古いセリカが2台並んだだけの普通な光景。【写真】
でもよく見りゃ…車体色は違いますが、まるで真ん中に鏡が置いてあるかのように見えませんか?
ワイパーの向きやハンドルの位置など、見事に“逆”になるこのクルマ…そう、正真正銘の“北米向け左ハンドル仕様”のRA29なんです
本日は、わざわざ片道5時間弱かけて遠くから“あのお方”が尋ねてきて下さったんです。
NH誌やOT誌ではよく拝見してたこのクルマ、こうして目の当たりにしたのはもちろん今日が初めて。
そこで嘗め回すように隅々まで覗き込んでは、日本仕様と北米仕様の違いをじっくりとチェックしてみました 。
エンジンは2.2リッターのSOHC“20R型”で、もちろん日本には無い仕様、ハンドルやワイパー、計器類のレイアウトはもちろん逆…なんてレベルは“超初級編”です。
内装を見りゃ、グローブボックスには鍵穴が付き、天井の模様はいたってシンプル、しかもチケットホルダーは付いてません。
またリヤラゲージのパーセルカバーの留め金がスナップではなく、レバーのように捻るタイプのため、リヤハッチの内張りを留めるビスの位置が違っていたり、ステアリングポストの下側にあるヒューズボックス周囲はすべてカバーで覆われています。
しかし最大の違いは…シートベルトの構造。
日本仕様は一方が天井に固定され、腰のバックルを経由して下側はサイドシル内部に埋め込まれたリトラクタにより巻き取られる構造。それゆえ装着時は下から引き出して固定することになり、よって上半身は身動き取れないという、実に不便な仕様になってます。
対する北米仕様はというと、ベルトの両端がそれぞれに床部分に別々に設置されたリトラクタから出ており、一方は肩部分にぶら下がったワッカを通して腰のバックルを経由し、再び床に戻るという構造。つまり、今の普通のクルマと同様に、ベルトを肩から引っ張って装着できる為、上半身が自由に動けるんです。
エンジンルームでは、ボンネットキャッチの形状がスプリングを含めて正反対、ヒーターコックバルブもこれまた見事に形状が正反対、ボンネットを開いた状態で固定するフードサポートも日本仕様とは逆の位置に付いてる…等々、ほんと見てて飽きません !
しかし…それぞれのクルマを見比べちゃ大笑いしてるオッサン2人。
傍から見りゃ、なんとも変でしょうが…良いんです、幸せですから(笑)
Posted at 2011/04/09 19:58:04 | |
トラックバック(0) |
セリカな人たち | 日記