを大きく突き離す、圧倒的なまでの性能を見せつけていた。

『ミッドシップレイアウト+ハイパワーターボエンジン+フルタイム4WDシステム』。この組み合わせが、WRCの主流となり、また頂点に君臨するであろうことは、誰の目に見ても明らかであった。

そんなグループBに勝利する為、トヨタがベース車輛として選定したのは、1984年6月に発売を控えていた、日本初のミッドシップ車『MR2』であった。

元々はFF車であったAE82型カローラをベースとして製作されたAW型MR2。それに、次世代のエンジンとして開発されていた2リッター・DOHCターボエンジン『3S-GT』をミッドシップレイアウトに搭載し、同時期に開発中であったセリカGT-FOURの4WDシステムを組み合わせたマシン。それが、222Dの構想であったとされている。

このことから、『222D』は『グループB仕様 MR2』。または『グループS仕様 MR2』と呼ばれることも多い。しかしながら、222Dの開発テストに立ち会い、後にトヨタ博物館広報グループ長となる松木秀夫氏は、こう語る。

『確かに形は似ていますが、厳密に言うとMR2はベース車両ではありません。名称も別のものにする予定だったんです。結局、名付けられず、『222D』のままでしたが』

さて、これをどう解釈すべきかについては意見の割れる所であろう。世間で度々言われるように、222Dは果たして『MR2』なのであろうか。

当時の日本にはミッドシップレイアウトの前例は無かった。ならば、ミッドシップの4WD車を製作するとしても、MR2をその基幹として参考にしつつ、研究、開発が行われたであろうことは想像に難くない。

ただ、少なくとも、ミッドシップ化したカローラを、『カローラ』とは呼ばなかったように、4WD化したMR2も、『MR2』と呼ばれなかったであろうことは確かなようである。


ともあれ、車輛の開発は日本のトヨタ開発企画室を中心に、エンジンはTRD、駆動系はアイシン製機、ボディはセントラル自動車とTRD。車輛試作はTRD。そしてテストはTTEが担当することとなった。

そして1984年。WRC車輛開発に対するトヨタ社内の凄まじい逆風を受けながらも、ついに『222D』の開発はスタートした。


~『222D』。第1次試作車~

セリカが社内の激しい非難にさらされながらも確かな戦績を挙げる中、222Dの開発は進み、翌年・1985年の春には7台の第1次試作車が完成した。

※この第1次試作車については、写真資料はいくつか残っているものの、現在も実車が残されているかは不明です。ただ、2007年にイギリスで行われたグッドウッドフェスティバルに展示され、実際に走行した車輛は、この第1次試作車のようです。

エンジンの3S-GTを横置きでミッドシップレイアウトに配置し、当時開発中であったST165セリカ GT-FOURの4WDシステムを、前後逆転させて搭載した第1次試作車。このマシンのスペックの詳細は不明だが、最大馬力は500ps。最大トルクは60kg/m前後にも及んだと言う。

5月にはヨーロッパのTTEへと輸送され、同年4月にセリカを駆り、サファリラリーで優勝を飾ったユハ・カンクネンのドライブによってシェイクダウンが行われることになった。

オランダのユーロサーキットを始め、スコットランドの森林コース、ノックヒルサーキット。果ては英国陸軍の悪路試験路まで。ターマック、グラベル双方で行われた走行試験において、多くの問題が浮き彫りとなった。

特にTTEから指摘されたのは、その整備性の問題であった。ミッションケースの脱着に始まり、クラッチの交換、プラグの交換、スロットル系等々、短時間で整備をこなさなければならないラリーマシンなのにも関わらず、222Dのサービス性は、極めて悪いものであった。

そして、もう一つの問題は、駆動系の弱さであった。

222Dのあまりの高出力にアルミ製のミッションケースが保たず、用意された5セット全てがテスト中に破損。なかには30分も保たずに壊れるものもあったと言う。

また、AW型MR2とさほど変わらない、短いホイールベースにトレッドの中でエンジンを横置きにしたことにより、重量配分や操縦性などの面にも問題が発生した。

これらは一重に、それまでトヨタに存在した設計思想、構造部品等を流用した結果であるとも言えた。エンジンが縦置きでなく横置きとなったのは、セリカやMR2を参考に、そして部品を流用することによってコストダウンを図るためでもあったが、その結果、ラリーカーとしては整備性が極めて悪いという致命的な欠陥を抱えることになってしまったのである。

実験結果を受けてトヨタは、222Dのさらなるパフォーマンスの向上を図る為、エンジンを縦置きに配置した第2次試作車の開発着手を決定したのである。


……しかし。とどまる所を知らずに高出力化、高度化していくラリーカーの開発競争。その熾烈に熾烈を極める戦いの中、徐々にグループBに暗雲が立ち込め始めていた――


(その3に続くはず・・・)

参考文献:

・「Racing on」2004年8月号/ニューズ出版
・「Racing on WRC 2001 VOL.3」/ニューズ出版

・「トヨタテクニカルレビュー」Vol.47/オーム社
・「ベストカー」号数不明(グループS仕様AWとMID4の記事について)/三推社

・「J's ネオ・ヒストリックArchives『TOYOTA MR2&MR-S』」/ネコ・パブリッシング

・「ハイパーレブ Vol.21 トヨタMR2」/ニューズ出版
・「ハイパーレブ Vol.50 トヨタMR2 No.2」/ニューズ出版


参考サイト:

・「ウィキペディア」
http://ja.wikipedia.org/wiki/

・「TOYOTA MR2 CLUB JAPAN」
http://homepage3.nifty.com/midship/

・「MR2ちゃんねる」
http://mr2.jp/

・「ダイエーモータース」
http://www.daie-motors.com/


その他。MR2の歴史に関連する霧島のブログ:

備忘録 01 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その1
備忘録 02 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その2
備忘録 03 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その3
備忘録 04 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その4(最終回)

備忘録 05 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その1
備忘録 06 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その2
備忘録 07 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その3
備忘録 08 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その4
備忘録 09 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その5
備忘録 10 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その6(最終回)

備忘録 11 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その1 ~はじめに~
備忘録 12 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その2 ~トヨタ・222D 第1回~

おめでとう! MR2(SW20)発売20周年!!

2010年05月30日 イイね!

グッバイ、大阪

グッバイ、大阪昨日、5月の17日より10日間に渡って大阪で行われていた研修が無事に終了致しました。

霧島、大阪にも不思議と縁が全く無いものでして、仕事で大阪なんてのも初めてでした。

研修初日。大阪は長掘橋で電車を降りて地上に出た瞬間、思いましたね……。やっぱり、大阪は空気が違うな、と。

今まで、奈良や京都ならば散々通ったことはあるのですが、やはりその二つとは全然違う。スーツ姿のビジネスマン達が、高層のオフィスビル街を慌ただしく行き来する光景。正直、霧島にとっては異様な光景ですよ。

奈良なんて特に、景観条例で建造物の高さ制限がかかっている為、大阪みたいにビル群が居並んでいる光景だけで、不思議に映るもんです。お昼時には、そこかしこで、弁当を売ってたりするし、定食屋も人で溢れかえっている。奈良や京都ではまず、お目にかからない風景です。


大阪と言ったら、日本橋に遊びに行くぐらいでしか訪れなかったので、こうして改めて来てみると、やはり大阪は『商業都市』なのだと、『仕事の街』なのだと、思い知らされましたね……

今まで田舎に引き籠っていた霧島にとってすれば、もの凄いカルチャーショックです。皆、よくあんな所で働くもんだと、尊敬の念すら抱きますよ。正直、何か知らんがちょっとした恐怖感というか畏怖すら感じます。


しかし、奈良から大阪まで。鮨詰めの電車に乗って、焼き肉の匂い漂う鶴橋のガード下を歩き、蒸し暑い大阪市営地下鉄に乗り換える。そして夜遅くまでオフィスビルに缶詰にされた後は、またその逆の道順で奈良まで帰る。そんな生活も終わりだと思うと、寂寥感もありますね……

まぁでも。色々と良い経験になりましたよ。大阪府警で、最前線で活動しておられた、警察OBの方やら、消防のOBの人やら、各ジャンルでのプロフェッショナルの方々やら色々とあること無いこと聞きましたし、今まで、名前は聞けど、行ったことの無かった場所にも行けました。

長年、関西に住んでおりながら、今まで一度も行ったことの無かった道頓堀。戎橋。心斎橋……。8年ぶりに訪れた阿倍野橋と天王寺……。修了試験を途中退出して、日本橋まで歩いて往復したのはさすがにキツかったなぁ(笑)


大学受験で大阪の大学受けて、ボッコンボッコン落ちまくって以来、大阪もまたトラウマな街だったのですが、やっぱり大阪は面白い街ですね! 決して綺麗な街では無くて、ゴミゴミした所だけど、それが、イイ……。


昔、『アベノ橋魔法☆商店街』というアニメがありまして。それのラジオで『ラジオアベノ橋魔法☆商店街』というのがラジオ大阪で放送されておりました。それを当時学生だった霧島、いつも聴いていましたし、生駒山上遊園地で行われた公開録音に行ったりもしておりました。

それのテーマソング(?)で、サエキトモさんと松岡由貴さんが歌う『ME-CHA OSAKA』という歌がありました。

ようつべやらニコ動で探したのですけど、残念ながら見つからんかったのですが、こんな歌詞でしたよ。


Do you like Osaka?

メチャメチャ楽しい街で

腹の底から笑おう――



一時、ラジオ大阪のジングルとしても使われてましたね。浪人時代の頃は、トラウマソング以外のなにもんでもなかったですけど、今なら普通に聞くことが出来ますわwww

【ドラマCD】アベノ橋ドラマティック☆商店街一丁目~その4~

↑のラジオドラマ。リアルタイムで聞いてたなぁ……。清水愛さんの『ラブラブ~♪』がえらく物議を醸しましたりも致しました。8分27秒あたりからが、『ME-CHA OSAKA』ですね……懐かし過ぎです(笑)


さて、6月より京都にて勤務。6月も忙しくなりそう……かな!?

Posted at 2010/05/30 20:11:22 | コメント(5) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2010年05月28日 イイね!

妄想の 逝きつく先は 同人誌

妄想の 逝きつく先は 同人誌てなワケで、一昨日かな? 久しぶりに日本橋へ行ってきました。

たぶん日本橋へ行ったのは、昨年の秋ぐらいに、東方紅楼夢のカタログ買いに行った時以来じゃなかろうか?


次に勤めることになった職場の研修が、ちょうど堺筋本町の近くで行われておりまして。日本橋のメインストリートと言えば、(一応は)堺筋なんで、そのまま南に下ったら、普通に日本橋に着くのですよ!

しかし、研修が終わる時間が遅いもので、目のすぐ前にヘヴンがあるのに、満員電車に詰め込まれて奈良へと移送される毎日でございますorz

そんな中、次の日は久しぶりにお休みなので、日本橋へ突撃して参りました!


千日前のあたりから、トボトボと歩いて南下して、日本橋へ。途中、いわゆる『道頓堀』って、生まれて初めて見たと言う……。みんな、よく、あんな所に飛び込むもんだよ……


昔、1314khzのラジオ大阪で放送されてた『宮村優子・愛河里花子。ゆる蔵、うれしいね。』あってですね。その中で、道頓堀へ飛び込んだ時の話が紹介されてました。

うろ覚えなのですけど、

『飛び込んだ瞬間、川底のヘドロが舞い上がり、全身、ヘドロ混じりの水を飲んでしまった。岸に上がると、あまりの汚さ&臭さに周りがドン引き。もちろん、バスやタクシーは乗車拒否。身体を洗おうにも、周囲の戦闘には『道頓堀へ飛び込んだ人、お断り』の貼り紙が……。しょうがないからトボトボ家まで歩いて帰ったのだが、その後当分、酷い腹痛と下痢に悩まされた』

とか、要約するとこんな感じだったかね?

『ゆる蔵』懐かしいなぁ……。あの番組で、ショートカットの頃の能登麻美子さんやら千葉紗子さんがアシスタントされてまして。

能登さんは、ゆる蔵発の映画『EAT&RUN』にて、ミニスカポリスのコスを披露してくれましたね~(笑)

千葉さんは、毎年、奈良の生駒山上遊園地で行われていた、OBCの年越しイベントにも来られました。あの時の千葉さんは……美しかった……!

『ヒートガイジェイ』のEDである『ひかり』……。あの光景は、まさに幻想的だった……! あれで霧島、千葉紗子さんのファンになりましたねぇ……(遠い目)

野川さくらさんと、『天使のしっぽ』のOPをデュエットした時の、千葉さんのあの振り付け……ホント可愛かったなぁ……うん? ドクロちゃん? そんなモノは存在しない。断じて!!(爆)

あぁ、話が脱線してる……。その5年後には、霧島がその遊園地でバイトすることになったり、色々話もあるんですけど、それはまた別の話。


ちなみに日本橋。到着したのが夜の7時だったので、『とらのあな』『メロンブックス』『K-BOOKS』『アニメイト』しか回りませんでした。ちなみに戦利品は画像の通りでございます……うん、アレなやつばっかですね。何が目的で行ったのか、バレバレでございます(汗)

まぁ、一応順番に……

・『東方落描帖8』

商業での活動もある、鍋島テツヒロ氏のイラスト集。

前回の東方紅楼夢で、『6』は買ったのですけど、それ以降、全然買ってなかったのですよ。メロンブックスにて、たまたま見つけてゲット。

なお、ジト目のアリス&『にゃりす』なアリスを描かせたら、鍋島センセイの右に出る絵師さんは居ないのぜ!


・『けいおん! GEON!』

主に、18歳未満お断りな雑誌で活動されている、『たかねの はな』センセイの同人なのぜ……

一時、どこぞで話題になった、デビちゃん本ですよ。あ、これは全年齢ですよ(汗)

ネットで見かけてから、その辺でめっけたら読んでみるかと思って日本橋行ったら、やっぱりあったしwww。今回の主目的は、コレでした、サーセンwww


・『デビちゃんもけいおんやろうぜ!』

猫間ことみつ氏の同人誌。

たまたま傍に並んでたから、買ってみた。安かったし。

結構、絵柄は良かったなぁ。是非、続き書いて下さい!


・『ムダヅモ無き改革』④

伝説の(?)漫画家、大和田秀樹先生が、『近代麻雀』で連載してるコミック。

大和田センセイと言えば、『大魔法峠』とか『ガンダムさん』とかばっかり言われるけど、霧島的には断然『警死庁24時』なのだぜ!

『ムダヅモ』の4巻。全然発売してるの知らなかった……。

3巻では、オットー=スコルツェニー・ハンス=ルーデルのコンビが、ブッシュ親子コンビを、燕返しでハコらせ、さらに、そこにアドルフ=ヒトラーが登場。それを第265代ローマ教皇ベネディクト16世が迎え撃つ、という所で終わってましたね~。

『気を付けな、ナチのツバメはジェットで飛ぶぜ……!』

スコルツェニーの最期のセリフはカッコ良すぎたぜぃ……

しかし、この4巻。ゲッベルスの孫であるイゾルデが可愛いと思ったのは霧島だけではあるまい。

『世界は総統閣下(マインフューラー)にひれ伏すのよ……!』

みたいな(爆)


とりあえず、収穫はこんなもんかね……しかし同人誌は高い……

他にも、『ALICE MUSIC』さんが例大祭で出した新譜とか、『難波ビバレッジ』さんのイラスト集とか、色んなサークルさんの同人誌、同人CDも欲しかったのだが、見つからなかったのぜorz


しかしですよ。同人誌コーナーとか行ったら、今、東方の同人コーナーとかスゴイことになってるのですよ……。それで、本棚に面陳されてる同人誌の数々をざっと見て、見覚えのある絵柄&イラストが、何個か見つかるのですよ……

あぁ、堕ちたなぁww
Posted at 2010/05/28 20:28:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | ヲタク | 日記
2010年05月26日 イイね!

『破』を見たのだが……

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が遂に発売されましたね。

昔、霧島。エヴァがめっちゃ好きだったんですよ。中学時代、同学年の中では自他ともに認めるエヴァマニアとして広く名を知ろしめていましたし、中学の卒論でも「エヴァ」について書いて、優秀作に選ばれて、それが冊子に掲載されて、近隣の進学塾やらに配られたこともございます。

また、エヴァの番外編で、『鋼鉄のガールフレンド』というのがあってですね。それに、霧島マナというオリジナルキャラクターが登場してまして……(ゲフンゲフン


まぁ少なくとも、今の霧島の根本と本質を構築する力場となったのは、間違いなく『新世紀エヴァンゲリオン』だったワケです。


で、今回の新劇場版、『破』。

劇場公開時は全く観なかったのですが、周りが凄い凄いと散々囃したてているものだから、さぞかし面白いのだろうと期待していたのですよ。

ブルーレイで予約してたので、引き取りに行って来て、観終わりました。

結果。

……あれが全く面白いと思えなかった自分の頭は、たぶんどうかしているのだろうorz


『序』を見た時も思ったのですが、今回の新劇場版。映像表現はもの凄いんですよ。クオリティも高いし、表現方法も凝りに凝りまくってる。

……でも、なんかそれだけなんだよなぁ。ストーリーとか展開も、斬新で、常に視聴者の期待を裏切っているはずなのに、総合的に観て、面白いと感じない……自分でも不思議なぐらいです。


霧島、エヴァは好きでしたが、テレビ版は決して完成度の高いアニメだったとは思ってないです。

展開のテンポも悪かったと思いますし。全体的に詰め込み過ぎて、展開が慌ただしく、『余韻』に浸る『間』が無かったんですよね……。『エヴァ』は30分2クールの枠に収めるには壮大すぎる話だと、そう思ってましたし、一話の時間をあと3分でいいから尺を延ばしてリメイクして欲しいと思ってました。


でも、テレビ版の時は、多少、映像表現が拙くても、展開が粗雑でも、前衛的な面白さ。アナログ的な面白さ。泥臭い面白さがあって、ものすごい『味』があったんですよね……


それが今回、新劇場版として、デジタル技術を駆使して再構築した結果。映像表現ばっかり凄くて、なんか『味』が無いなぁ……と。

完成し過ぎてて面白くない、と言えばいいのかな?

確かに完成されたモノと言うのは、完璧で、美麗で、壮麗で、洗練されていて素晴らしいものです。

しかし、未完成なモノと言うのにも、粗雑で、泥臭くて、無骨で……。とても人間味がある、と。そう思うのです……。

前例の無い領域へと踏み込んで行くことへの緊張感と焦燥感。見え隠れする、苦悩と葛藤。逡巡と戸惑い。必死に試行錯誤を繰り返しに繰り返した痕跡と雰囲気とが醸し出す、血の滲むような苦労と、汗の匂い……。


自動車に例えるなら、何千万もするような超高級、超高性能。非常に美しいラインによって構成された、セレブリティ溢れるスーパーカーよりも、泥と埃に塗れ、多くの人々の血と汗と涙と。感動と歓喜と、そして悲哀と情熱とが見え隠れする、無骨なラリーカー。

現代の電子技術や流体力学を始めとした、最新のテクノロジーを惜しみなく投入して企画、製作された21世紀の自動車たちよりも、決して性能は高いとは言えないが、多くの技術者たちが、手本も実験データも無い中、試行錯誤を繰り返し、経験と勘によって作り上げられた、昭和の自動車たち。


前者よりも、後者の方に惹かれてしまうのは、霧島だけなのだろうか……?


別に新劇場版を悪く言うつもりは毛頭ないし、あれはあれで良い出来だと思う。でも、なんか新劇場版は、『ソツが無くて』『小慣れた』感じがして、『味がない』ように感じるのですよ……。エクスクルーシヴ。つまり、高級で完成度が高い、しかしながら、排他的な感じがする、とでも言いましょうか……


商業主義の思惑に問われ、鍛練に鍛練を重ねられ、完璧なまでに洗練され、完成されてしまった芸術品よりも、粗雑で、荒々しく、決して美しいとは言えず、完成からは程遠くとも、若々しさと瑞々しさ、そして何より情熱に溢れる同人誌の方にこそ、面白さを感じてしまうのは、霧島だけなのだろうか……!?


まぁ、それと似たような理由から、結果、霧島は、テレビ版や、旧劇場版のシリーズの方にこそ、『エヴァ』の魅力を感じてしまうのです。


……いや。あぁ、そうか、分かった。霧島、新劇場版が面白くないんじゃないんだ。

ただ、真新しいモノを見たら、それまでの事物なんて、まるで無かったかのように完全に忘れ去って、新しいモノを、ただひたすらに有り難がり、崇めたて祀り、盲目的に熱狂してしまっている『空気』が、とてつもなく胡散臭く感じているんだな……

……こういう、水をかけるようなことを一々言うから、霧島ははぐれ者なんだろうな。
Posted at 2010/05/26 16:34:57 | コメント(7) | トラックバック(0) | ヲタク | 日記
2010年05月25日 イイね!

MR2&MR-S CMとCMソング

いい加減、『222D』に関しての文章もまとめんといかんというのに、全然筆が進まない今日この頃。

とか言いながら、昨日は昨日で、筋肉痛の身体にムチ打って、日本橋で同人誌を漁ってたりwww

前々から集めていた、MR2とMR-Sのコマーシャルに関する資料が、ある程度揃いましたので、今回は、CMについてまとめてみようかと。



●MR2 (AW10/11前期型)のコマーシャル その1


曲名:『LE TRAIN DE PARIS』
日本語曲名:『パリ・エキスプレス』
アーティスト:SAPHO (サッフォー)

『背中には、ふたりを酔わせるハートがある』

そんなキャッチコピーを掲げ、日本発のミッドシップ車として、衝撃的なデビューを果たした初代MR2。
このCMを観た、当時の若者たちの興奮と感動は如何様なものだったのだろうか……!?

フランスの歌手であるサッフォーの歌う『ダンディンダンダンダンディディダン?♪』というフレーズが印象的なCMソング。
1985年に発売されたアルバム、『PASSIONS,PASSONS』に収録されている。もちろん、年代的にCDではなくLPである。

→YouTubeより、『LE TRAIN DE PARIS』のフルサイズ←

また、『PASSIONS,PASSONS』は、CD版も存在しますが、20000円ぐらいします。海外のアマゾンなら、45ドル程だったかと。

↓『PASSIONS,PASSONS』(CD版)↓


↓ちなみにコレが、日本で発売されたLPです。↓




欲しいんですけど、家にレコードプレーヤーが無いもので……。画像しか持ってません(汗)。ていうかLPって何ですか?レコードのことで合ってるんですか? と、霧島。そういう世代の人間で御座います……(爆)


●MR2 (AW10/11・前期型)のコマーシャル その2



●MR2 (AW10/11・前期型)のコマーシャル その3



曲名:『GLOBO NIGHT』
日本語曲名:『コッチキテTONIGHT』
アーティスト:SAPHO (サッフォー)

『ふたりは一つのことに夢中になっていた』
『太陽はふたりの背中に隠れていた』

この曲も、1985年に発売されたアルバム、『PASSIONS,PASSONS』収録されている曲である。
歌詞に一部日本語が混じっているという噂があるが、真偽は不明。

↓そしてコレが、日本で発売されたLPです。↓


なお、その2、その3のCMを、後期型のCMと言う者も居るが、ムーンルーフ仕様であることや、リップスポイラーの形状から、前期型のCMである。

ちなみに後期型MR2のキャッチコピーには

『THE POWERED MIDSHIP WITH SUPER CHARGER』
『ふたりは地球の頂上を走りぬける。』

なんてのがありました。CMが存在したのかは存じませぬ。

ちなみに、『その3』で、MR2の後に出て来るカローラのコマーシャル。あれのFRモデルが、いわゆる『ハチロク』ですね。


●MR2 (AW10/11前期型)のコマーシャル 海外版。


『トゥオ~ヨタッ♪』

正式な販売台数が掲載されている資料が行方不明なのですが、AW型は、日本国内では4万台以上。海外では6万台以上が売れました。
おそらく、この記録だけでも、アメリカで半年早く発売されたMR車であるポンティアック・フィエロの販売台数を超えていますし、AW型だけでも、おそらくMR2は世界で最も売れたミッドシップ車であるはずです。

ちなみにAW。米国ではオーナーさんの50%が。英国では60%が女性の方でした。


●MR2 (SW20型)のコマーシャル


曲名:『FAIT ACCOMPLI』
アーティスト:高橋幸宏 (たかはし ゆきひろ)

華麗にスピンターンを決めるSW20型が印象的なCM。15秒バージョンも存在します。

『フェイト・アカンプリ』とは『既成事実』の意。1990年に発売されたアルバム『BROADCAST FROM HEAVEN』に収録されている。

↓『BROADCAST FROM HEAVEN』/高橋幸宏↓



SW20が登場した際、『ニューMR2エキサイティング・フェスティバル』が全国で開催され、この曲は、そのキャンペーン・テーマソングでもありました。

↓『ニューMR2エキサイティング・フェスティバル』キャンペーンソングCD↓



上のCDは非売品の物らしいです。どういった経路で世に出回っているのかは不明です。たまにヤフオクで出ています。
このCDには、『FAIT ACCOMPLI』のほか、『EROTIC』という曲が収録されています。

なお、背景に写っているのは、昔、少年画報社から刊行されていた『ブルヴァール』というコミックです。19歳の女の子がⅠ型のSW20・G-Limited Tバールーフ仕様を乗り回すお話で、全5巻ありますが、古本屋巡っても、なかなか見つからない希少品です。


また、この曲は、トヨタビデオカタログ・MR2にも使用されています。

●トヨタ ビデオカタログ 『NEW MR2 接近』


あくまでも『スポーティカー』であったAWからの脱却し、『日本一加速力のあるスポーツカー』を目指して開発されたSW20。
その背中に搭載された心臓『3S-GTE』は、当時、2リッターのエンジンとして世界最強の出力を誇り、また、SW20自体も、クラス最速のスポーツカーとなりました。

このPVや、上のCMに登場する白いトレーラー。これも実際に存在した物で、合計3台のトレーラーが、『Midship Express JAPAN TOUR』と題して、ガラスケース張りのコンテナに真紅のSW20を載せ、全国のトヨタオートとビスタ店(共に現在のネッツ店)を回ったそうです。

このビデオ……マジで欲しいんですけど……。誰かネッツにお勤めの方、お店に残ってません~? 残ってたら売って下さい(爆)

このSW20もまた、結局は『スポーツカー』とトヨタが呼称することは無かったものの、『新たなトヨタの挑戦』として、トヨタが唯一スポーツカーと呼んだ『A80型スープラ』や、国産最強のスーパーカー『レクサスLFA』と言った、『トヨタ・スポーツカー』へと繋がって行くのである……


●MR-S (ZZW30型)のコマーシャル


曲名:『BAILAMOS』
アーティスト:ENRIQUE IGLESIAS (エンリケ=イグレシアス)

『オープン・ド・ライブ』

真紅のドレスを身に纏い、フラメンコを踊る女性たちと共に描かれる、MR-SのCM。
歌は、スペイン出身、アメリカ在住の歌手エンリケ・イグレシアスが歌う『バイラモス』。

『バイラモス』とはスペイン語で『踊ろうよ!』の意。日本では、西城秀樹のカバーの方が有名かも知れませんが、オリジナルはこちらです。

→YouTubeより『BAILAMOS』のフルサイズ←

↓これが、『BAILAMOS』のシングルCDです↓



SW20から一転、オープンモデルとなったMR-S。最大のライバルと言われたホンダ・CR-Xが、バラード、サイバー、そしてデルソルへと姿を変えたように、MR-Sもまた、同じ道を辿りました。

賛否両論色々ありますが、霧島の中でMR-Sは、トヨタが昭和に提唱した『Midship Runabout』、つまり、『パワーに頼らず、軽くて小回りが利いてキビキビ走る小型のミッドシップ』。それによる『Fun to Drive』の体現というコンセプトの一つの形であり、MR-Sもまた、間違いなくMR2シリーズの一台であると考えています。

現にMR-S。海外では『MR2 Spyder』という名称で販売されました。国によって違ったかもしれんが、もう、調べ直す気が起きぬorz

……ボクスターって言った奴、ちょっと表出ろwww

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……まぁ、MR2とMR-SのCM。たぶん、これで全て網羅したと思うんですが……。他にあったら誰か教えてやって下さい。

サッフォーや高橋幸宏、西城秀樹、エンリケなど、各アーティストに関しては、ヤフーでググると良いかと思います。


他には、自動車買取の『ガリバー』のCMにて、MR-Sと、MRスパイダーが登場したCMがそれぞれ存在してました。

MR-Sが登場してたバージョンは、昔YouTubeにあったのですが、今は削除されてますね。
MRスパイダーが登場したCMに関しては、こちらをご覧あれ。↓

・OPENCAR ARMY オープンカー軍団のWEBサイト
http://www.mrspider.net/wanted.html


とりあえず、こんなもんかな?


〓〓〓その他。MR2の歴史に関連する霧島のブログ〓〓〓

備忘録 01 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その1
備忘録 02 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その2
備忘録 03 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その3
備忘録 04 「SV-3」 ~トヨタ・プロトタイプMR2開発秘話~ その4(最終回)

備忘録 05 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その1
備忘録 06 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その2
備忘録 07 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その3
備忘録 08 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その4
備忘録 09 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その5
備忘録 10 「SW20」 ~2代目MR2の登場~ その6(最終回)

備忘録 11 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その1 ~はじめに~
備忘録 12 「幻の日本発・ミッドシップ4WD」 その2 ~222D 第1回~

おめでとう! MR2(SW20)発売20周年!!


参考までにどづぞ


Posted at 2010/05/25 17:42:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | MR2 | 日記

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「SW20、走行距離25万kmに到達。」
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