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フヂエンのブログ一覧

2011年09月13日 イイね!

日記

マレーシアで散々遊んで帰ったら、バチが当たって仕事量が減って暇になったら嫌だなぁ、なんて不安に思っていました。

が、まず第一にマレーシアでは散々遊ぶどころか、仕事してる状態に近くて、毎日睡眠時間が3~4時間!?で、ちっともリゾート気分になれなかった事に加えて、帰ってみるとありがたい事にお仕事が山積していて、どうにもこうにも身動きが取れない状態になっております。

お仕事あるのは非常にありがたい事ですから、忙しいとか文句は一切になしで、精一杯頑張らせてもらっております。


さて、マレーシアで自動車工場を見学したり、父の友人の青年たちと交流して感じた事を少々。


昨今、原発事故や円高等の影響で、日本企業の海外進出、いや流出による産業の空洞化の懸念が叫ばれています。
マレーシアでいろんな人と出会ってお話してみて、
「こりゃ空洞化してもしゃ~ないわ。」
というのが今の僕の考えです。

かつては、アジアと言えば発展途上国(後進国)で、教育レベルもモラルも低くて、日本の労働者とは労働の質が比較にならない、というのが一般的でした。
僕がマレーシアに住んでいた子供の頃(25年前)はそうだったかもしれません。
ですが、現在のマレーシア人の若者はFACEBOOKで世界中の人達と交流して、もちろん英語を巧みに操り、かつ中国語とマレー語も話す。
そして高度な教育も受けています。
日本のマンガも知っているし、映画もドラマも。
僕のたどたどしい英語を除けば、彼らと話してる時に、文化的に遅れた国の人と相対している感覚は有りません。
けっこう同じポイントで笑い取れるし(笑)、ipadの面白いアプリを教えあいっこしたり、なんつ~かもういろんなトコロがボーダーレス。

もちろん、彼らはマレーシアの中でもミドル~アッパーな階層の人達でしょう。みんなが皆、彼らと同レベルとは思いません。


「なんだだいたい一緒じゃん」

と感動して、でももっと異文化交流したかったのもあって少し空振り気分。


でも彼らと日本人との大きな違いは「所得」です。

例えば、日本人の20代で大卒のエンジニアなら月給25~30万くらいでしょうか。
マレーシアなら同条件で、高めの人でも5000RM(リンギット)ですから、13万円強。おおよそ半額。
もっと単純労働者になるとその落差はより大きくなります。

ASEANでも人件費の高いマレーシアでそれですから、より人件費の安い、タイやベトナムにこぞって日本企業が流れ出るのは、会社の利益を守る為には仕方ない事だと思いました。

日本は、
・人件費が高い
・労働者の権利が守られている(休みが多いとか、サービス残業NGとか)
・法人税が高い
・電気代が高い(原発事故のあおりで上昇傾向)
・放射能汚染が広がっている(のか?)
・円がチョー高い
・関税がある
・若者がゆとり

などなど、ものづくりをして海外へ販売するには2重3重の足かせをハメられてしまっていて、普通にやっていたら海外との競争力がどんどん無くなる傾向にあります。


じゃあ、どないしたらええねん?

と、最近ずっと考えています。
こんな僕ですが、日本の片隅で日本の将来を憂慮する1人の経営者ですから、自分の家族と社員、その家族を守る為、やみくもにレース馬鹿やってるワケに行きません。
経営はかなり不得意分野ですが、しゃあない、頑張って考えるのです。

で、今日付けの結論。


トドのツマリ、日本の産業の空洞化は止まりません。
低価格で高品質、そいう製品を作る役目はこれからは韓国やアジア諸国に移って行くでしょう。
中国は国のシステムが意味不明過ぎて僕には理解不能なので、今後どうなるか判りません。
でもアジア諸国は日本の技術を学び、自分たちのモノにして、安い生産コストを武器に、低価格&高品質な製品で日本の牙城を崩して行くでしょう。

なので、日本も次のステップへ進む他ありません。

パターン1)これまで通り、低価格で高品質。
日本の本社や研究施設で、製品企画、設計した製品をアジア諸国の工場で製品化する。
これは今までもよく見られたスタイルですね。
今後、これがもっと加速するだろうと思います。
すると、日本国内での求められる労働者に偏りが出るでしょうね。
製品企画、設計が出来る人は欲しい。
製造に関わる現場の人は減少傾向・・・。
ブルーとホワイトの格差が大きくなるような気がします。

パターン2)低価格を捨て、高価格、高品質。
僕はコレが行けるんじゃないかと。

かつて、どこぞの人が発言したのかは覚えていませんが、
「フェラーリなんて、トヨタが作れば、もっと高品質で300万円で作れるよ。」
って。
それはそうかもしれません。
でも、それはフェラーリじゃないんです。
フェラーリというのは、クルマの品質で勝負していません。
フェラーリというイメージ、歴史、つまるところブランドなのです。
50年以上に及ぶF1での歴史。
そしてエンツォ・フェラーリの伝説。
自動車会社のクセに物語に溢れ過ぎています。

だから、あのちょっと変ちくりんな399台しか生産しなかったスーパーカーも7000万円もするのに、発売前にソールドアウト。

日本の技術者は「次モデル」を考える時に、前人未到の新技術とか、誰も思い付かない生産技術、に思考を向けるのが一般的ですが、
それはそれで大事だけれども、新技術とはすぐに真似されて、真似されると次の一手を考え続けなければいけません。
これはかなりシンドイ闘いです。

でも、ビートルズの音楽は今聴いても新しかったり、夏目雅子の笑顔は永遠の美しさだったり、美しいメロディや造形というのは普遍的なモノです。

そういう価値を探しに行くべきなんじゃないか?
とおぼろげに考え始めています。

僕が片足突っ込んでいるレース業界は、高価格&超高品質な世界です。
聞くと鼻血が出そうな価格の製品を使ってレースやって、たまにブツけてぐちゃぐちゃになったりしても割と平気な人達がたくさんいます。

僕はまだ貧乏なので、そういう雰囲気に慣れていませんが、

今後、自分がものづくりをやりたいのなら、高価格&高品質な世界に入り込んで、普遍的な価値を造り出す努力を重ねて自分たちのブランドを確立して行くしか無いのだろうな、と思います。


・・という事は、まずは高品質なものづくりを覚えなきゃ。

頑張ります。



Posted at 2011/09/13 17:23:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年09月03日 イイね!

SFJ製作が凄い事になっている件。

以前から「SFJ作ります!」と宣言していたものの、
ちゃんと詳細をお知らせできていませんでした。
もったいぶっていたワケじゃないんですけど、いろんな人と人が関わり合って動き始めたプロジェクトなので、説明させていただくまでにじっくり時間を頂きました。

以下、フヂイ エンヂニアリングのSFJ製作に関するリリースです。




2006年に創業したフヂイ エンヂニアリングは、当初、一般整備・鈑金塗装といった、いわゆる「街のくるま屋さん」というスタイルでスタートしましたが、常に、僕(代表者藤井 充)の頭の中には、夢と言うか裏テーマと言うか、大きな野望がありました。

それは、「オリジナルデザインのクルマを造りたい!」という大それた野望でしたが、創業当初は日々のお仕事で精一杯だし車を作る資金も時間も技術もありませんでしたから、具体化する糸口も見つけられないまま3年が過ぎたころ、日々膨張を続けていたクルマ造りへの衝動が爆発し、勢いに任せてM01というスーパーバイクエンジンを搭載したFRレーシングカーを造りました。
全て独自に開発したM01は、これはこれで大変に勉強になったし面白い車が作れた!と気を良くしていたのですが、よくよく考えてみるとこの車、JAFの安全規則に則っていないし、レーシングカーとしてもどのカテゴリーにも適合していない!し、つまり、レーシングカーなのに参加できるレースが無い!!!というちょっとした(致命的?)欠点に気づき、藤井 充の記念すべき1台目の車は、いともアッサリ暗礁に乗り上げたのでした。

そういう訳で、次はレースに参加できるレーシングカーを作ろう!と当たり前の事に気づいた藤井は、次の目標をS-FJに決めました。
しかし、目標を決めるのは簡単ですが、S-FJは、東京R&D、WEST、ミストなどの老舗コンストラクターがしのぎを削る激戦区であり、M01を造っただけの経験では手の届かない世界です。それでも、あきらめるつもりが毛頭ない僕は、中古のS-FJを買ってきて、まずはフレームだけの製作から手を付けようかとか、いろいろ策を巡らせていた頃、JMIAの会合で出会ったZAP SPEEDの笹川氏に私の夢を話したところ、ちょうど笹川氏もS-FJの開発を計画中という事で一気に話は盛り上がり、それからZAP SPEEDを見学におじゃまするなどお付き合いが始まりました。
ZAP SPEEDは、日本最大級のレーシングカー保有台数を誇り、F4やS-FJの運用実績も豊富なレーシングチームで、最近は、F4のF108の生産販売を開始してコンストラクターとしても注目を集めています。
そんな、私にとっては高嶺の花のような有力チームですが、笹川氏のS-FJ開発への意欲は並々ならぬものがあり、いつしか、協力してS-FJを開発しましょうという流れになっていきました。もとより、私にとっては渡りに船のようなありがたい話ですから喜んでお手伝いさせていただくことにしました。ZAPさんのデータと経験があれば、現在最速のマシンであるRD10Vより速い車が出来るかもしれない!と一気にテンションが上がりました。

しかし、テンションは上がったものの、冷静になって考えると、ZAPもフヂエンもレーシングカーの基本シャシーからの設計開発は未体験ゾーンであり、号砲と共に勢い良くスタートしたものの、一歩目から壁にぶち当たったようなものでした。一見、はなはだ行き当たりばったりに見えますが、実は、笹川氏にはちゃんと腹案があったようで、「大丈夫、JMIAの林会長に相談に行きましょう」と、アポイントを取ってくれました。
私も以前からS-FJの開発などに関して相談に伺っていますから初対面ではありませんが、童夢に払うような開発費がある訳も無く、どのような話をするのか想像もつかないまま、笹川氏と童夢を尋ねました。

当初は、「スチールシャシーは安全性の点で推奨できないし、JMIAとしてはカーボンモノコック以外の車に関与しない。」と断られてしまいましたが、私も笹川氏も、事前に打ち合わせたとおり、次世代のレーシングカー・コンストラクターの育成という観点から力を貸してほしいというJMIAの泣き所をつく作戦で必死の説得を試みたところ、やはりそこが急所だったのか、断るのが面倒になったのか、最終的には、設計を引き受けて頂ける事になりました。
しかも、しかもです!「キミたち、コンストラクターとしてやって行きたいのなら、この機会に勉強しなさい。」と全ての開発工程とデータを開示して、設計の打ち合わせにも深く関与して勉強する機会を頂ける事になりました。
こんな最高の話、あっていいんでしょうか?信じられますか?でも、本当の話なんです。
秘密のベールに包まれたレーシングカー開発現場のノウハウを惜しげもなく開示して後進の育成に力を注いでくれる童夢という会社は凄いです。
しかもタダです。

という訳で、ZAP&フヂエンのS-FJ開発プロジェクトはスタートしました!
プロジェクトの概要は以下の通りです。

・基本設計は童夢に協力を仰ぐものの、製造に関しては、ZAPとフヂイ エンヂニアリングが担当する。
・既存車両の価格帯を維持しながらも大幅にクオリティを向上させる。
・マーケットとしては海外を強く意識する。特に、これからレースが盛んになるような国の発展の牽引力となるような商品を目指す。
・レース発展途上国の状況を勘案するに、現地での修理などの取り扱いが容易な構造が求められる。
・国内西部での各種サービスやレース活動に関しては、ZAPの協力のもとフヂイ・エンヂニアリングが担当する。
・コスト・パフォーマンスやユーザーへのスペアパーツ・サービスなどの観点から、出来る限り東京R&Dのパーツを流用し、互換性を高める。
・年内にシェイクダウン。
・フヂエンも、開発に参画する以上、もちろん!レース活動を目指す。

と、まぁ夢のような話が進行中です。夢のような話ですが意外とボクは浮かれていません。
「こんな最高の環境で勉強するチャンスは二度とない!今やらんかったらアホ」と、ググッと兜の緒を引き締めて取り組む所存です。
諦めかけたレーシングコンストラクターへの夢が、もう一度見えてきました。チャンスを頂いた林さん、笹川さんに感謝しつつ全力で走り抜ける覚悟です。

頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します。
Posted at 2011/09/03 05:05:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2011年09月01日 イイね!

マレーシア珍道中2011(BUFORI2日目)

マレーシアのクアラルンプール北部にあるBUFORIの工場に行ってきました、再び。


せっかくバカンスで来たのに、家族とは別行動で2日連続の自動車工場通い。
末期的にアホですね。

さて2回目のBUFORI訪問は、工場見学はソコソコに、次期モデルの企画打ち合わせにナゼか僕も加わる、という予想外の流れに。
「なんで僕が?」とも思いましたが、どういう風に打ち合わせが進むのか?興味あるし、ズイズイっと前のめりにミーティングに参加してみる事に。

BUFORIが社運を賭けて挑む次期モデルは、FRの2シータースポーツ。
どうやら、以前、F1のエンジニア(マレーシアだからたぶんロータス関係の人)が持ち込んだ企画で作ったFRスポーツプロトタイプがあって、それがとんでもない失敗作だったらしい。
初のマレーシア人F1ドライバーとして有名なアレックス・ユーンがマカオをドライブして同じクラスの911カップカーよりも20秒!!も遅かったというクルマ。
(20秒というのは何かトラブル抱えていたんだろうけど、基本的にはダメダメらしい)

んで、そのクルマのプラットフォームを使って、設計をやり直して、もっと良いクルマを作りましょう。というのが今回の企画のようです。
今回はレースカーじゃなくてロードカーとして作ります。
(ナンバー取れるし、日本でも平行輸入車として登録可能らしい)

技術的にいろいろ変更を加える点とか、作り変えちゃうところ、いろいろやるみたいです。
(ドコまで公表していいのか確認していないので、とりあえず技術的な事は書かないでおきます)

所々で「フヂイさん、コレはどう思いますか?」「コレはどうしたら良い?」と意見を求められ、
僕のレベルの見識で良いのかなぁ?
と思いつつ、率直にお答えしました。


はじめはディランタさんが逐一通訳してくれていたのですが、
ミーティングが盛り上がってくると、完全に英語のみモードに。
「コレは聞き取れないと面白くないぞ!」
と必死になって脳みそをフル回転!!
いやぁ頑張った。

あ、でも、クルマの仕組みとか部品名はだいたい英語なので、
その単語の組み合わせの英会話は意外とイケるという事が判りました。
でも、微妙なイントネーションが全く表現できないので、それはとてもストレスですね。
勉強しなきゃ。


とまぁそんなワケで、お気軽な工場見学のつもりが、GT3規格のマシン開発のミーティングに参加させてもらって、本当に貴重な経験させてもらいました。
結果的に書けない事だらけなのが残念ですが、写真は撮らせてもらったので、ご披露しますね。
iphoneで撮ったので画質がイマイチです、すみません。
Posted at 2011/09/01 06:55:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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三重県鈴鹿市でフヂイ エンヂニアリングというクルマ屋をやっています。 もともとは真面目な?板金塗装&整備工場だったハズですが、 どんどん大好きなクルマ造...
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