2015年8月26日(水) 18:30~
May'n 10th Anniversary Special Concert at Budokan
「POWERS OF VOICE」
2005年6月1日、15歳の時に本名の「中林芽依」でデビューしてから今年で10周年を迎えた「May'n部長」のスペシャルライブに参戦することが出来ました。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この10周年の日に向けて行われていたアコースティック・ライブ・ツアー「Hang jam vol.2」が始まって直後、長年患ってきた「両側声帯ポリープ」が悪化して全ての活動を中止していたMay'n部長です。
子供の頃から歌うことが大好きで、今や1年中ライブで世界を駆けまわっております。ライブ(ライ部)が大好き、ファン(部員)が大好きで何よりも大切にしている部長にとって、どれだけ辛かったことでしょう。。
7月末に全国6ヶ所の大型ビジョンで
復活緊急生出演 をし、元気な姿を見せてくれましたが、部長にとってこのスペシャル・ライブは10周年という以上に特別な意味のある復活ライ部。そして私にとっても色々な意味で原点に立ち返る特別な日になりました。
という訳で、そんな想いを書き綴ってみたいと思います。
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スペシャル・ライブと同日、10周年を記念してベスト・アルバム『POWERS OF VOICE』が発売されました。ライブと同タイトルですが、「声」の持つ「力」を信じて活動してきた部長らしいですね。
VIDEO
若くしてデビューした時は憧れの安室奈美恵さんのような難しくてカッコイイ曲を歌っておりました。その曲は「May'n ver.」としてベストアルバムに収録されております。
今聴いてもなかなかの実力だと思いますが、さすがに行き詰まり悩んでいた時代、「マクロスF」の歌姫として河森正治監督、菅野よう子さんに見いだされて現在のMay'nに改名、「シェリル・ノーム」歌パートとして脚光を浴びるようになりました。
当時の私は仕事が忙しく、とある理由もあってアニメから遠ざかっていた時期でした。あるみん友さんとの出会いがキッカケで「マクロス」の新作やってるのかぁ、ちょっと観てみようかなぁ?と軽い気持ちで観た時に聴こえて来た歌声に衝撃を受けたのがMay'n部長との出会いです。
声優アーティストの場合はキャラクターが歌っているという前提で聴いてしまいますので違和感ありませんが、「歌パート」というのは歌が上手ければ良いというものではありません。「声パート」と分ける事によってイメージ通りの声優を充てることができますので、その分「声パート」と「歌パート」の間に違和感があると覚めてしまうものです。。
もちろん声優ではなく歌のプロですから歌唱力があって当然。その上で「歌うこと」で演じるその繊細な表現力はシェリルの「その時の心情」に寄り添って歌っているからこそ伝わってくる感動なのだと思います。
その歌唱力、表現力は菅野さんの超スパルタ教育(爆)によって目に見えて成長してきました。それはシェリルとしてだけではなく、May'nとしての楽曲にも大きく影響し、現在の礎となりました。
そんな時に開催された部長の武道館ライ部。たまたま平日休みと重なったので勢いでチケット購入。当時はライブ通いなんてしておらず、むしろライブに行った記憶なんて子供の頃に親に連れていかれた「竜童組」「海援隊」くらいしか無かったんですよねぇ。。。
あの時の感動は
こんな形 になっちゃった程でしたが、あれからライブに通うようになり、ライブレポートを書いているうちに出会った新たなみん友さんとは今でも本当に良いお付き合いをさせていただいております。
今回の10thライ部は部長キッカケでお会いするようになった友人3名と共に参戦しました。この3名、居住地が千葉、石川、岡山、そして私が神奈川と全く別の場所にも関わらず、皆さんあまりにも「あぐれっし部」ですし、何よりも同じような価値観をお持ちですので、個別には年に数回お会いしている状況ですw
本来私は仕事の都合で行かれないはずでしたが、急に休みが取れるようになりチケットを手配。全員集合は本当に久々ですが、実はこのメンバーが揃ってライ部に参戦するのは初めてなのです。以前集合した時は自分だけ仕事だったのでライ部終了後に合流してダベっていただけと。。
とにかく、平日にも関わらず集まれたのは10thを祝いたい気持ちと、部長の復活を祝いたい気持ちの表れですよね。これを行動に移せる素晴らしい仲間たちです。
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あいにくの雨の中、かつてないほどの大音響ダダ漏れリハを聴かないように別の方の武道館ライブ音源を聴きつつ物販を終えてから皆さんと集合しました。
と言っても、内容の予想は難しいものではありません。しかしリハでの部長の声からして凄いライ部になる予感が・・・
今まで部長を支えてきてくれた方々のスタンドフラワーが多数、これを見ているだけでも込み上げるものがあります。特に「中島愛」という名前を見た時には本当に色々な想いが込み上げてしまいました。。
実際、多くの関係者が見に来られていたようです。
いよいよ開場。私は遅れてチケットを取った為に2階天空席でしたが、平日ということもありステージの作りからしてそんなに遠くは感じませんでした。アリーナ中央には出島があります。取り囲むスタメン部員さんたち。
始まって解りましたが、上層に行くほど一般部員率が高く、ライ部慣れしていない方が多かったようです。自分の周囲も座ったままの方が多く、立ってペンライト振っている方も全く合っていなかったり、ただはしゃいでいるだけの方が多かったかな。
かく言う自分もペンライト振って良いライ部って久々だったので「何色だっけ?」という感じでした。確かにシェリル曲以外って明確な色ってほとんど無いよなぁ?
それでも曲は身体に沁みついています。全曲バッチリ付いて行かれますよ♪周囲なんて気にしない!むしろ先導する気持ちで!!
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逆境からの復活武道館。大切な1曲目。何だか半年前にも同じシチュエーションを経験した気がしますが(^^;
まずは10thを振り返り、過去のライブ映像が順番にディスプレイに映し出されました。もちろん、まだ終わっていない「Hang jam vol.2」はありません。
注目の1曲目。元気に帰ってきた事を伝えたい、ありのままの自分を思い切り伝えたい、ここから再び走り出したい、そんな想いを考えれば(半年前の経験から)予想通りの曲でした。
01_Ready Go!
02_ViViD
03_ユニバーサル・バニー
大好きな曲、一気に来ちゃいました。でもやはりペンライトは何色振ったら良いのか分からんかったので自分が感じたまま。『ユニバ』の途中で白にチェンジする方が居なかったのが不思議。
部長、不安から緊張していないだろうか、ちゃんと声は出るだろうか、部員を目の当たりにしたら泣き出すんじゃないだろうか・・・
そんな心配は一発で吹き飛びました!
若干の緊張はあったでしょうが、不安を感じさせないパフォーマンス、いやむしろパワーアップしていて見事でした!
てか、序盤から激し過ぎるっ!でもそれが部長!
(反面、最後まで持つだろうかという不安も・・・)
「ただいま!」という言葉にはまた歌える喜び、そしてこれだけたくさんの部員が待っていてくれたという喜びが満ち満ちており、泣いている間なんてないと言わんばかりに突き進みます。
04_DOLCE
05_ノーザンクロス
06_射手座☆午後九時Don't be late
07_pink monsoon
08_シンジテミル
『DOLCE』のイントロが流れた瞬間にタオルを手にしましたが、やはり周囲はすぐに付いて来れませんでした。みんな、もっと激しく回していいんだよ!?
『ノーザン』からの『射手座』とは、部長どんだけ「ドS」なんだww
久しぶりに跳び続けた間奏・・・ヤベ、体力落ちてるわ(^^;
そしてこれも予想していたというか聴きたかった久しぶりの『ピンモン』♪
『シンジテミル』は部長も後におっしゃってましたが、「おい、大丈夫か??」と思って聴いていましたが、いやいやとんでもなく凄かった!!鳥肌立ったどころか何か胸の中で弾けた感じ。
09_今日に恋色 - Acoustic ver.-
ここで「Hang jam vol.2」で皆に伝えたかったという曲。
自分の中では一時期迷走しそうだった部長を引き戻してくれた曲だと思っています。当日いらしていた「kz」さんによる曲をアコースティック・アレンジで。
ここで一息。
最新シングルから順に遡ってMVが流れました。
この演出ですぐに気付きました。
次の曲、もしかしたら二度と聴けないかも知れない。
やはり来て良かった。
10_Crazy Crazy Crazy - May'n ver. -
11_Sympathy - May'n ver. -
12_Fallin' in or Not - May'n ver. -
中林芽依時代のデビュー曲から3曲全てです。まさか全て歌うとは思いませんでした。もちろんライブ初披露です。部長の念願でもありました。
実はMVの演出、『Crazy Crazy Crazy』まで全て遡ったのですが、とても15才とは思えないパフォーマンスと歌声でメチャメチャカッコ良かった。
何だか今より大人っぽくてw
May'n部長のライ部ですしレーベルも違いますから今まで歌わなかったのでしょうが、あの時代があってこその10thですから。
13_Run Real Run
14_誰がために
15_HERO
16_決意の朝
17_Chase the world
18_キミシニタモウコトナカレ
後半はたたみかけるように激しい!てか最初からずっと激しい。。。
しかし本当に素晴らしいセトリだよなぁ。シングル中心かと思いきや『決意の朝』とか絶対今歌いたい曲を入れてくるし。
『Chase』はさすがに弾けましたねぇ♪
結局何色?ってハナシですが、終始「赤」が多かった気がします。さすがにこの曲は「紫」が数名居ましたが、自分はあえて「緑」も混ぜてあげました♪
19_May'n☆Space
もうすっかり忘れてましたが、ここでようやく「出島」に移動。やはりこの曲と言えばフラッグ隊ですよね。コール楽しい♪(もちろん周囲だれもやらんから独りでw)
20_ヤマイダレdarlin'
『メイ☆スペ』で終わっちゃうくらいの盛り上がりでしたが本編でこの曲まで入れてきましたね。仕切り直してアンコールで歌うと思っていました。
7月22日リリース、May'n名義では初となる菅野よう子さんによる最新11thシングル、そして河森正治さん原作の「アクエリオン」10th記念作品「アクエリオンロゴス」のOP主題歌です。
相変わらず面白く、難しい曲ですが「シェリル・ノーム」ではなく「May'n」が歌う為に作った曲。部長に対してのディレクションは「キミはこの曲をどう歌いたい?」というものだったそうです。
「キミはこの曲をどう弾きたい?」という名言がありますが、楽譜の指示通り歌って欲しいのならこんなコト言いませんよね。歌い手を信頼し、最後に曲を表現で完成させて欲しいと思うからこそ言える事だと思います。
そしてこの曲は部長が静養中にリリースされた為、もちろんこれが初披露になります。
(普通のヒトには)ノリ辛い曲ですが楽しかったw
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EN01_Phonic Nation
EN02_WE ARE
『ヤマイダレ』が来た時点でアンコールは部長作の曲であることは確定。ライ部ツアーを通して感じて来た事を曲にし、感謝の意味を込めてファイナルで歌うという流れで作られた曲たち。
もちろん皆で合唱したり、手をつないだり・・・
「出島」で部員に囲まれて歌う『うぃあ』は上から見ていて本当に感動しました。
演出的にもう本当にこれで終わりだろうと思いましたがまだ「一番大切な曲」を歌っていません。
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ステージに戻り、謝辞を述べている時に演奏されたピアノによるインターリュードはまさにその曲のコード進行でした。
もう自分の中では準備万端。ペンライト消灯。
しかし、曲名が告げられた時に周囲にどよめきが・・・・・
いや、コレ当然この曲しかないでしょう?
EN03_ダイアモンド クレバス
この曲を部長がどれほど大切に歌い続けて来たのか、部員ならば知っていると思います。かつては青のペンライトを振っていましたが、次第に消灯して聴き入るようになりました。
アリーナはごく一部を除いて全員消灯しています。1階席も半分ほど。やはり上層に行くほど青いペンライトが振られていました。。ま、別に楽しみ方は自由なので良いのですが。。
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3時間、最後まで飛ばし続けた凄いライ部でした。
決して無理している訳でもなく、本当に元気になった姿、そして更に強くなった姿を見ることが出来ました。
彼女のハイトーン・ヴォイスと表現力に惹かれて似たようなアーティストを好むようになりましたが、改めてその才能を魅せ付けられ、感服してしまいました。
「喉からCD音源」という一般的には「褒め言葉」として使われる言葉、私は大嫌いです。「一発録り」ならまだしもレコーディングなんて「良いトコ録り」ですし、歌はリリースされてから成長するもの。むしろ「これ以上成長しない」という「貶し言葉」にしか感じません。
もちろん歌い手の身体的な成長もありますが、10年も経験すれば過去の曲も様々な経験をして確実に成長しています。シェリルの曲も既にMay'nとしての表現で歌っています。もちろんシェリルへの感謝を込めて歌っていますから気にしなければ同じ歌にしか聴こえないでしょうけど。。
今まで色々な武道館の使い方を見てきましたが、演出に凝らず歌と近さに拘った、正に「大きなライブハウス」と言われる武道館でした。
だからこそMay'nという歌い手、そして歌そのものを堪能できたのだと思います。あんな凄いものを魅せ付けられてしまった関係者席の方々、きっと触発されたことでしょう。多方面でのコメントにも表れていましたが今後楽しみですね。
新曲、ベストアルバムがリリースされたばかりなので新情報はありませんでしたが、中断してしまった「Hang jam vol.2」の再開が待たれるところであります。
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もはや22時近く翌日仕事でしたが、せっかく集まったのでクルマで来ていた2名に分乗してアキバへ移動。(CR-Zも2台あれば4人移動できるのです♪)
クルマだと近いんですよねw
軽く(?)食事してから解散しました。
次に全員集まるのはいつになるか分かりませんが、個別にはまたすぐにお会いするので意外と名残惜しくなかったりww
皆さま、本当に遠路お疲れさまでした。
このパンフは本当に素晴らしい内容です。永久保存版ですね。