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2014年07月06日
コムスのバッテリーについてヒヤリング
実は昨年の東京モーターショーに行ったとき、

トヨタ車体ブースで複数の説明員の方にいろいろと話を聞かせてもらっていました。

説明員の方々、その節は長々とお付き合いいただきありがとうございました。

ICレコーダーの録音内容をようやく一部書き下ろしたので、

その時の内容を少し紹介したいと思います。



まずはバッテリーについて。



Q.なんで今時「鉛」バッテリーを使っているのか?

A.一番はコスト。リチウムイオン電池はまだまだ高価。

充電時は電池の状態を監視しつつきめ細かな制御が必要になるため、

そのための機器も別途設けなければならず、余計にコストがかかる。

リチウムイオン電池にしたはいいが、そのために車両価格が100万円を超えるとなると、

誰も買ってくれない代物になるだろう。

(今でも高いって言われてるのに、と苦笑いしてました。)



Q.おかげで航続距離が犠牲になっている?

A.1回の充電でたくさんの距離を走れるに越したことはないが、

調査では普段の1日の走行距離は50km未満という人が大半を占める。

長距離を走りたい人も中にはいるだろうが、ほとんどの人にはオーバースペックとなる。



Q.ニッケル水素電池は?

A.ニッケル水素電池はHV用として量産効果で価格もこなれてきているかもしれないが、

HV用のニッケル水素電池はHV用として特性を最適化しているため、

純粋なEV用としてそのまま使えない

かと言ってコムスに最適なニッケル水素電池ユニットを専用に作ってもらおうとすると

結局、生産数の問題から高価な物となってしまう。

また一般的にニッケル水素電池はメモリー効果があったり自己放電性が大きいなど、

EV用として使うには注意すべき点が多い。



Q.鉛バッテリーがベストということ?

A.EV用バッテリーとしてベストとは言えないだろうが、

少なくともコムス用として使うのであれば現時点ではベスト

安いし、使いやすいし、安全で、リサイクル性も良い。

昔からあるものなので、様々な技術が既に確立している。

重いという一般的には不利な特徴も、ことコムスに関しては

床下に配置することで走行の安定性に一役買っている。

狭いトレッドでもあれだけ安定してカーブを曲がることができるのは、

床下の重たい鉛バッテリーによる恩恵が大きい。

(確かにカーブで転がってしまいそうな気が全然しないです。)



Q.寿命はどのくらいもつ?

A.1000回フル放電・フル充電すると、電池容量が約80%に減少する。

つまり毎日フル充電からメモリがゼロになるまで乗ったとすると、

約3年後には航続距離が新品の時よりも2割減少する。

メーカーとしては一応この状態を寿命と呼んでいる。

ただし容量が2割減少して航続距離が50kmから40kmに減ったとしても、

「1日にせいぜい20km以下しか走らない」という人にとってはまだ寿命ではない。

逆に「毎日40km以上走れないと困る」という人にとっては、3年を待たずに寿命を迎えることになる。



Q.フル充放電じゃなくて例えば毎日、容量の半分しか使わない場合の寿命は?

A.環境や使われ方で大きく違ってくるので実使用ではどうなるか分からないが、

実験的には半分しか使わないなら2倍弱もつと言われている。



Q.毎日20km程度しか乗らないなら2000回弱(約6年)もつということ?

A.そういうことになる。



Q.メモリー効果は?

A.鉛バッテリーには、いわゆるメモリー効果(継ぎ足し充電すると容量が減る特性)は無い

(恥ずかしながら知りませんでした・・・。)

逆に少しでも使ったらすぐに満充電にした方が、バッテリーが長持ちする。

しばらく使わないというときも、満充電状態で保管するのが良い。

(そう言えば取説にもそのように記載されていました。)



Q.自宅に戻ってきたらすぐに充電するのがいいのか?

A.走行してきてすぐはバッテリーがあたたかい状態だと思うが、

あたたかいうちに充電を開始した方が、より充電量を多くできる

特に気温が低いと充電容量が少なくなるので、バッテリーが冷える前の充電開始が効果的。



Q.なぜ急速充電には対応していない?

A.実は現状、バッテリーにとって安全に充電できる最大の充電電流で充電している。

言い換えると、既に現状でも急速充電をしている。

つまり、コムスに車載している充電器は急速充電器ということ。



Q.急速充電なのに満充電まで6時間もかかる?

A.コムスのバッテリー容量は、一般的な電動工具用のバッテリーパックの約100倍の容量がある。

つまり電動工具用バッテリーなら360分÷100=3~4分で満充電できるスピードで

充電していると考えると決して遅くないと思うが、まぁこれが鉛の限界。



Q.6時間もかかると不便と言う人もいるのでは?

A.コムスの使い方として、近場へのチョイ乗りを基本コンセプトとしている。

帰って来られないところまで遠出して、途中で充電をするという使い方は想定していないし、

そういう使い方ができるインフラもまだまだ整っていない。

充電は自宅で夜寝ているうちに済ませておいて1日50km以下で使用するのが、

現在はベストな使い方と考える。



Q.サブバッテリーもあるようだが、何のためにある?

A.灯火類やワイパーなどの電装部品、コンピューターの制御電源用。



Q.容量が小さいようだが、雨で長時間渋滞したときなど、上がってしまわないか?

A.メインバッテリーから電気をもらう機能(DC-DCコンバーター?)がついているので、

サブバッテリーが上がることはない。



なんだそうです。知らないことも多くて、いろいろ勉強になりました。

コムスのバッテリーが鉛だからと言ってバカにする人もいるようですが、

このバッテリーシステムは相当考え抜かれた上で

絶妙なバランスで成立させているんだなぁと思いました。
ブログ一覧 | コムス | クルマ
Posted at 2014/07/06 16:50:52

イイね!0件



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この記事へのコメント
2014/07/12 11:41:29
知らないことばかりで、勉強になりました!!
ありがとうございます!!
コメントへの返答
2014/07/12 14:41:52
作ったメーカーの人に直接聞かないと、販売店の人でも分からないことっていっぱいありますよね。せっかく行ったこういう展示会は有効活用させていただかないと。
2014/08/21 06:59:29
はじめまして、
内容がすばらしいです。

現時点では販売価格と使用環境的にベターのようですね。

数年後には違う方式のバッテリーになっているかもしれませんが・・・笑
コメントへの返答
2014/08/21 09:24:24
コメントありがとうございます。

リチウムイオン電池がもっと普及して安くなってくれれば、将来採用されるかもしれませんね。

100kmくらい走れて、30分くらいで急速充電できれば、かなり安心度が高まります。
2014/08/26 07:57:04
初めまして。足跡から来ました。
 コムスの走行用バッテリーですが、旧型の場合1個約3万、72V仕様なので6個必要で18万円ほど。パナソニック製制御弁式バッテリーで、セル間のバラつきが少なく充放電効率も良いバッテリーす。
旧型から使用されており、実績のあるバッテリーです。因みに旧型初代RV4-EVと同じものです。
 サブバッテリーについてですが、灯火類、ワイパー、コンピュータ制御と言われていますが、これが作動しなと走行用バッテリー充電できなくなります。このサブバッテリーが約2万円です。また、ブログにあるようにサブバッテリーから充電しますから、放電気味になると走行用バッテリに負荷がかかり距離が短くなります。旧型のコムスで2年ほど前に交換したのですが、そろそろ寿命に近づいてきています。
最後に新型のコムスになりディファラレンシャル付きとなり安定しています。
長文すいません
コメントへの返答
2014/08/26 23:34:15
コメントありがとうございます。

コムスに使われているバッテリー、鉛ではありますが、とっても優れたバッテリーのようですね。

サブバッテリーは旧型コムスと比べて小さくなっているので少々心配しましたが、メインから充電できると聞いて安心しました。

旧型コムスには借りて乗ったことがあります。先進のインホイールモーターからディファレンシャル付き1モーターに変わりましたが、サスストロークの増大やコイルスプリングへの変更も手伝って乗り心地は大幅アップしましたね。
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「コムス 7777km http://cvw.jp/b/530150/38808343/
何シテル?   11/05 23:38
珍しい車が好きな中年のおっさんです。
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