「毒舌日本史 今東光 著 文春文庫」を読了しました。
今東光なんて誰も知らないでしょうね。1898(明治31)年に生まれて、1977(昭和52)年に亡くなっています。新感覚派作家として文壇に登場しています。新感覚って知っていますか?横光利一、川端康成、中河与一、片岡鉄兵といった作家を指します。ノーベル文学賞を受賞した川端康成が一番有名でしょうか。それにしても大正時代のことです。また谷崎潤一郎の私設秘書を務めていたそうです。芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外とも会ったことがあるそうです。驚きですね。
私が今東光を知ったのは彼の晩年です。彼の作品は読んだ記憶はないのですが直木賞作家として名前は知っていました。また僧侶として、参議院議員として活動していました。放言の多いなまぐさ坊主という印象でした。また週刊プレイボーイの人生相談「極道辻説法」を何回か読んだ記憶があります。
「毒舌日本史」は1972(昭和47)年に発刊されています。学生時代に作品名は知っていたのですが、今回やっとのことで読み終えました。東光さんは大学には行っていません。多くの事を独学で学んでいます。とはいっても天台の大僧正であり、中尊寺の貫主にもなった人ですからその辺の大学教授など足下にも及ばない知識人です。特に感銘を受けたのは南北朝時代のとらえ方です。足利尊氏のライバルなのですが、楠木正成という人物が好きになりました。もちろん正史として認められていない内容も多いと思います。すぐに話が脱線して下ネタになったりします。そんな私は東光和尚の史観を私は指示します。
昨日と今日はセンター試験でした。受験生はいよいよ大学受験も本番ですね。私も一生勉強のつもりで読書をしようと思います。
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2018/01/14 18:12:32