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三菱自、パジェロなど5車種でも不正　社長辞任発表
2016/5/18 19:39 (5/19 1:07 更新)日本経済新聞

　三菱自動車は18日、燃費データ改ざん問題を受け相川哲郎社長（62）が6月の定時株主総会で引責辞任すると発表した。益子修会長（67）は資本提携を決めた日産自動車からの出資が完了し新経営体制の発足まで留任し暫定的に社長を兼務する見通し。この間の役員報酬を全額自主返納する。

　同日、新たに軽自動車以外にも看板車種「パジェロ」など5車種で燃費不正問題があったと表明した。決められた条件で走行試験をせずに、机上の計算で条件を補うなどして燃費を算出していた。

　5車種は多目的スポーツ車（SUV）「パジェロ」「RVR」「アウトランダー」のほか、プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」、ミニバン「デリカD:5」。不正がないのは小型車「ミラージュ」だけとなる。


記者会見する三菱自動車の相川社長(左)と益子会長（18日、国交省）
　引責辞任するのは相川社長と開発担当の中尾龍吾副社長（63）。6月24日の定時株主総会で退く。相川社長は18日の記者会見で「不正があった期間に開発のトップを務めていた責任を取る。日産から開発のトップを派遣してもらえることになり、私が残れば改革の妨げになると判断した」と述べた。

　益子会長は「私も責任があるが、日産との新体制に向けて再発防止や軽の生産再開に最大限努力する」と話した。



部長級社員「何としても目標達成しろ」　三菱自燃費不正
2016/5/19 12:17 日本経済新聞
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　三菱自動車の燃費データ改ざん問題で、開発部門の部長級社員が部下に対し「何としてでも燃費目標を達成しろ。やり方はおまえが考えろ」と高圧的な発言をしていたことが19日、同社への取材で分かった。益子修会長も会議で「他社に負けるな」などと発言しており、国土交通省は上層部のこうした発言が重圧となり、改ざんにつながったとみて調べている。

　三菱自は2011年6月に日産自動車と共同出資会社を設立し、改ざんがあった「eKワゴン」「デイズ」など軽自動車4車種の開発に乗り出した。重要プロジェクトと位置づけられ、益子会長も会議の場で「最高の燃費を目指してほしい」「他社に対抗できるか」などと発言したことを認めた。ただ具体的な目標数値について言及はしなかったという。

　燃費目標は当初は1リットル当たり26.4キロだったが、5回引き上げられ最終的に29.2キロに設定。こうした中で開発部門幹部の部長級社員が技術的な裏付けもないまま、燃費データの測定をとりまとめている性能実験部の社員に目標達成を押しつけていた。

　また性能実験部は子会社の「三菱自動車エンジニアリング」（愛知県岡崎市）に測定を丸投げの状態で委託しており、「たくさん良いデータをとってほしい」と指示したのみだった。

　子会社社員は2013年1～2月に気候などの条件がいいタイでデータを測定したが、期待通りの結果が得られず、三菱自の性能実験部の管理職社員に相談。この際、管理職社員が「低い値をとるのは不適切だが再試験をする余裕もない」と不正を指示した。

　18日の記者会見で中尾龍吾副社長は、4度目の引き上げ目標の時点で技術的に無理があったことを認め、改ざんに関与した社員の心境について「あきらめに近い気持ちだったのかもしれない」と述べた。同社が同日、国交省に提出した報告書でも改ざんを招いた原因として、「経営陣からの強い燃費向上の期待を現場は必達目標と感じていた」などと指摘していた。

05.12 07:31 共同通信
日産が三菱自株式の3割強を取得し、三菱自は事実上日産の傘下に入ります。これまで両社本体の間に資本関係はありませんでした。三菱自の軽自動車をめぐる燃費不正問題は、自動車業界の再編に発展しそうです。
三菱自、日産の傘下入り=出資3割受け入れ-燃費不正で業界再編
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時事ドットコム
日産は今後、燃費試験用データの不正が発覚した三菱自の立て直しを支援するほか、電気自動車(EV)の開発などでも連携を図りたい狙いがあるとみられます。
日産、三菱自の3割超出資へ 筆頭株主に=関係筋
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ロイター
両社は2011年に、軽自動車を共同開発する会社を設立。初の共同開発車を三菱自の工場で生産し、三菱自ブランドの「eKワゴン」、日産ブランドの「デイズ」としてそれぞれ売り出していました。
三菱自、日産の傘下入り=出資3割受け入れ-燃費不正で業界再編
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時事ドットコム