風の別れ

　昨日は職場の送別会でした。やっぱり別れは寂しいものです。一次会二次会はそれなりにおつきあいしていましたが、わいわい騒ぐ気分ではありませんでした。
　二次会の途中で抜け出して一人で夜の街を歩きました。夜桜を見ても切なくなるだけでした。「サヨナラダケガ人生ダ」と言う文句が浮かんできて、涙が出ました。まっすぐ家に帰るはずでしたが「居酒屋　小町」で一人さびしく呑んでいました。


　マスターが「風の森」（油長酒造）を出してくれました。美味しく呑んでいたら「風の別れ」（作詞：杉田 一郎　作曲：加川 良）という歌が思い出されました。

　１９７５（昭和５０）年に発売された加川良と東京キッドブラザーズの「十月は黄昏の国」というアルバムに収録されています。学生時代から別れの時に口ずさんできた歌です。泣ける歌です。
　今宵はもう寝てしまおうと思った時に「ツゥさん」という声がしました。ふり向くとそこにはお別れをしてきたばかりのあなたがいました。「黙って帰るなんて」と言いながら抱きついてきました。
　　悲しまないで人は誰も
　　別れた人のどこかに
　　愛を愛を置き忘れている