世の中に、全く音質劣化のないデバイスなんて都合の良いものは存在しません。どんなに音質改善効果の高いデバイスであっても、その陰で幾らかの劣化が必ず生じます。
BYBEEとて例外ではありません。
たくさん使えば使うほど、その改善効果は圧縮されてだんだん小さくなっていくのに対して、劣化はあまり圧縮されず加算されていきます。たとえば、BYBEEを一箇所使うと、+15点の改善効果と-5点の劣化が生じ、都合+10点のUPになるとします。もう一箇所使うと、更に+15点の改善効果になればよいのですが、効果が圧縮され、+8点の改善に止まります。その一方で劣化はあまり圧縮されず-4.5点、2箇所目の効果は+3.5点のUPに止まります。さらに追加すると、+4点/-4点、つまり効果なしとなり、それ以上追加するとマイナス効果になっていきます。
実際にはそんな単純なものではありませんが、使いすぎるとネガな点が気になるようになってきます。BYBEEに限らず、理想素子は存在しないので、やむを得ないことではあります。
DEQX(チャンデバ+プリ)へのBYBEE投入は、ビックリ仰天の劇的効果でした。
メインウーハー用アンプ(H2A-Mk2)への投入もまた然り。しかし、
高音用アンプへの投入辺りから雲行きが怪しくなり、
トランス&タップのセッティング変更効果と相俟って、静けさは素晴らしくなったものの、何かこう精気を少し吸われている気がしてきました。定位は良いがこじんまりしてて面白くありません (;^^A
ということで、
DEQXからBYBEEを外してみました。
オリジナルのハーネスに差し替えるだけなので簡単です!
で、
♪♪♪~ ♪♪~ ♪♪♪~ ♪♪~ ♪♪♪~ ♪♪~
あらまぁ~ 音が広がってのびのびしています (;^^A
聴感上の静けさは若干劣化しますが、この方がイイ!
一音一音に精気が感じられます (^^)b
あれだけ劇的効果を発揮したBYBEEハーネスも、周りが変わるとむしろ劣化方向に(滝汗) 個別最適の積み上げ=全体最適は、あくまで理想論であって、実際には相互干渉もあり、そう単純にはいかないですね。何か変える度に、全体までとはいかなくても見直しが必要になります。ということで、Audioは長く、いや永く楽しめる素晴らしい趣味ですなぁ(笑)
ちょっと気になったのは、BYBEEがほんのり温かかったこと ^^;
DEQXの消費電力は60VA、ハーネス部分は±15Vラインなので電流は2A、BYBEE(small)の定格は4.3A。電流容量的には十分なはずです。まぁ、導通抵抗がスペック上25mΩもありますから、0.1W/1本でそれなりに発熱はします。実力的には25mΩより全然低いのかと思っていたのですが… そうではなさそう ^^;
で、LCRメーターでインダクタンスと抵抗を測ってみました。
@1kHz 204nH, 31.7mΩ
@10kHz 155nH, 31.7mΩ
@100kHz 116nH, 31.7mΩ
@1MHz 124nH, 31.2mΩ
ハーネスでの測定ですが、導通抵抗デカい! 25mΩというスペックは、Max値ではなくTyp値のようです。しかも実力値はさらに少し大きい! ちなみに、同等長さの電線は、実測3mΩでした。
実は、その構造からインダクタンスが大きいんじゃないかと心配していたのですが、同等長さの電線と何ら変わらない値でした。パターンや電線でも1mmあたり1nH程度は持ちますので、15cm強あればそんなものでしょう。もっと高い周波数領域ではLに見えてくるのかもしれません。
なぜ、高音アンプではなく、DEQXの方からBYBEEを取り払ったのか?
ハンダ付け作業が要らないというのもありますが・・・
実はこんなことに (;^^A
New Weapon の到着です。
RakuSpo号の車検とコレとで、ボーナスは完全に消えます(滝汗) これはまいった... こんなつもりじゃなかったのに・・・
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Posted at
2013/06/15 09:40:28