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2017年03月25日

PSAグループによるオペル&ヴォクスホール買収に思うこと

PSAグループによるオペル&ヴォクスホール買収に思うこと 今月上旬の3月6日のこと。PSAグループ(プジョー・シトロエン・DS)グループがGM傘下のオペルやヴォクスホールブランドを買収するというニュースが報道されました。

ネットで調べてみたら、買収関連のさまざまな媒体のニュースが見つかりました。その中からMONOistという媒体のニュース(3月7日付)から一部引用します。(リンク先は下に)


PSAがGMからオペルなど欧州事業を買収、2020年に黒字化達成へ
                                     2017年03月07日 06時00分 更新

GM(General Motors)とPSAグループは2017年3月6日(欧州時間)、GM傘下の欧州ブランドであるドイツのオペル(Opel)と英国のボクスホール(Vauxhall)を、PSAグループに譲渡することで合意したと発表した。

譲渡金額はオペルとボクスホールが合わせて約13億ユーロ(約1570億円)、欧州の金融事業が約9億ユーロ(約1080億円)で、合計22億ユーロ(約2650億円)となる。2016年のオペルとボクスホールを合わせた売上高は約177億ユーロ(約2兆1350億円)であり、PSAグループは両ブランドを傘下に収めることで、欧州の自動車市場におけるシェアは17%となり、フォルクスワーゲン(Volkswagen)グループに次ぐ第2位となる。譲渡は2017年内に完了する予定だ。

PSAグループは、プジョー(Peugeot)やシトロエン(Citroen)とのシナジー効果により、オペルとボクスホールの製造や研究開発のコストを削減したい考え。2026年までに約17億ユーロ(約2040億円)のコスト削減を見込む。その上で、現在赤字のオペルとボクスホールの営業利益率を2020年時点で2%、2026年時点で6%まで高めるとしている。

(引用終了)


 左:メアリー・バーラ GMグループCEO   中:カルロス・タバレス PSAグループCEO
 右:カール・トーマス・ニューマン OPELグループCEO


2012年2月にはPSAとGMが資本提携を前提にした提携をすでに締結していました。そのことが今回の買収劇の伏線だったとの見方は、今振り返ると十分考えられるでしょうね。

記事にあるとおり、PSA側が2,650億円もの巨額の投資をしてまでもオペル&ヴォクスホールの製造と研究開発の大幅なコスト削減が見込まれるとあるのは、すでに資本提携によるノウハウがあるからかもしれません。

また別の記事によると、今回のオペル&ヴォクスホールの売買について、GMとPSAの企業グループ間で交渉が行われたとのこと。

オペルのトップはその事情を知っていても、取締役以下には何も知らせなかったというのは、如何にも欧米らしいやり方に映ります。おそらく企業トップ側から一切の箝口令が敷かれていたのかもしれませんね。

ところでテーマから少し逸れますが、オペルと言えば最近では、1994年からヤナセが輸入販売を開始したことは記憶に新しいところ。

ヤナセ時代に取扱っていたオペル車といえば・・・


アストラ。ヤナセが取扱った一番最初のモデルでした。1994年から1998年まで販売。


ヴィータ(日本名)。日本では1995年から2000年頃まで販売されました。


スピードスター。日本では2003年に80台限定で販売されました。

取扱ったオペル車はこれら以外にたくさんありました。輸入販売の最大手のヤナセがオペルを日本で販売ことしたによって、オペル車が日本でよりメジャーになったように思います。

しかし、1994年から始まったオペル車の販売は、2006年に終了。以降、オペルを輸入するインポーターは現在までにないため、日本からオペルはすっかり見かけなくなりました。

日本で販売を取り止めてからすでに10年ほど。最近のオペルの事情がまったくわからなくなってしまいました。


コルサ


アストラ


インシグニア


モッカ


カスケーダ


ザフィーラ


アダム

魅力的なモデルがこんなにもいっぱいあったとはまったく知りませんでした! ザフィーラは将来的にC4ピカソとプラットフォームを共有化するのかもしれませんね。

アダムは心惹かれました。こんな可愛らしいスタイリッシュなモデルは日本にも正規で販売してくれたらいいですね。マジョレットでも見かけますね♪

ところで、自動車業界を取り巻く環境は年を追うごとに厳しくなっています。業界再編が珍しくない昨今にあって、PSAグループとしても生き残りを掛けて打って出たのでしょう。

アジア(中国)やフランスに留まらず、ドイツやイギリスを足掛かりにヨーロッパ、果ては世界規模で戦略を練っていると言えるでしょうか。オペル&ヴォクスホールの買収はPSAグループにとってあくまで通過点に過ぎないのかもしれませんね。

※ヴィータとティグラのヤナセのTVCFを見つけたのでご覧ください。
ブログ一覧 | PSAプジョー&シトロエン | 日記
Posted at 2017/03/25 18:36:18

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この記事へのコメント

2017年3月25日 20:24
こんばんは(^ ^)

スプラッシュはオペルにアギーラとしてOEM供給されていたので、開発にもオペルの口添えが入っているとか、スプラッシュのどっしりとした足回りはその口添えのおかげだとか、まことしやかに言われているので、オペルはとても気になるメーカーです(^ ^)
PSAに買収されて、また日本で帰るようにならないかと真剣に思います。
コメントへの返答
2017年3月25日 21:14
こんにちは^^;

スプラッシュ開発時にオペルと共同で評価テストを行ったとチーフエンジニア氏は語っています。以前ブログに記したので、詳しくは↓ご参照ください。
http://minkara.carview.co.jp/userid/591647/blog/34347613/

オペルはGMとも関わりのあったスズキと関係が深かっただけに気になりますよね。

今回の買収を機に、オペルが再び日本の道を走ればいいなと思いますよね。
2017年3月25日 21:28
こんばんは。

オペルといえばDTMで走ってたカリブラが好きでした。

偶然にも地元にある元オペルディーラーは、現在プジョーディーラーとして、営業中です(^^)
コメントへの返答
2017年3月25日 22:08
こんにちは^^;

カリブラはベクトラベースだったと思いますが、2ドアクーペの個性的デザインは好みでしたね。DTMで席巻する姿はカッコ良かったですね。
2017年3月25日 21:34
こんばんは!
また日本でも正規輸入されるといいですね!
オペル好きです^ ^
PSAガンバレ!
コメントへの返答
2017年3月25日 22:11
こんにちは^^;

オペルの正規輸入販売が途絶えて久しいですね。ヤナセが取扱ったことで、日本にオペルが根付いたとも感じられます。

今後、PSAグループが日本市場にオペルを再輸入するかどうか不明ですが、復活するといいですよね。
2017年3月26日 0:09
こんにちは。

オペルのクルマって、時々欧州でのモーターショーの写真を見る程度(といっても扱うメディアはわずかですが)ですよね。
私もアダムが好きです。(創業者の名前をあっさり使うところが凄いと思います。)

でも、ヤナセ取扱い時代にザフィーラに試乗した印象は、”ザ・ドイツ車”でした。おそらく生まれて初めて乗る独車で、「インプレッションに書いてあるとおりだ!」と思った記憶があります。その上、その直後に乗ったトゥーランが凄くしなやかな乗り心地だったので、その違いは歴然で、深く記憶に残っています。
仏車が独車っぽくなったように、独車もステレオタイプなイメージの”質実剛健”、”乗り心地は硬質”って訳ではない時代でしょうし、今のオペルが当時と同様かはわかりませんが。

ま、買収自体は、素人には欧州市場を食い合うだけのように思いますが、カルロス・タバレスがなかなかのやり手のようですから、うまくやっていくのかもしれません。
コメントへの返答
2017年3月26日 9:07
こんにちは^^;

日本で正規輸入販売が途絶えてしまってからは、オペルに関する情報が疎くなってしまいました。なので、メディアはさらっとしか伝えないので、よくわからないのが現状ですね。

アダムというネーミングを聞いて、創業者の名前を使っていると感動を覚えました! オペルとしては、並々ならぬ自信作であることが伝わりますよね。ぜひ生で見てみたいものです。

オペルは一度も試乗した記憶がありませんが、印象としてはGM傘下ということもあり、質実剛健というイメージはもっていませんでした。おっしゃるように”ザ・ドイツ車”であるならば、やっぱりドイツのブランドなのですね。この頃から20年近く経ち、自動車の環境も大きく変わり、乗り味がどのようになったのか興味がありますね。

DSもシトロエンから独立し、中国では成功していることから見て、カルロス・タバレスCEOの手腕が間違いなく発揮されるのでしょう。GMから独立するオペルを見守っていきたいとですね。
2017年3月26日 13:35
オペル・レコルト、コモドーレ、キャピタン、1900GTなど往年の車名が復活されることを期待したいです。
コメントへの返答
2017年3月26日 17:23
こんにちは^^;

オペルの往年のモデルはレコルトを除いては不勉強でわかりませんでした(^_^;)

PSAグループへの仲間入りによって、新しい風が入り、ネーミングが復活するといいですよね。
2017年3月26日 14:09
こんにちは。バブルと円高で輸入車が飛ぶように売れていた時代に初輸入車のアストラワゴンに乗ってました。カルタスクレセントワゴンとほぼ同サイズながら、カルタスの最上級車よりもラジオくらいしかないアストラの廉価版の方が2割ほど高かったです。でもカチッとしたボディはミシリとも鳴らず、確かレカロ製(OPなどでなく普通の標準)シートはシトロエンのようなフンワリ感がないのに全く疲れませんでした。ザフィーラも良く出来ていたけれど色気が無かったですね。2列目シートがベンチ式なので2列目全員が降りないとスライド出来ないのが少し不便でした。乗り換え時にオペルがなくなったので、当時ザフィーラでピカソを見に来ていたヒトも多かったらしいですよ。
コメントへの返答
2017年3月26日 17:33
こんにちは^^;

アストラワゴンは5ナンバーで取り回しの良さはメリットがあったでしょうね。

私の友人が1996年頃にアストラワゴンの左ハンドルの「クラブ」を購入し、よく乗せてもらいました。ガッシリした作り込みに感心したものです。

シートはレカロ製だったんですね! フランス車とはシートに対する考え方がまったく異なるのは興味深いですね。

ザフィーラはC4ピカソとコンセプトが似ているので、オペルの輸入販売が途絶えた後はザフィーラから乗り替えた方が少なからずいらしたでしょうね。

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