…といっても、私がこのサイトから消えるとか、どっか行ってしまうとかいうワケではありません。
今年はエコカーブームで、インサイトや新型プリウスなどのハイブリッドカーを中心とした新型車がもてはやされました。
しかしその反面、ひっそりと姿を消してゆくクルマたちもあります。これは今月で姿を消す(消した)クルマたちです。
・トヨタ・イプサム
このクルマは1995年の東京モーターショーに参考出品され、翌年から発売開始されました。
初代モデルは当時のコロナ・プレミオをベースとし、5ナンバーの手頃なミニバンとして好評を博しました。また、欧州でも「ピクニック」の名前で売られました。
2001年デビューの2代目は欧州のDセグメント車種に合わせて大型化されました。欧州での名前は「アベンシス・バーソ」。後に日本でも売られるアベンシスの派生車種とされました。
しかし、3ナンバー化された2代目はサイズの面からか日本ではヒットとはなりませんでした。同じトヨペット店でも売られる「マークXジオ」が後継となると言われましたが、それでもイプサムは売られ続けました。
・スズキkei
このクルマは1998年の軽自動車の新規格改定に合わせてデビューしました。
当初はそれまでのセルボ・モードに変わる位置付けでしたが、性格的にはRAV4の軽自動車版といった存在で、ジムニー程のオフロード性能はいらないという人向けでした。
当初は3ドアのみの設定でしたが、途中で5ドアが追加されたり、アルト・ワークス以来の「ワークス」の設定など、最初よりもオンロードを意識したクルマになっていきました。
このクルマも2006年のセルボ復活に合わせてフェードアウトされるかと思いきや、1代で11年という長寿を誇りました。
・ホンダ・エディックス
エディックス登場前はフィアット・ムルティプラや日産ティーノなど、2列シートでありながらそれぞれのシートに3人づつ、つまり6人乗りのミニバンが存在しましたが、どちらも成功しませんでした。
そこへ後発であるホンダも2004年にこのクルマで参入してきたワケですが、やはり結果は?でした。
当初のエンジンはシビックやストリームに使われる1.7と2.0でしたが、1.7ではパワー不足という事で、マイナーチェンジで1.7に代わる2.4が追加されましたが、やはり焼け石に水だった様です。
コンセプト自体は面白いと思うのですが、やはり2列シートに無理矢理6人を座らせるというのには無理があったんでしょうね。
・日産ピノ
ピノは日産のOEMによる軽自動車戦略のひとつとして2007年にデビューしました。
先代となるアルトをベースとして、フロントグリルが日産のウィンググリルに変更されて日産らしさを演出していました。これによってスズキ・アルトと日産ピノ、マツダ・キャロルの3姉妹となりました。
しかしベース車のアルトが先日新型にスイッチしたのと、スズキ・パレットのOEMである「ルークス」のデビューにより姿を消す事となりました。日産としてはこれ以上のOEM車を持たないという姿勢だったのかもしれません。
…この他にもセルボやクロスロードが近々生産中止になるとかいうウワサも聞きますし、実際にスバルR1&R2も生産中止が近いですが、新車デビューの陰でこうして姿を消してゆくクルマがあるのは寂しいし、「クルマも所詮タダの商品でしかないのかな?」とか思わせます。
Posted at 2009/12/21 12:45:20 | |
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