あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。m(_ _)m
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新年早々、私の父親が
「(普段通勤等で乗っている)軽トラよりも
リーフ(最も初期型)のほうが、
やっぱり暖房が利くなぁ~。」
、などと言う。
・・・いや、そんなはずは無い。
キャリイトラック(@DA63T)は普通のエンジンカーなので、
ちょっと走ればしっかり温風が出てくるはずだ・・・
それに対して、最初期型リーフ(@ZE0)はエンジンが無く、
暖房するにはボンネット内の温水ヒーター(3~4kW程度)を稼働させ、
その中の冷水が温水になってからようやく
室内で温風が出るので、
『キャリイより早く暖まる』
なんてセリフが出るはずがない・・・
(一応、名誉のために書いておくと、
マイナーチェンジ後のリーフでは
家庭用エアコン同様な仕組みの暖房機能が追加されたので、
冷房と同様に暖房も早く効くようになりました。)
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で、キャリイを診てみた。
先日の DA64Vエブリイと同様で、
エンジン冷却水の流れを制御するサーモバルブが逝っている模様。。orz
(外気温 1桁台[℃] において、冷間始動後のアイドリングなのに
ラジエター放熱フィン部分の温度がどんどん上昇していく・・・
⇒ 本来はサーモスタットが
完全に閉じているべきなのに (← フィンの温度は上がらない)
それが開いてしまっている為、
冷却水がラジエターに流れている状態。)
・・・でも、メーターパネル内の
・オーバーヒート (警告灯@高水温)
・オーバークール (警告灯@低水温)
のどちらも点いていないんですけど??
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イグニションキーを再度、OFF ⇒ ON にしてみる。
(メーター改造前の画像)
・・・オーバーヒート警告灯しか点かない。。
もしや、オーバークール警告灯が球切れしてるのか??
いや、LEDのはずだが・・・
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メーターを外して、バラしてみる。
・・・オーバークール警告灯の場所に、LEDが部品実装されてない。。
(パネルにはしっかり印刷されているので、LEDがあればちゃんと光る)
こんな大事な所(サーモバルブが壊れた事を知る手段の一つ)を
コストダウンで廃止かよっ!!
(さすが、スズキだ・・・恐るべし・・・)
LEDケチったばかりに、
(正確には、抵抗器@電流制限用,トランジスタ@デジトラ,LED、と合計 3部品)
サーモバルブが壊れた後、いつまでも暖機が完了しないことに
気付かないまま走り続けてしまい、
燃費の悪化によって
確実にガソリン代で
(ユーザーが)損しますが・・・
(暖気が完了しないと、燃料増量やアイドル回転数上昇のために
長い時間走っても燃費が悪いままになる)
また、エンジン温度が適正値に保たれないと、エンジン内部 各所の
クリアランス(隙間)が適正にならないため、
エンジン寿命にも大きな影響(当然悪化する)を与える“らしい”です。
ちなみに、うちのキャリイは2WDなのに
4WDの動作インジケーター
には LEDが実装されてるし。。
(4WD仕様のDA65Tと共通のメーターということですね)
(うちの2WD仕様では普通、廃車になるまで一生点灯することは無い・・・)
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ちょっと呆れて、ここでキャリイの取説を確認してみる。 (順番がおかしいが)
・・・オーバークール警告灯が(しっかり)描かれていない。。
(やっぱりスズキだ、、恐るべし・・・)
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、という訳で新年早々、
キャリイのメーターを改造。 (とは言っても、本来ある機能を取り戻すだけ。)
(ガワ&指針&文字盤を外したまま)
メーターを車のハーネスに繋ぎ、イグニッションをONにして、
それっぽい場所をアナログテスターの電圧レンジ(DC・V 12Vレンジ)
でチェックしたところ、メーター制御用LSIからは
オーバークール用の出力が出ているように見えた。
(出力電圧は +5V弱 くらいで、出力電流も DC・A 30mAレンジを振り切った)
なので、動作試験用のランド(小さな丸)に電線を繋ぎ、
本来の回路にはある 「デジトラ」 は省略して・・・
(その右上側は、コストを下げるために省略された 「デジトラ」 の取り付け場所。
ちなみに、そのデジトラはSRSエアバッグ警告灯との共用部品なので、
エアバッグ有り仕様のキャリイ用メーターは
オーバークール警告灯があるのかも??・・・と思いきや、
キャリイの取扱説明書(SRSエアバッグ警告灯が書かれている)には
オーバークール警告灯が書かれていない・・・orz)
秋月で買った(チップLEDじゃない、安い)青色LEDを使い、
本来の回路は使わず、、
(本来の回路では、電流制限抵抗@オーバークールLED用 は
この場所に実装されます。 その手前に見える黒い 8本足は
多分、オドメーター & トリップA・Bメーター記憶用の
シリアルE2P-ROM。)
制御用LSIを壊さないようにLEDの駆動電流は少なめにして・・・
(電流制限抵抗は 1kΩ に設定したので、1~2mA程度しか流れない)
本来はデジトラ経由なので、LEDの 「-」側端子を駆動するところを、
今回はデジトラを省略したので(論理が反転)、制御LSIから直接
1kΩ抵抗を噛ませて LEDの 「+」側端子を駆動・・・
(もう片方の、LED 「-」側端子はGND(アース)に直接繋ぎます。)
全体像はこんな感じ。
(各LEDの光が漏れないように、表側のケースと制御基板が
密着している場所が多々あるので、
そこに追加した電線が
挟まれないように避ける必要があります。
(ヤッツケ仕事的な…電線を通す切り欠き。
そして、狭い隙間へ電線2本を入れ込むために、
縦積みした電線をセロハンテープで包み、
ついでに隙間へのガイド役、、一石二鳥的な・・・)
)
冒頭に貼った画像が、メーター改造後のものです。
なお、追加したオーバークール警告灯は
暖気完了後にしっかり消灯しました。:-)
(非接触温度計で計測:ラジエター表面温度で55℃くらい、
エンジン出口だと60℃くらいなのかな?)
もちろん、サーモバルブは近いうちに交換する必要がありますね。
(例によって、通販:モノタロウで注文しました。)
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オマケで、文字盤の裏側。
(輝度ムラを改善するための、
スクリーントーン(白黒のグラデーションパターン)
が印刷されていますね。)
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・追伸
サーモスタット交換の前に
オーバークールへの暫定対応として、
プラダン(プラスチック製のダンボールもどき)による
ラジエーター塞ぎ(全面積の 4分の3ほど)を行いました。
結果、ラジエーターの冷却能力が低く(悪く)なり、
サーモスタットが逝っていても
冷却水温の上昇が幾分か早まって、
暖房の効きが良くなったとさ。
終わり。:-)