VWを筆頭にポルシェやBMWといったドイツの自動車メーカーが急回復を見せる自動車需要に
部品メーカーが対応できていない状況に危機感を募らせているそうな。
【ニュース原文引用】
VWはエンジンなどの自動車部品の供給が逼迫していることを受けて 31日にウォルフスブルクに
ある主要工場の操業を停止する。 これは22日の操業時間短縮に続く動き。
今回の操業停止によって,「ティグアン」やハッチバック「ゴルフ」など 3000台の製造に影響が
出るという。 ポルシェ とBMWも部品供給の減少により組み立てが滞り,操業時間の短縮等を
検討している。 欧州の自動車部品メーカーで作る業界団体CLEPAのチーフエグゼクティブは
「問題は部品メーカーの下請け業者が リセッション(景気後退)の間に生産能力を削減した事だ。
電子部品は特に供給が逼迫している。 これは本当に深刻な問題で更に悪化している」と述べた。
ドイツ車に対する需要は中国と米国という世界の2大自動車市場で拡大し続けており,衰える
気配は無い。 VWの2010年の自動車販売台数は過去最高となる714万台。今年は更に
5%増を目指している。 BMWやダイムラーも拡大する需要に対応する為に生産能力の拡大を
進めている。 資金が潤沢とは言えない部品メーカーにとっては投資がままならず増産態勢が
圧力になっている。
米調査会社 IHSオートモーティブのアナリストは増産の為には 先行投資が必要と指摘した上で,
「部品メーカーにとっては大きな負担。一部の部品メーカーは自動車メーカーからの支援が
無ければ増産について行けない段階にまで達している」と解説した。
しかし,自動車の開発時間が短くなったほか,自動車メーカーが在庫コストの削減の為,組立ての
直前に 部品を届けるよう指示しており,自動車メーカーと部品メーカーの関係は緊張化している。
また業界全体が電気自動車(EV)へのシフトを進めている為,従来のテクノロジーへの投資意欲は
無くなっている。 【ニュース引用ここまで】
何だか日本国内とはえらく様相が異なるようで。 車が売れ過ぎて生産が追いつかないなんて・・・
更にはサプライヤが生産規模縮小済みで今更,設備増強意思が無いとは実にお気の毒。〈爆
こりゃ,VW車が日本でも玉不足に陥っているのも頷けますなぁ。 とは言え,日本の政情では
当面,車が売れ過ぎるような事は起きそうも無いので心配無いか~〈核爆
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★欧州早耳情報 | クルマ
Posted at
2011/01/31 11:59:19