今回は対にした作品のため、2枚アップです。
前々回の作品でチンクのサイドビューが好きだと書きましたが、それはこの造形の味わい深さ故です。「面で魅せる」この一言に尽きます。
でも、ショルダーラインの端末処理は前後とも苦労しただろうなぁと思います。このクラスのクルマとしては彫りの深いショルダーライン下のS字断面は前はフードの見切りラインに切り替わり、後ろはテールゲートの谷折れ断面に繋がるように変化させる必要があります。
これは言うほど簡単ではなく、面をボカすのがとても大変だったはずです。特に後ろはリアコンビの真上付近にあたるコーナー部分で急速にS字から谷折れに変化させねばならず、厳密な目で見るとラインの高さが一致せず辻褄が合っていないところからもその苦労がうかがえるのですが、一般的な目で見てそれが気にならないフィニッシュレベルになっているのはさすがだと思います。
Posted at 2012/07/21 06:21:23 |
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FIAT500(作品集) | 日記