去る4月3日、2016富士チャンピオンレースの開幕戦が行われました。
今年もロードスターカップNA8に参加してきましたのでその報告です。
今年はナンバー無しのN1との混走となり出場を見合わせた人とか、パーティーレースに移籍した人とか、仕事の都合とか、予算の都合とか、すっかり台数が減ってしまい、自分の参加するNA8クラスに至ってはたったの2台というクラス消滅の危機的状況。
おかげで優勝争い=最下位争い、勝ってもブービー賞と言う残念な感じに(笑)
2台とわかった段階ではすっかりクラス未成立かと思い込んでたんですが、確認してみると2台でも成立して優勝すればポイントと賞典はもらえるとのことでした。
去年のチャンピオンも不在でちょっとモチベーション下がってたんですが、まずは初優勝を目指して頑張ることに。
で、いざ当日になってみるとまさかの雨・・・。天気予報では曇りのはずだったのに・・・。
まぁ富士のことだから十分あり得ると思ってはいましたが、やはり来ました。
去年の第3戦もチャンピオン不在で優勝できるかと思ったら決勝で雨が降るし、自分が優勝しそうになると必ず何かおこる(T_T)
今回もまたか~って思ってテンションだだ下がり。
もう前日の夜に降り始めた段階で負けるイメージしか浮かばない。
いっそのことリタイアしてクラス未成立にしてライバルにポイント取らせないようにしてやろうかと思ったり。
だがしか~し!
今回はサポートに来てくれた(正確にはロードスターカップの宣伝に来た)7号車さん(今年は参戦しないけど)がウェット用のRE71Rを持ってきてくれたので、まだ望みはありそう。
当初はタイヤを運ぶ手段がないので雨でもV700で走るつもりだったんですが、さすがに危険が危ないのでお言葉に甘えて借りることにしました。(結局買い取りになりましたが・・・)
当日の朝、急遽タイヤを履き替え、サスの減衰をMax緩めて準備を進める。
とは言え初めて使うタイヤでどこまでできるか不安だったところNC71号車のクロハチさんが現れて71Rの空気圧のアドバイスをいただきました。
そしていざ予選!
ウェットだとスリップ使うとウォータースクリーンで何も見えなくなっちゃうので、並び順も何も気にせずコースイン。
タイヤのグリップを確認しつつ走ってみると、思った以上にタイヤがグリップする。
前を走っていた2台を抜きクリアな状況を確保してアタック開始!
時々ロックしたり滑ったりしつつも限界を探りながら限界を目指す!
2周目にとりあえず無難な走りで23秒台を出したところ、次の周にサインボードを見たら総合1位の表示。まだ他の人は様子見なのかな~と思ってたら、その後もずっと1位のまま。
クラス順位が表示されてたのかな~と思いつつもさらにアタックを続け、最終的に21秒9を出して終了。サインボードの表示は結局最後まで1位のまま。
半信半疑のままピットに戻ったところピットクルーからの「おめでとう!」の台詞。
どうやら本当に総合1位だったようです。
不安だらけだったウェットで予選総合1位を取れて、一気に喜びがわき上がってきます。
しばらくは嬉しさでテンションMaxだったんですが、時間がたつにつれて今度は決勝への不安が・・・
予選1位なので当然決勝のグリッドはポールポジション。
しかし真後ろの3番グリッドは・・・昨年のNB8クラスチャンピオンの11号車。
隣の2番グリッドも去年から好調のNB8の91号車。
決勝でNBに絡むと、ほぼ間違いなくズルズルと順位が落ちていくのがパターンなので、今回もそうなるんじゃないかと不安がよぎる。
あとはたまにやらかすフライング。ポールポジションの緊張でやってしまわないかとこれまた不安に。
フライングしないまでもホイールスピンとかスタート失敗して後続にぶち抜かれるとか、悪いイメージばかりが頭をよぎる・・・(ーー;)
そして、止みかけた雨がまた降り出し、ウェットのまま迎えた決勝。
1年ぶりのポールポジションでスタートを待つ。
もう色々考えても仕方が無いので、とにかくスタートで失敗しないことだけを考える。
フォーメーションラップでタイヤのグリップ具合を確認し、いざスタート!!!
ホイールスピンしないように普段より回転数を下げてスタートしたんですが、車が動き出してアクセルを開けたところ、少しホイールスピン。
しまった!と思って横と後ろを確認したが、なんとか並ばれずにすんだ。
そのまま1コーナーをトップで立ち上がり、とにかくミスをしないように慎重に周回を重ねる。
バックミラーを見ると、見るたびに後ろの91号車が小さくなっていく。
サインボードも後ろとの差が1周1秒のペースで増えていく。
順調すぎて逆に不安になりコントロールラインで自分の番号が出てないか毎周確認してました(笑)
数周もするとストレートでしか後続が見えないぐらい差が広がっていたのですが、ペースを落とすと逆に失敗しそうだったので、タイヤのグリップ感に神経を集中しつつそのままのペースでラップを続け、そのままトップでチェッカー!!!
最終的に2位との差は10秒まで広がっていました。
ついに念願の初優勝!しかも総合優勝!!
さらにレースファステストのおまけ付き!!!
とはいえ、今回の勝因は明らかにタイヤ。
タイヤ9割、実力1割ってとこでしょうか。
とても実力で勝ったとは言えませんし、胸を張って自慢できない。
特にクラス優勝に関しては2台しかいないし、去年のチャンピオンもいないし、勝った気がしない。
モータースポーツでは初めての優勝なのでとてもうれしいんですが、喜びきれない感じです。
やはりドライでみんな同じV700履いた状態で勝負して勝ちたいですね。
打倒昨年のチャンピオン!!
そのためにももっと練習して腕磨かなきゃね。
第2戦は5/14。今度は晴れてくれることを祈ります。