Autotech Sports Tuninng Hi-Volume Fuel Pump Up Grade Kit  

アメリカAutotech製の高圧燃料ポンプです。
アクセスポートにてCOBBマップをインストールすると、ステージ1でもたまに燃料不足による失火状態になるのと、更に上のステージマップも試してみたくなり導入しました。


燃料ポンプとしては本体ごと交換するタイプもありますが、こちらはポンプ内のピストンとスリーブのみを交換するタイプで、COBBアクセスポートでの推奨部品となっています。


実物はとても小さく、純正ポンプ（画像右）と比較しても違いが良く判らないような感じで、最初は「これで40,000円以上もするの？」ってのが正直な印象でした。
しかし説明書きには「高精度に研削され、プラズマDLCコーティングされたピストンおよびシリンダにより、純正のポンプ制限を撤去して、燃料流量を50%アップさせます」とあります。


交換取り付けは地元のショップにお願いしました。
DIYでも出来なくはないですが、アクセラの場合ポンプ本体の取り外しにはバッテリーやECUユニット、エアクリボックス、インレットホースなど、エンジン右側にある殆どの補器類を取り外す必要があり、これだけでも非常に大変です。
またポンプ本体も物が物だけに一つ間違えばガソリンが高圧で噴出する恐れもあり、最悪車両火災に…なんて危険もあります（直噴エンジンは内圧が高いので特に危険）。
ということで、作業は信頼できるショップにお任せしたほうが良いと思います。
尚、ディーラーでは今回のように純正パーツ自体を分解・改造するような作業は一切受け付けてくれませんので念のため。


さて交換後のレビューですが、高回転や急なアクセルオンでも失火することがなくなったのはもとより、負圧域でも一回りトルクが増したような感じになり、エンジンも引っ掛かりなく綺麗に上まで回るようになりました。
ステージ2マップも試してみたい気にもなりましたが、現状のステージ1マップ（Stage1＋SF＋TIH＋IC 98）でも私にはちょっと恐い程なのでしばらくはこの状態で行きたいと思います。


以上、最初のイメージに反してかなりの効果が体感できたこの強化燃料ポンプですが、全ての人にお勧めか？と言うと（入手や交換の大変さも含めて）そういう訳にも行かない訳でして…。


と言うのは、燃料ポンプ自体は吸気側カムシャフトにある燃料ポンプ専用カムで機械的に駆動しているのですが、実際の噴射量や燃圧の調整はECUで行っているため、ポンプだけ強化タイプに交換してもノーマルECUでは宝の持ち腐れとなってしまうからです。
また、万が一何かトラブルが発生してもメーカー保証は一切ありません。交換はあくまでも自己責任でとなります。


と、敷居の高さはありますが、アクセスポートユーザーや今後現車合わせでECUチューンを予定の人にはチューニングの幅が広がるという意味で効果的なパーツではないかと思いました。