２AZ-FXE スパークプラグ交換

車両に付いてきた整備記録簿を詳細に見ていくと、「おまかせ」整備がされていて、一見問題がないようですが、プラグが無交換のようです。車が手元に来たら一通りの定期交換部品を交換しておくと、以降の管理がしやすくなります。
エンジンルームを見ようとボンネットをあけると空間が多くて整備性は良いようです。エアクリーナのクリップを二つ外してクールエアインテークダクトNo1からエアクリーナキャップSUB ASSYを分離すると、すぐにプラグにアクセス可能でした。

ダイレクトイグニッションなので気筒ごとにコイルがあってコイルのコネクタを外し、10mmのボルトを外してからまっすぐ上に引くとコイルが抜けてきます。一番のコイルがなぜか引っかかって抜けてこなくて大変でしたが、プラグホールが一部狭窄して引っかかっている感じです。四番のコイルはエアクリーナのステーの10mmボルトを外してエアクリーナを後ろにずらすと作業ができました。

外したプラグです。装着されていたプラグも「イリジウム・タフ」で純正装着ではないように思いますが、いつの間にか交換されていたのか不明です。奥の方から一番～四番で、気筒ごとのばらつきはなく、少しくすぶったような燃焼状態ですが、碍子が白っぽくて問題のない燃焼だったようです。二番のプラグは洗浄したのでカーボンの付着がありません。

新品のプラグとの比較。ゲージで検証したわけではないですが、微妙な消耗で許容範囲内に思いますが目で見てわかるくらいだと摩耗限度です。極細の電極が白く光っていて、新品より少し丸くなっています。接地側電極のプラチナチップもすべて付いていました。新品プラグのギャップは1.0mmで基準値が1.0～1.1mm、限度値が1.2mm。

最初はハンドルを付けず手力で締めていって、ガスケットが接地してからハンドルを付けて1/2回転させて締め込み完了。各プラグに点火コイルを装着して10mmボルトで固定（9.0N・m）、コネクタを装着していきますが、収まるようにしか収まらず、疑問になることもありませんでした。
４気筒エンジンはメンテナンス性が良好で良いですね。横置きのコンベンショナルな４気筒エンジンが主流になる理由がよくわかりました。

エアクリーナボックスを10mmボルトで固定（5.0N・m）して、フィルタを元にもどして作業完了。
1JZ-FSEエンジンのプラグ交換は半日以上かけての作業でしたが、2AZ-FXEエンジンは短時間で作業できてしまいました。作業後に走行しても、あまり違いは感じられませんでした。常時エンジンが回転しているわけでもなく、アクセル開度にリニアに回転変化するわけではないので希薄な印象ですが、燃費が走行してすぐ0.1km/ℓ変化しましたが…。